新潟県三条市の市民芸術の成果が並ぶ三条市合併20周年記念第21回三条市美術展(市展)が三条市体育文化会館を会場に18日、開幕した。一般出品194点と特別出品103点の計343点が一堂に集い、市民が身近な芸術の秋を味わっている。
毎年恒例で、創作活動を続ける市民が公募展に挑戦する入り口としても機能している公募展。21日までの4日間に渡って開かれている。日本画、洋画、彫刻、工芸、書道、写真、版画の7つの部門ごとに展示。わくわく文化未来塾の子どもたちの作品もことしは同じアリーナに展示している。
初日18日は開場式でテープカットを行って開幕した。午後4時から表彰式が行われた。滝沢亮市長はことしの市展に三条市合併20周年記念事業と冠したことにふれ、民間と行政が一体になって「今後10年、20年と、さらに三条市が明るいまち、価値の多いまちづくりをしていただきたい」と文化、芸術面での貢献に期待した。
滝沢市長はことしも市長就任以後、書道教室に通っている成果を出品した。年々、長足の進歩を遂げている。ことしは縦180センチもあ二六尺の特寸の大作に挑んだ。
作品名は「私の想い」。南宋の時代にまとめられた「十八史略」から「為治者不在多言、顧力行何如耳」を書いた。現代語訳は「政治を行う者は、多くのことを言う必要はない。ただ、どれだけ力を尽くして実行するかに尽きる。」。
この言葉は、為政者にとって重要なのは、立派な演説や理論ではなく、民のために行動し、成果を出すことであるという実践主義の教え。滝沢市長の思い重ねた。
初日18日は秋晴れに恵まれ、会場は芸術の秋を求める市民で終日、にぎわった。毎日午前9時から午後6時まで、最終日21日は午後4時まで。入場無料。