新潟県燕市は、キリンビール株式会社「晴れ風ACTION」による寄付を受けて22日(土)午前11時からを信濃川河川事務所大河津出張所前(燕市大川津)で桜の苗木を植樹する。大河津分水桜並木再生の足掛かりにする。

植樹場所は、大河津分水の分岐点である洗堰(あらいぜき)に近い、信濃川河川事務所大河津出張所の周辺に18本の桜の苗木を植樹する。この活動を通じて桜保全に対する理解を深め、大河津分水への感謝の気持ちを育むことを目指す。
1922年(大正11)の大河津分水通水を後世に伝えようと有志が堤防に桜を植えた。その数は6,000本にのぼる桜並木となった。春は花見の名所として行楽客を集め、おいらん役が桜並木を練り歩く分水おいらん道中は県外からも見物客を呼び込む一大イベントになっている。「日本さくら名所100選」にも選定されている。
その桜並木も今では1,500本ほどに減少。「分水さくらを守る会」や若者のまちづくり団体「つばめ若者会議」が植樹や保全活動を行って往時の姿を取り戻そうとしている。今回は大河津分水堤防や周辺の公園内に25本ほどの桜を植樹を予定する。
キリンビールの「晴れ風ACTION」は、「キリンビール 晴れ風」という商品の売り上げの一部を活用して、日本の大切な風物詩を守り、未来につなげていくことを目指す社会貢献活動。大きく分けて桜の保全活動と花火大会の支援活動がある。
桜の保全活動は日本全国の桜の名所や桜並木がある自治体を公募、選定し、桜の植樹、植え替え、樹勢診断、病害虫の駆除などの保全・継承活動を支援している。
「キリンビール 晴れ風」を飲むことで間接的に活動に参加できる。「キリンビール 晴れ風」の売上の一部が、保全・継承活動の資金として、選定された各自治体に寄付されるほか、商品パッケージの二次元コードから専用サイトにアクセスすると無料で付与される「晴れ風コイン」を使って、お客様自身が応援したい自治体を選んで寄付することができる。