新潟県女性防火クラブ連絡協議会(会長:櫻澤秀子水沢女性防火クラブ会長・2034人)の研修会が19日、20日の2日間、三条市で開かれ、県内から12クラブの42人が参加して防災に関する情報を交換、共有し、救急救命講習を受け、施設見学を行った。

女性防火クラブは家庭における火災予防知識の習得や地域の防災意識を高めることを目的に地域で活動するボランティア組織。県内には44クラブ、2034人の会員がある。
各地域、各クラブ間の連携強化を図ろうと毎年、会場を変えて研修会を開いている。ことしは三条市を会場に12クラブから42人が参加した。
19日は三条市消防本部で各クラブの防火啓発活動と意見交換、普通救命講習、20日は三条市水防学習館、三条市立大学、燕三条地場産センターを見学、三条市立大の学生消防団活動も聴講した。

19日の開会のあいさつで櫻澤会長は、5年前と比べてクラブ員が約1,200人減り、15クラブも減ったことを憂い、9月に新潟市で開かれた「ぼうさいこくたい in 新潟」でクラブの活動を紹介できたことを喜んだ。
「防火クラブのいちばんの目的は、わが家から火事を出さない、自分の地域から火事を出さないということなので、それぞれのクラブで、それぞれのやり方で防火の輪を広げていってほしい」と期待した。
三条市消防本部の坂井幸雄消防長は「消防本部だけでは限りがあり、女性防火クラブ連絡協議会と協力し、力添えをいただきながら火災の被害軽減に取り組んでいきたい」と求めた。

研修では5月22日に総会の意見の内容や予算、各クラブの活動や現況についての話があり、「ぼうさいこくたい in 新潟」については開催地、三条市の三条翔波女性防火クラブの長谷川正子会長が報告した。
さらに各クラブの活動報告でも長谷川会長は、啓発活動に重点を置き、夏まつりなどで火災予防を呼びかけ、「ぼうさいこくたい in 新潟」ではクラブ員が協力して交代でブース対応したことなどを話した。