曜日の関係で2日早い仕事納めとなった26日、新潟県燕市の佐野大輔市長は職員に対し年末の訓示を行った。激動の1年を振り返りながら職員の労をねぎらい、来年の市政運営への協力を呼びかけた。

部課長ら約50人が参集した。佐野市長は「ことし1年、本当にお疲れさまでした。これまでにないほど大きな出来事が重なった1年だった」と始めた。3月に稼働を開始した統合浄水場や「うさぎもちハレラテつばめ」のオープンをはじめ産業、地域基盤づくりの動きをあげ、「市の将来を支える基盤が形になりつつある」と成果を話した。
10月22日に鈴木力前市長が退任し、自身が市長に就任。市政の体制が大きく変わるなかで、早い段階から新年度予算の編成に取り組だ経緯にもふれた。「多くの若手職員にとっては経験のない局面で、不安も大きかったと思うが、皆さんの熱意と努力のおかげで仕事納めの日を迎えることができた」と感謝した。
来年に向けては、年末年始にかけてのシステム標準化作業への協力を求めるとともに、来年3月20日に燕市が合併20周年を迎える。「1月からは合併20周年イヤーとして新たな取り組みを進めていく。私自身、市長として初めて編成する予算となるが、皆さんの力がなければ乗り越えられない課題が山積している」と述べ、職員一丸となった市政運営の重要性を訴えた。

さらに、市長は「何よりも大切なのは健康」と繰り返し強調し、直前に亡くなった前企画財政部長の春木直幸さんや、昨年末の自身の父親の死をあげ、「健康があってこそ仕事に向き合える。年末年始の9日間、しっかりと体を休め、新しい1年への目標を胸に、また1月5日に元気に集まってほしい」と呼びかけた。
最後に「家族を大切にし、職員同士の連携を深め、すべてがうまくいく一年を目指して一緒に取り組んでいこう」と締めくくり、来年の仕事始めである1月5日の再会を約束した。
訓示の直前まで予算編成の打ち合わせをしていた佐野市長。話そうと思っていたことを4つほど話し忘れたと苦笑いしていた。年頭あいさつは1月5日午前8時20分から行い、課長補佐級以上の管理職が参集する。