新潟県・県央地域のものづくりを支える卓越技能者を顕彰する「にいがた県央マイスター」の認定証授与式が16日、三条東公民館(三条市)で開かれ、新たに3人がマイスターに認定された。金属加工や木工といった分野で長年培われた高度な技術と、後進育成への取り組みが評価された。

新たに認定されたのは、へら絞り加工(手絞り)の本多貴之さん(50)=燕市・ミノル製作所=、精密金属加工技術(旋盤作業)の栢森敏行さん(57)=加茂市・渡邊製作所=、木材加工技術(大工道具等)の福田健男さん(83)=三条市・マルナオ=の3人。認定制度開始から20周年を迎え、認定者は延べ39人となった。
主催者あいさつで三条地域振興局の米山哲郎局長は、「いずれの方も、分野で優れた技能を有するとともに、技術伝承や人材育成に強い思いをもっている。県央地域のさらなる産業発展に大きく寄与していただきたい」と期待を述べた。

滝沢亮三条市長、藤田明美加茂市長、佐野大輔燕市長が来賓祝辞のあと、米山局長から新たなマイスターそれぞれに認定証と盾を授与し、マイスターの象徴の赤いブルゾンを着せた。盾は特注品で仏壇製作(木地部門)の長谷川美博マイスターが木工と漆の技法を生かして製作した。
選考委員会委員長の新原浩一氏(長岡崇徳大学学長)は講評で、「デジタル化が進む時代にあっても、現場で培われた感覚と経験が不可欠。3人は地域のものづくりを次の時代へ導く存在」と強調した。

昨年はマイスターの応募の手だてなどについて制度の見直しを行ったこともあって認定を行わず、ことしは2年ぶりの認定、授与式となった。