「節分」の2月3日に新潟三条市・法華宗陣門流総本山「本成寺」(鈴木日慧貫首)で行われる節分会で鬼踊りを演じる本成寺鬼踊り奉讃会(小林敏文会長・会員19人)は19日夜、本成寺本堂で昨年に続いて子どもたちから鬼踊りを体験してもらう「鬼踊り体験DAY」を行った。昨年のざっと2倍の200人以上が来堂し、本成寺の鬼を学び、踊って体感して大満足だった。

かつての節分会の鬼踊りは、床に座る参拝者で本堂はぎっしり埋まり、三方の舞台の袖ではかぶりつきで鬼踊りを見物できた。しかしコロナ禍からいす席に変わり、ソーシャルディンスタンスを確保して見物するスタイルになった。
有料になって子どもたちの見物客が減り、鬼が舞台から子どもを抱きかかえたりといった、子どもたちと鬼のコミュニケーションが少なくなったが、そこが会員にとって鬼通りの大きな魅力のひとつとなっている。

子どもたちとのふれあいを取り戻したいという思いが強くなった。加えて子どものうちから鬼踊りに興味をもつことで鬼通りが盛り上がり、いずれ仲間に加わってくれればと昨年、初めて鬼踊りDAYを開催した。
参加者にも会員にも好評だったことからことしも企画したところ、5歳前後の子どもと親を中心に、昨年を大きく上回る200人以上が参加した。

鬼の面や鬼が持つ道具の意味や特徴を説明し、手に取って見てもらい、太鼓とドラの演奏も体験。舞台の設営方法や構造も確認してもらった。
会員の指導で子どもたちは足踏みに挑戦した。足を大きく開き、大きく上に振り上げてから力強く振り下ろして足を進める。子どもたちは鬼が上がるのと同じ舞台に上がり、すっかり鬼になった気分にご満悦だった。
最後は本番と同様の鬼が登場。五色の鬼のうち、赤、黄、黒の3匹の鬼が本堂正面の扉を開けて入堂した。舞台の上で本番のショートバージョンの鬼踊りを披露し、最後は豆がないのでエアー豆まきで、みんなで豆を投げている体(てい)で鬼をやっつけた。

鬼の迫力は圧倒的で、鬼が入堂すると火が着いたように全力で泣き出したり、鬼に追われて本気で走って逃げたりする子も。親は縁起物と、泣いている子どもも鬼に差し出して抱っこしてもらい、写真をパチリ。コロナ禍前の鬼踊りの雰囲気が再現されていた。
小林さんは「想像以上に人が多くてびっくりした」と反響を喜んだ。「学校帰りに露店に寄って何か買って食べながら鬼を見るという時代が、いすに座らないで舞台にかぶりつきで見れるような時代がまた来てほしい」と昔ながらの鬼踊りの復活を願っていた。