1月26日の「文化財防火デー」に合わせて新潟県三条市は2月4日、三条市指定有形文化財の来迎寺観音堂(三条市井栗3)で防災訓練を行った。

文化財防火デーは、1949年1月26日に現存する世界最古の木造建造物、法隆寺金堂の壁画が焼損したことから定められた。
この日の前後に文化財を火災から守るための活動が全国的に行われ、三条市でも市内の文化財所有者を対象に毎年、防災訓練を行っている。

来迎寺観音堂では9年ぶり3回目。観音堂は江戸時代中期から後期の建築で2009年に三条市指定文化財に指定された。
今回の防災訓練は当初、1月27日に計画したが、市内で火災が発生したため、この日に延期して行った。

訓練は庫裏で出火したと想定。渡辺良俊住職が消火器で消火にあたるが初期消火に失敗し、119番通報する一方、重要品を持ち出した。
到着した三条市消防本部の消防車が放水して火を消し止めるという一連の訓練のあと、参加した近隣の人たちによる水消火器を使った消火訓練も行った。

3回目のこともあり、訓練はスムーズに進んだ。消防職員は「文化財は一度、失われると元には戻らない。今回の訓練のように関係者、消防と連携を密にして火災のないようにしていきたい」と気を引き締めた。