「おかしな電話に惑わされないように」と新潟県警加茂署(庭野佳明署長)は13日、スーパー「SAITOピアレマート田上店」(田上町川船河)で年金支給日に合わせたシニア安全強化日の街頭広報を行い、マドレーヌをプレゼントして高齢者に特殊詐欺被害防止と交通事故防止を呼びかけた。

午前11時からスーパー入り口前で署員や特殊詐欺被害防止推進員らが来店客にチラシと特製マドレーヌ200個を配布した。
特製マドレーヌはカフェと洋菓子の「パラダイスカフェ」(加茂市)に製造を委託した。パッケージに「おかしな電話に気をつけて!ニセ警察に注意だモン!」の文字と加茂署みんなの安全安心大使で加茂市の非公式キャラクター「モンちゃん」のイラストが印刷されたシールを張ったオリジナルデザインだ。
間近に迫ったバレンタインデーにちなみ、「おかしな話」を「お菓子」と掛けてマドレーヌをプレゼントすることにした。加茂署はこれまでも、かりんとう饅頭(まんじゅう)の配布など工夫を凝らした啓発活動を実施している。
年金支給日は高齢者の来店が多く、被害防止の重要な機会。署員らが一人ひとりに声をかけて詐欺被害に遭わないよう注意を呼びかけると、買い物客は「寒いなかご苦労さま」、「気をつけます」と思わぬマドレーヌのプレゼントを喜んでいた。

加茂署によると、昨年の県内の特殊詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の被害額は前年の約50%増、35億円余りにのぼる。うちニセ警察詐欺の被害は135件の10億円余りで、増加傾向にある。
ニセ警察詐欺の手口は、警察官を名乗り「あなたの口座が資金洗浄事件に使われている」、「逮捕状が出ている」などと不安をあおり、その後「お金を振り込めば無実を証明できる」などと救済措置を持ちかけて送金させる。脅しと甘言を繰り返し、被害者を信じ込ませるのが特徴だ。
加茂署管内の昨年の特殊詐欺被害は4件の501万円で、うち警察のオレオレ詐欺で1月に80万円、8月に71万円の2件の被害が確認されている。
加茂署では「警察が電話でお金の振り込みを求めることは絶対にない。少しでも不審に感じたら、家族や警察に相談してほしい」と呼びかけている。