「天神」とも呼ばれて学問の神とされる菅原道真の命日の25日、新潟県燕市の公立保育園とこども園13園では、菅原道真の掛け軸を飾り天神講の菓子を食べて学業成就を願う「天神講」を行った。

天神講は全国各地で点在して伝承されている。燕市では古くから菅原道真や縁起物をかたどった菓子が菓子店で製造され、その菓子を供えて天神講を行う習慣がある。
天神講の菓子の存在が全国でも珍しいうえに、燕地区は粉菓子、吉田地区と分水地区は金花糖(きんかとう)と菓子の種類が分かれている。

そのユニークな天神講菓子を燕市の名物にして郷土愛を育み、燕市をPRしようと、鈴木力前市長の発案で2011年から廃れつつあった天神講の再興に取り組んでいる。
保育園やこども園での天神講もその取り組みのひとつで、毎年恒例。藤の曲(ふじのまがり)保育園(田辺民恵園長・園児55人)では、遊戯室に掛け軸を下げて天神講菓子と年長児のノートと筆入れを供えた。

天神講菓子は、天神をかたどった粉菓子と、タイ、リンゴ、ババナをかたどった生菓子。園児は田辺園長から天神講の由来を聞いてから、掛け軸に向かって手を合わせた。
「字が読めますように」、「野菜が食べられますように」、「風邪をひきませんように」、「嫌いな食べ物も食べられますように」、「字が上手になりますように」、「優しい人になれますように」と願いごとを込めた。

続いて掛け軸を見ながら天神の絵を描いたり、天神の塗り絵様の塗り絵をしたり。塗り絵は2024年に誕生した燕市のオリジナルキャラクター「桜咲(さくらざき)ユメ」が天神のふん装をした塗り絵を用意した。
最後は天神講菓子をみんなで「いただきます」。細かく分けて食べた。田辺園長は「菅原道真さんのように、勉強ができて、優しく、人のために頑張れる人になってほしい」と言い、園児は「うまい!」、「ちょびちょび食べる」、「もう食べちゃった」と珍しいおやつににこにこだった。