新潟県新潟市秋葉区の小須戸地域で、在郷町の風情を今に伝える小須戸の町並みを舞台にしたひな祭りイベント「在郷町小須戸ひな・町屋めぐり2026」が3月8日まで開かれている。

見どころは、メイン会場のひとつが町屋ギャラリー薩摩屋の展示。1階は天皇の即位式を模した格式高い「大礼雛」。豪華絢爛(けんらん)な装束と荘厳なたたずまいだ。
その隣には、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」の屏風。歴史的名品とひな人形が並び立つ。時代を超えて受け継がれてきた美が一堂に会する光景は圧巻。どちらも貴重な展示で、間近でじっくり鑑賞したい逸品だ。

さらに階段を上がった二階座敷には、ことしの目玉「座敷びな」。ざっと200体のひな人形が並ぶ。満開の桜の下、ひな人形たちが輪になって踊り、宴を開き、団子を囲み、カルタ遊びに興じる。物語のワンシーンを切り取ったような、にぎやかで愛らしい情景が展開されている。
二階から七段飾りを見下ろせるのも薩摩屋ならでは。町屋建築の構造を生かした展示がは、ここでしか体験できない醍醐味だ。

500円の入館料が必要だが、ふだんからひな人形やつるしびなを常設展示している「雛の町家」(営業10-16時)も注目。福島県喜多方市出身の遠藤英雄さんのコレクションで、展示されている人形の多くは江戸期のもの。御殿飾りや市松人形、段飾りなど、部屋いっぱいに広がる人形群はまるで異空間だ。
まさに江戸時代だらけの空間。江戸時代のひな人形もいくつかある。古美術品的な価値のあるものばかりで圧巻だ。
昨年、リノベーションした巴里軒(パリけん)には手作りひな人形が並び、32カ所にひな人形に展示されている。町家のある町並みを歩きながら鑑賞を楽しめる。ほかにスタンプラリーや関連イベントも用意されている。