4月19日投開票の任期満了に伴う三条市議選(定数22)に向けて共産党三条市委員会は会は1日、記者会見し、3人の現職のうちのひとり小林誠氏(66)と、新人の石綿登志子氏(70)が立候補を表明する一方、現職の坂井良永氏(76)と武藤元美氏(69)が今期限りでの引退を表明した。


4期目の坂井氏は会見で「私も76歳。体調のこともあり、引退を決断した」と語り、長年の支援に感謝を述べた。党としては当初3人擁立を目指したが、最終的に2人で臨むことになった。
小林氏は「議席減は残念だが、2議席を必ず確保し、市民の声を届ける」と強調。昨年末からアンケート調査を続けており、「まだまだやれる。これまで以上に市民要求の実現に全力を尽くす」と決意を示した。
■武藤氏「市民の声を市政に届けた12年」

武藤氏は通算3期12年の議員活動を振り返り、「子どもの医療費助成拡充を最初の一般質問で求めた。全国の運動の積み重ねを確信に訴えた」と述懐。がん治療や家族の介護を経て復帰した4年間についても語り、「昨年12月の一般質問当日に喘息発作で登壇できなかったことが心残り」としつつ、「市民の声を託され制度実現につながった経験は忘れられない」と話した。
来年度から小中学校給食無償化がスタートする見通しとなったことにもふれ、「市民の粘り強い声が政治を動かす」と強調した。
■新人・石綿氏「医療と介護の現場から」

新人の石綿氏は、厚生連病院に39年勤務した元看護師。救急医療の現場や慢性期医療に携わった経験から、「医師不足や病床削減が地域医療を直撃している」と危機感を示した。
とくに、医師数による救急受け入れ体制の差、経管栄養や医療的ケアが必要な高齢者の施設入所困難、介護施設の待機者増加など具体的な課題を示した。
「国民年金で入れる施設が少なく、家族負担が重い。三条でも安心して入れる施設整備を」と訴える。
地域医療構想のもとで病床削減が進む現状にもふれ、「医療と介護は連続している。現場経験を市政に生かしたい」と立候補の決意を語った。
■基金活用で暮らし支援を

小林氏は、市の財政調整基金や介護保険準備基金も県内有数の規模に積み上がり、「ため込むだけでなく、保険料引き下げや施設整備など市民支援に活用すべきだ」と主張。新発田市の基金取り崩し事例を挙げながら、暮らし優先の市政を掲げる。
共産党は2010年の市議選以来の2人体制となる見通し。小林氏は「議席減は簡単ではないが、市民の困りごとに寄り添う姿勢は変わらない」と述べた。