震災15年の福島へ三条の大凧再び 「SONG OF THE EARTH 311」で夢の大凧あげ、能登の思いも一緒に届け (2026.3.9)

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東日本大震災から15年となる3月11日、福島県楢葉町・広野町にまたがるJヴィレッジで開かれる追悼と交流の催し「SONG OF THE EARTH 311 FUKUSHIMA 2026」で、ことしも新潟県三条市から三条凧(いか)協会(須藤謙一会長)が出向いて恒例の「3.11夢の大凧あげ」を行う。福島の被災者らのメッセージや夢を載せた大凧を空へ上げる取り組みで、能登の思いを託した凧も加わり、天に思いを届ける。

左から須藤会長、斉藤新潟支部長、結城福会長
左から須藤会長、斉藤新潟支部長、結城福会長

三条凧協会は、毎年6月に開かれる三条の伝統行事「三条凧合戦」を主催する。福島でこの活動にかかわるのは2018年からことしで7回目。主催する復興支援団体「LOVE FOR NIPPON(ラブフォーニッポン)」(キャンドルジュン代表理事)新潟支部長で、三条凧協会にも所属する斉藤巧さん(48)は「3月11日は1年に1回の集大成の日。黙とうのあと、空を見上げる人が多い。その空に夢や思いを届けたいという形で大凧あげが始まった」と話す。

11日のメイン会場となるJヴィレッジで、地震発生時刻にあわせて午後2時46分から行われる黙とうのあとに、大凧を一斉に揚げる。夢の大凧は背丈を超える30枚張り(2.20×1.75m)の大きさだ。

大凧にはこれまで福島の被災者や子どもたちが、夢や亡くなった人への思い、未来への願いを書き込んできた。2024年の能登半島地震の支援をきっかけに石川県立能登高校書道部が描いた2枚を含む28枚がある。

ことしは新たに能登町長のメッセージを書いたり、能登高校や福島大学附属中学校が制作した凧を加えて31枚になり、そのうち状態のいい半分をほどを当日、揚げる予定だ。

能登半島地震のあった年から能登の被災地からの参加者がある。ことしも高校生など約20人がツアーで参加する。斎藤さんは「被災地同士のつながりをまたつなげる役割もある。福島も能登も支援に入ってきた中で、その思いが空で交わる場になれば」と願う。

三条凧協会の須藤謙一会長(58)は「毎年行くたびに、まちが変わってきているのを感じる。一方で、前夜祭のキャンドルライトまで見ると、やはりこの時期なんだとあらためて感じる」と話し、「こうして支援につながる活動が続いているのは非常に喜ばしい」と継続への思いを示した。

結城靖博副会長(41)も、活動を通じて凧のもつ意味が大きく広がったと振り返る。「もともとは合戦が中心だったが、自分たちの凧揚げを見て涙を流してくれる人、喜んでくれる人がいることを実感した。復興支援や地域間交流、文化の発信という新しい意味づけができた」と話す。

昨年の「SONG OF THE EARTH 311 FUKUSHIMA」に参加した三条凧協会会員ら
昨年の「SONG OF THE EARTH 311 FUKUSHIMA」に参加した三条凧協会会員ら

その広がりは福島での3月11日だけにとどまらない。双葉町では8月の「双葉凧合戦」が始まり、現地の新たな行事として根付きつつある。結城副会長は「よその地域の伝統を自分たちの伝統にしていくと町長がはっきり宣言した。双葉町の本気度を感じる」と言う。

背景には、2004年の7.13水害で三条市も被災し、全国から支援を受けた記憶がある。結城副会長は「困ったときはお互いさま。あのとき助けてもらった恩返しという気持ちで参加しているメンバーは多い」と話す。

協会内にも変化が生まれた。これまで各組がライバルとして動くことが多かったが、福島への遠征を重ねる中で組同士の交流が深まり、横のつながりが強まったという。斎藤さんは「長時間一緒にバス移動するなんて、昔はなかった。こういう活動を通じて組同士の仲の良さも増した」と話した。

ことしの福島行きは平日のため、三条凧協会関係では約30人、福島側の参加者も含めると35人から40人弱を見込む。現地では凧あげのほか、だるま綱引きなど地域行事とも連動。祈りと交流、そして未来への願いを乗せた大凧が、震災15年の福島の空へ舞い上がる。

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