新潟県内の優れた飲食店や宿泊施設、特産品などを表彰する「新潟ガストロノミーアワード」で新設された生産者を対象とする「一次産業従事者部門」で、三条市の内山農園(内山徳寿代表)頂点のグランプリに輝いた。

同アワードは(公社)新潟県観光協会(会長・花角英世知事)と(一社)ローカル・ガストロノミー協会(岩佐十良会長)が主催し、ことしで3年目。地域の食文化にふれる観光「ガストロノミーツーリズム」で新潟への観光誘客を目的にしている。
飲食店部門に加え、ことしは生産者などを対象にした一次産業従事者部門が新設された。飲食店部門に受賞・ノミネートされた飲食店からの推薦と、その得票数によって選ばれる。13日に表彰式が行われ、飲食店部門は新潟市中央区の「登喜和鮨 新潟店」をグランプリに168店、一次産業従事者部門は21件が表彰された。
内山農園は、地元・三条市の「馳走まるやま」や「喜さき」さん、「カレーキッチンPandora」をはじめ、新潟市の「Restaurant ISO」、見附市の「Restaurant masa」、長岡市の「オステリア ラ フェニーチェ」など、県内各地の著名な飲食店から多くの票を集めた。
前回も内山農園の名前が挙がることはあったが、今回は一次産業従事者部門が正式に設定され、その初のグランプリを内山農園が獲得した。
広く支持を集めた背景には、同農園が構築してきた独自の流通ネットワークがある。自ら気になった飲食店へ直接、足を運んで営業活動を行い、配送システムを構築。今では、村上市から湯沢町や十日町市まで県内全域の約50軒の飲食店へ直接、あるいは仲卸を通じて食材を届けている。
ネットワークは、約200軒の農家と100軒近くの飲食店をつなぐ流通網へと拡大。東京など県外にも販路を広げている。
表彰式では、新潟県の食の未来についてディスカッションにパネリストとしても登壇した。代表の内山徳寿さん(48)は、内山代表は今回の受賞について「ありがたいというのがいちばん。やってきたことがやっと実った感じ」と喜ぶ。
現在、正規従業員1人と学生アルバイト数人で運営し、約80種類の野菜を栽培する。「県内には約8000店舗もの飲食店がある。うちだけでなく、県内の農家にはたくさんいいものを作っている人がいる。地元の食材を使っていく飲食店がどんどん増えていってほしい」と願っている。