21日に「HARD OFF ECOスタジアム新潟」(新潟市中央区)で行われたオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブのホーム開幕戦で、三条市出身の全盲のシンガーソングライター佐藤ひらりさん(24)が国歌を独唱した。

試合開始前、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブと対戦相手の東北楽天ゴールデンイーグルスの選手が整列したフィールドで、球団が用意したひらりさんの誕生日の数字「0528」の背番号に名前の「HIRARI」とある野球のユニホームを着たひらりさんは、本塁の後ろに立った。
青空の下、ひらりさんがささげるようにマイクを両手で持ってバックスクリーン向かってアカペラで国歌を歌い上げると、歌声がスタジアムの隅々まで響き渡り、大きな拍手でわいた。
また、始球式は東京2025デフリンピックのバドミントン混合団体戦で金メダルの沼倉千紘選手(35)が行った。

「私にとってもホームグラウンドのような、ふるさとのスポーツの熱気と空気の中でまた国歌を歌わせていただけることが本当にうれしかった」と喜びを語った。
ひらりさんは5歳のころからアルビレックスの舞台で歌ってきた。最初はバスケットボール、その後は野球でも国歌独唱を重ねてきた。「両方合わせれば数え切れない」というほど歌い、長年にわたってアルビの節目を歌声で彩ってきた。
「やっぱり開幕戦が多い」とひらりさん。小学生時代には英語で「アメイジング・グレイス」を披露したこともある。長岡市・悠久山球場でのアルビ戦の歌唱映像が動画投稿されて全国的に話題を集め、世に出るきっかけになったこともある。

東京2020パラリンピック開会式で国歌独唱で大きな注目を集めたひらりさん。それでも「やっぱりふるさとで歌うのは格段と違うなと思いました」とひらりさん。全国、世界へ活動の場を広げた今も、地元で歌う時間は特別だ。
ひらりさんは11日、「国連合唱団平和コンサートのための音楽による平和宣言の親善大使」に就任した。国歌独唱はもちろん、活躍の場はますます広がりそうだ。