4月19日投開票の三条市議選に無所属で立候補する新人の会社役員・相場浩氏(57)が代表に就く政治団体「三条を愛する会」は22日、活動拠点となる三貫地新田地内の相場氏の職場に開設した選挙事務所で事務所開きを行った。出席者は招待制で、神事のあと相場氏の新たな船出に支援を誓った。

好きな和服姿であいさつに立った相場氏は、自らの原点を見つめ直すきっかけになった出来事として、2023年8月に起きた経営する相場紙器製作所の火災にふれた。延焼で周囲にも被害が及んだ経験を振り返った。
それが「自分の立場や責任を深く考える時間になった」。そのなかで周囲から掛けられた「相場らしくやればいいこって」という三条弁の言葉が、大きな支えになったと話した。
感銘を受けてきたイエローハット創業者、鍵山秀三郎氏の「大切なものを大切に」という言葉を紹介。「以前はわかったつもりでいたが、一連の出来事を経て初めて本当の意味がわかった」とし、「自分にとって本当に大切なものは家族であり、仲間であり、三条だった」。

その思いを胸に、今後は「思うだけでなく行動で示す」ことが必要だとして、市政への挑戦を決意。ものづくりを軸にした産業発信、祭りなどを通じた地域のつながりの再生、子育て環境の充実を柱に掲げた。人口減少が進むなかで、地域を自分事として考える人を増やすことが持続可能な三条につながるとの考えを示した。
また、「愛」という言葉にはこれまで気恥ずかしさもあったと明かしながらも、「三条を大切に思う気持ちは誰にも負けない。その思いを素直に表した」。政治団体名の「三条を愛する会」に地域への感謝と報恩の気持ちを込めた。

強い結び付きだけでなく、誰でもかかわれる「ゆるやかなつながり」も大切にする。「しがらみのない立場から市民一人ひとりの声を受け止め、政策につなげたい」とし、事務所も派手さを前面に出すのではなく、市民が気軽に立ち寄って対話できる拠点にしたいと願った。
式の最後には「わっしょい」の掛け声が響いた。音頭を取ったのは、相場氏の三条エコノミークラブ時代の後輩で、三条祭り若衆会の歴代会長も務めた石川貴大氏(39)。参列者が声をそろえ、三条への思いと今後の活動への期待をひとつにした。