新潟県警三条署は、1日までに警察官や検事を名乗る男らに現金を振り込ませたうえ、暗号資産も送金させる特殊詐欺(ニセ警察詐欺)の被害届を受理し、捜査している。被害に遭ったのは三条市に住む70代男性で、被害額は暗号資産で計1099万円相当にのぼる。
三条署によると、被害があったのは昨年8月上旬からことし9月2日までの間。男性宅の固定電話にデジタル庁を名乗る自動音声電話があり、その後、札幌中央署の警察官や検事を名乗る男らに転送された。
男らは「特殊詐欺で捕まえた犯人が、あなたから通帳を買ったと言っている」「無実を証明するには口座を開設して現金を振り込み、お金の動きを調べる必要がある」などとうそを言った。
男性は男らから送られてきた携帯電話機を使って連絡を取りながら、指示されるままインターネット銀行に自己名義の口座を開設して現金を振り込んだ。
その後、同年9月2日、いずれかの口座へ1099万円相当の暗号資産を送金し、だまし取られた。その後、男性は再び現金の振り込みを指示されたが、金融機関から通報を受けた警察官に特殊詐欺の被害に遭っていると伝えられ、詐欺被害とわかった。
三条署では被害防止の注意点として、警察が無実を証明するために口座開設や現金の振り込みを指示することは絶対にないとしている。
また、警察官や検事を名乗る者から電話やメッセージアプリで「捜査の対象になっている」「資産はどのくらいあるのか」などと金の話をされた場合は詐欺を疑い、落ち着いて家族や最寄りの警察署に相談するよう呼びかけている。