4月19日投開票の三条市議選に向け、新人で無所属の村上勝氏(63)の事務所開きと決起集会が4日、事務所を置く地元吉田区集会所で開かれた。支援者ら約50人が出席し、短期決戦を勝ち抜くための結束を固めた。村上氏は「経験のすべてを三条の笑顔に!!」をキャッチフレーズに掲げ、本成寺地区から長年、不在となっている地元選出市議の復活を目指す。

冒頭、古家美也子後援会長があいさつし、村上氏の政策の柱として「インフラの拡充」「子育て・教育・福祉の充実」「地域と行政をつなぐ架け橋」の3点を紹介した。
古家会長は「本成寺地区を、三条市をもっと良くしたいという思いで立候補した。後援会一同、全力を尽くしていく」と力を込めた。

一方で、出馬表明の記者会見からわずか1週間での草の根運動を振り返りった。「本成寺地区から出馬したことへの安堵感や、掲げた政策への期待の声をいただいた」とする一方、「一票につなげるには厳しい道のり」とも述べ、支援拡大を呼びかけた。
来賓の国定勇人衆院議員は村上氏について、「市議選に挑戦すると聞いたとき、何の憂いもなく『そうだろうな』と感じた」と語った。

市長は執行権をもつ一方で、広い三条市の隅々までひとりで把握するのは難しく、市議が市民の声を聞き、咀嚼(そしゃく)し、市政に届けることが重要。そのうえで、「ていねいに足を運び、耳を傾け、どうすれば解決できるかを考える能力は本当に優れている」と村上氏を高く評価した。
さらに本成寺地区では長く地元選出の市議がいなかったことにもふれ、「地域特有の課題をしっかり市政につなぐ人がいなかったのは事実」と指摘。「さらに生活しやすい地域にしていくためにも、村上さんは仕事で応えていける逸材」と後押しした。

小林一大参院議員の秘書が小林氏のメッセージを代読した。そのなかで村上氏は、「政治家とは自分のためでなく、地域のため、誰かのために動くべきものという揺るぎない信念を培ってこられた」と紹介。石上大橋下流橋の実現や国道403号三条北バイパス延伸など、地域の基盤整備を進める即戦力として期待した。

河原井拓也県議は、村上氏が3年間、自身の事務所の所長として地域要望の取りまとめや行政との調整、ポスター張り替え、ちらし配布など幅広い実務を担ってきたと紹介した。
立候補の真意について「就職活動でもなく、受かりそうだからでもなく、皆さんの顔を笑顔にしたいという思いだった」とし、「要望、陳情の資料作成や行政との意見調整など難しい実務をやってきた。即戦力として地域の力になることは間違いない」と太鼓判を押した。
一方で、出馬表明から投開票までの期間が短いことに、「こんな短期間の選挙は経験がない。選挙は甘くない」と危機感も示し、「一人でも二人でも三人でも、さらに声がけをお願いしたい」と支援の輪の拡大を訴えた。
滝沢亮三条市長は祝電を寄せ、村上氏の公約について「地域の真の課題をしっかり捉え、一つ一つていねいに拾い上げていることを大変、心強く感じる」と期待した。
最後に村上氏が決意表明に立った。出馬の経緯について、昨年から引退を予定する市議らから「後々が心配だから考えてみないか」と声をかけられていたことを話した。

河原井氏の事務所長として活動するなかで、地元から長く市議が出ず、要望や陳情が十分に解決されていないとの声にふれてきた。「困っている話を聞くだけでも安心した顔になるが、実際に改善されて『助かった』『ありがとう』と言ってもらえる時が本当にうれしい」とやりがいを感じた。
政策面では、第二産業道路の慢性的な渋滞解消、石上大橋下流橋、国道403号延伸、嵐南バイパス周辺の交通問題など、インフラ整備の必要性を挙げた。
子育て分野では、地域での助産院開設をめぐる支援体制にもふれた。「行政がどうかかわればいいのかわからず、十分に支えきれていない面もある。市議になった暁には、もう少しフォローアップして進めていきたい」と述べた。

選挙戦に向けた準備は「思いのほか予想以上に進んでいるが、それがそのまま票になるわけではない」とし、「最後の最後まで皆さんの力を借りて頑張りたい」と訴えた。
最後は「頑張ろう、まさる」のコールでを三唱して締めくくり、気勢を上げた。本成寺地区の“地元候補不在”に風穴を開けることができるか、短期決戦の行方に注目だ。