新潟県加茂市長谷地内の旧冬鳥越ゴルフコース跡地に3日、屋外レジャー施設「野空Base(のぞらベース)」がオープンした。広大な旧ゴルフ場を生かし、絶景テラスやフランス発祥のネットアスレチック、芝生広場、カフェを備えた個人経営の新しい観光施設。事前の大きな告知はほとんどなく、口コミで話題を集めている。

施設を整備したのは五泉市の男性(36)。実家が取得した旧ゴルフ場の敷地を借り受け、自費で整備を進めた。敷地は約8ヘクタール。男性は「景色がいいので、最初はテラスがあったらいいなというくらいだった」と話すが、構想は少しずつ広がり、約1年かけてDIYと専門業者による施工を組み合わせて形にした。
目玉のひとつが「空織(そらおり)」と名付けた空中ネットアスレチック。生きた木にネットを張り巡らせた遊具で、トランポリンのように弾みながら遊べる。
フランス発祥のネット遊具で、男性によると同種の施設は全国でもまだ少なく、北陸では初上陸という。施工にはフランス人ら4人のチームが施設に住み込み、約1カ月滞在して製作した。



空織には高さのあるツリーハウスや、長さ24メートルのつり橋のようなネット通路もあり、子どもだけでなくおとなも楽しめるスリルがある。
利用料はおとな990円、子ども660円。定員は現在16人で、確実に利用したい場合はウェブ予約を勧めているが、空きがあれば現地でも受け付ける。
もうひとつの魅力は眺望を楽しむテラスだ。総合案内所から園内を300メートルほど歩いた先に「とまり木テラス」、さらに「空際テラス」などのデッキを設けた。周囲にはキバナコスモスの種をまいた区画もあり、鮮やかな花を咲かせてくれるはずだ。鳥のさえずりが聞こえ、旧ゴルフ場ならではの起伏と開放感を生かした散策も楽しめる。

入場料は無料。旧1番ホールだった場所は「野遊び広場」として自由に使えるフリースペースにした。レンタル遊具も用意し、家族連れが気軽に遊べる。
飲食はゴルフ場のクラブハウスをリフォームした総合案内所のカフェのほか、園内奥の「木陰カフェ」でも提供する。木陰カフェは無人カフェとして運営し、テラスで飲食しながら過ごせる。
男性は「施設の中身には自信があったので、あえてほとんど告知せずに始めた」とにっこり。補助金や融資は使わず、自己資金で整備した。それにもかかわらず最初の週末は親子連れでにぎわった。

整備したのは敷地全体の3分の1ほどで、残る3分の2は草刈りをしたていど。今後は花畑の充実や山菜採り体験、野外イベントなども構想している。
隣接する冬鳥越スキーガーデンや七谷野球場との連携も視野に入れる。男性は「ここだけで完結するのではなく、周辺も含めて活用していけたら。花火や野外フェスのような大きなイベントもいつかできたらおもしろい」と夢は広がる。

国道290号沿沿いに突然、現れた「遊べる、休まる場所」。旧ゴルフ場の静かな丘陵地が、加茂の新しいレジャースポットとして動き出した。
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