新潟県弥彦村産茶豆を使った新商品「弥彦茶豆三色だんご」が誕生した。規格外となった茶豆に新たな価値を生み出すアップサイクルプロジェクトの一環として開発されたもので、8月12日から18日まで新潟三越伊勢丹で開かれる催事で初披露される。製造は創業110年の老舗和菓子店「御菓子司 羽入」(新潟市秋葉区)に委託した。同店の名物「三色だんご」をベースにした“枝豆バージョン”ともいえる商品で、老舗の技術と弥彦産茶豆が融合した新たな土産菓子として注目を集めそうだ。
老舗の三色だんごを茶豆でアレンジ
「弥彦茶豆三色だんご」は、一口サイズの団子24個の上に、弥彦産茶豆を使った3種類の餡を彩りよく重ねた和スイーツ。
御菓子司 羽入の三色だんごは、創業以来100年以上にわたり親しまれてきた看板商品のひとつ。今回の商品では、茶豆をベースに、ごまを合わせた餡、なめらかなペースト、粗挽きペーストの3種類を用意し、それぞれ異なる食感と風味が楽しめるよう仕上げた。価格は2,000円前後を予定している。
規格外茶豆を生かすアップサイクルブランド
企画したのは、YAHIKO Avenir(ヤヒコアベニール)合同会社(弥彦村、藁科克彦代表)が展開するアップサイクルブランド「YAHIKO UPCYCLING」。
香りが高く甘みの強い弥彦産茶豆は、収穫期間が短く生産量も限られることから「幻の枝豆」とも呼ばれる。一方、形や大きさなどの理由で市場に出荷できない規格外品が全体の4〜5割を占めるという。
そこで、規格外品を加工品として生まれ変わらせ、新たな価値を生み出そうと商品開発を進めている。
ラテやアイスなど全8商品を展開
今回発表した商品は三色だんごのほか、茶豆ラテ、茶豆アイスクリーム、ポタージュ、やひこむすび、パン、無添加ソーセージなど全8種類。
加工用の茶豆ペーストや粗挽き素材を活用し、和菓子だけでなく洋菓子やパンなど幅広い商品展開を目指している。
「赤福のような定番土産に」
同社は2024年11月に設立し、2025年4月から本格始動した。当初は事業立ち上げを支援する立場だった藁科代表が、自ら事業主体となって商品開発と販路開拓を進めてきた。京都・祇園祭で弥彦産茶豆をPRしたほか、福岡への出荷も商談が進んでいる。
藁科代表は「枝豆で作ったら絶対においしいと思い商品化した」と振り返り、「狙っているのは赤福。弥彦へ来たらこれを買って帰るという定番の土産にしたい」と話す。
新潟三越伊勢丹での催事終了後はオンライン販売を開始するほか、9月には弥彦のおもてなし広場での販売も予定している。弥彦を代表する新たな名物土産として定着を目指す。
