新潟県燕市燕地区の夏まつり、第54回「飛燕夏まつり」が20日、第35回「燕1000人みこし」で幕を開けた。燕市合併20周年の節目にあわせ、7年ぶり3回目となるステンレス担ぎ棒も登場。ものづくりのまち燕ならではのみこしに、担ぎ手は「わっしょい!」の掛け声とともに熱気をほとばしらせた。
合併20周年の節目に限定のステンレス札
午後3時半から戸隠神社前のステージで開会式が行われ、高校生30人ほどを含む約240人が参加した。
飛燕夏まつり協賛会長の細川哲夫燕商工会議所会頭は、昨年11月に会頭職を引き継いで初めて臨む飛燕夏まつりに、「これだけ大勢の方が集まり、この熱気を感じる。不死鳥・燕はこの熱気で続いているのだとあらためて感じる」とあいさつ。ステンレスの担ぎ棒にもふれ、「これこそ燕の魂を表している。心をひとつにして担ぐことで、この地域が次の時代へ発展していくことを確信できる」と祝福した。
燕市夏まつり連絡協議会会長の佐野大輔市長は、燕市内3地区の夏まつりの皮切りが飛燕夏まつりと話し、「ことしは合併20周年。皆さんの思いがこもったまつりになれば。私も去年までは参加者としてかかわってきたが、ことしも少しでも担ぎたい」と笑顔。ステンレスの担ぎ棒は「まさに燕の技をみんなで担ぐ。燕市をしっかり盛り上げていくため、まずはこのまつりから盛り上がっていきましょう」と呼びかけた。
担ぎ棒だけで550キロ、みこしを乗せると1トン近く
燕1000人みこし実行委員会の熊倉正人実行委員長は、合併20周年にあわせて参加者に限定の「ステンレス札」を配ったことを紹介した。木札ならぬステンレス製の札で、「燕の1000人」と市制合併20周年の「20」を刻んだ。
「人それぞれ個性があり、出身地も違うが、きょうだけは燕に集まり、一つになって担ぎたい。そんな思いから作った」と話した。
さらに、ことしの大きな目玉となったステンレス担ぎ棒は「7年ぶり3回目。担ぎ棒だけで総重量550キロ、みこしを載せると1トン近くになる」と紹介。ステンレス製100ミリ角の角パイプ6メートルを2本つなぎ合わせた12メートルの担ぎ棒について、「国内を探してもどこにもないと自負している」と胸を張った。
このステンレス担ぎ棒は、1000人みこしが始まって10周年の記念に製作された。前回登場は7年前で、今回は合併20周年を祝う節目で再登板。熊倉委員長は「先人たちは、みこしだけでなく、燕のものづくりをこうした形で表現してきた。その思いをしっかり受け継ぎ、後世へつなぎたい」と気を引き締めた。
そのうえで「ステンレスは非常に重い。痛い。少し日が照ると熱くなる。本当に危ないので、安全に、ゆっくりとステンレスを味わいながら担ぎたい」と注意を促し、「ものづくりの歴史の重みを肩で味わいつつ、きょう1日盛り上げていきましょう」と呼びかけた。
「痛いけど我慢」 巨大な担ぎ棒が持ち上がる
開会式のあと、担ぎ手が配置についた。熊倉実行委員長は、ステンレス担ぎ棒は「真ん中がかなり重い」、「すごいしなる」、「危ないから気をつけて」と注意を繰り返した。
木やりに続き一本締めを合図に担ぎ棒を肩に載せると、すっと持ち上がった。「痛いけど我慢」「まだ潜らないで」「ゆっくり」と安全を確認しながら慎重に担いだ。
みこしが持ち上がると、担ぎ手と見物客の熱気は一気に高まった。燕市合併20周年を祝してみこしを高く持ち上げてかけ声を合わせる「さす」という所作も披露。10分余りで終わり、最後は三本締めで締めくくった。
このあとは純銀みこし、子どもみこしを担いで商店街を巡行。クライマックスは戸隠神社前の舞込みで締めくくった。
このあとは6時から燕大盆踊り大会、7時から燕ばやし大会と続き、1日目の日程を終える。また、穀町商店街ではキッチンカー14台が出店している。
