帝国データバンク上越支店によると、大正3年創業の老舗菓子店を経営する有限会社新三野屋商店(上越市本町5)は21 日、新潟地裁高田支部より破産手続き開始決定を受けた。負債は約50人に約3,200万円。
同社1914 年(大正3)創業、50 年(昭和25)2 月に法人改組された和菓子をメーンとした菓子小売業者。「桜城浪漫」、「謙信まんじゅう」、「愛の兜」、笹団子などの商品や2020年には「謙信酒まんじゅう」を発売し、地元では長年にわたって親しまれてきた。
本店は上越市高田商店街中心部に位置し、過去には本店のほか上越市内に4店舗を展開して業容を拡大してきたが、17年に北城店を売却し、その後は本店を含め3店舗での営業となっていた。
近年の人口減少や競合により業況は厳しく、23年5月期の年売上高は約2400万円にとどまり、損益面でも不採算となっていたようだ。
今期に入っても業況は厳しかったとみられ、先行き見通し難により事業継続を断念。2月20日で事業を停止し、今回の措置となった。