角利産業

kenoh.com

ケンオー・ドットコム

燕三条・新潟県央地域のニュース

島根大生開発の島根のしじみと三条のそば「冷やししじみ蕎麦」 道の駅で販売した170食分から3万4000円を被災地支援に

広告

島根大学教育学部4年の山根織音(しおん)さん(21)が18日、新潟県三条市役所を訪れ、道の駅「漢学の里しただ」と共同開発した「冷やししじみ蕎麦」の売り上げの一部3万4,000円を令和8年熊本地震の被災地支援のため滝沢亮三条市長に手渡した。7月から下田地域で取り組んだインターンシップの成果報告も行い、約2カ月にわたる活動を振り返った。

滝沢市長(右)に寄付を渡す山根さん
滝沢市長(右)に寄付を渡す山根さん

170食販売、1食200円を寄付

「冷やししじみ蕎麦」は、山根さんの地元、島根県の名産である宍道湖(しんじこ)産シジミと、下田産そば粉を使ったそばを組み合わせた商品。道の駅の農家レストラン「庭月庵 悟空」で8月27日から販売した。

山根さんの発案で、1食1,500円のうち200円を被災地支援に充てることにしており、17日までに170食を販売。200円×170食の3万4,000円を今回、寄付した。

商品開発のために山根さんを通じて島根県の業者からまずシジミ5kgを仕入れた。さらに10kgを仕入れて販売を開始したが、売れ行き好調で10kgを追加。それも残りわずかとなったため、シルバーウィーク中に完売しないよう新たに10kgを発注した。

山根さんは「島根ではシジミラーメンなど温かいだしで食べることが多く、冷たいシジミのだしはあまりない。冷たくすることで、さらにシジミのうまみが感じられ、道の駅のそばともすごく相性が良かった」と話した。

暑い時期に合わせ「冷やし」に

滝沢市長に「冷やしじみ蕎麦」やインターンシップについて話す山根さん
滝沢市長に「冷やしじみ蕎麦」やインターンシップについて話す山根さん

商品開発は、道の駅側から山根さんに提案したことがきっかけ。8月の暑い時期だったため、温かいそばより冷たいそばの方がよく出ることから「冷やししじみ蕎麦」に決まった。新聞記事を見て、島根県出身者が魚沼地域から食べに訪れるなど想像以上の反響もあった。

滝沢市長も実際に味わったといい、山根さんに開発の経緯や島根でのシジミ料理について質問。山根さんの取り組みをねぎらった。

下田地域の魅力と課題を調査

山根さんは7月16日から三条市でインターンシップに取り組み、翌19日にふるさとへ戻るのを前に今回の寄付となった。

インターンシップでは、移住促進やまちづくりに取り組むきら星株式会社を通じて活動し、下田地域の魅力発見と課題の発掘をテーマに、道の駅での業務や地域住民への聞き取り、小学校へのインタビューなどを行った。

活動を通して、高齢化や人手不足といった課題は各地域に共通する一方、「同じ課題でも地域によって状況が違い、解決方法も変わってくる」と感じたという。

滝沢市長に「冷やしじみ蕎麦」やインターンシップについて話す山根さん

一方で、それぞれの地域ごとに違った魅力があることも実感。今後、小学校の統合が進むなかで、子どもたちが自分の住む地域とは異なる地域の良さを知ることが「下田地域全体への愛着につながるのでは」と話した。

「もっと三条の魅力を知りたい」

今回の活動を卒業研究にも生かし、小学校などへの聞き取り結果を卒業論文にまとめるつもりだ。とくに思い出に残ったのは、道の駅で農家や地域住民と交流したこと。当初は年齢の離れた高齢者との接し方に戸惑ったが、あいさつや商品の陳列を手伝ううちに会話が増え、野菜をもらうこともあった。

山根さんは「人との新しいコミュニケーションの取り方を学ぶことができたし、人と関わる楽しさも感じた」と振り返った。

三条での生活については「1、2カ月暮らせば地域のことが分かると思っていたけれど、まだ知らないことが毎日ある。もっと長くいたいと思うくらい、三条の魅力をもっともっと知りたい」と話していた。

広告