新潟県燕市の燕市産業史料館で9月20日(日)午後2時から3時半まで、対談会「玉川堂×タゼン―銅を叩き、未来につなぐ―」が開かれる。燕と仙台で銅を扱ってきた老舗工房の当代が、伝統や歴史を守りながら変化に対応し、未来へつないでいく取り組みについて語り合う。
玉川堂7代目とタゼン19代目が登壇
登壇するのは、燕市の鎚起銅器の老舗、株式会社玉川堂代表取締役で7代目の玉川基行さんと、仙台市で銅製品シリーズ「仙臺銅壺(せんだいどうこ)」を手がける株式会社タゼン代表取締役で19代目の田中善さん。
玉川堂は創業200年以上の歴史を持ち、伝統工芸「燕鎚起銅器」の製造・販売を行う。近年は伝統を現代の暮らしに取り入れた商品づくりやブランド展開でも評価されている。
タゼンは慶長元年(1596)創業。初代善蔵が伊達政宗に招かれて仙台に移り、神社仏閣の装飾などを手がけたことに始まる。その後、やかんや鍋、銅壺など暮らしに密着した銅製品を製作。現在は、かつて作られていた銅壺を現代向けにアレンジした「仙臺銅壺」シリーズを展開している。
燕の鎚起銅器と仙台を結ぶ縁
燕に鎚起銅器の製造技術を伝えたとされる職人「藤七(とうしち)」は、仙台の田善、現在のタゼンの5代目のもとで修業したと伝えられている。タゼンでは現在も、銅を扱う職人を「御銅師(おんあかがねし)」と称して技術を受け継いでいる。
燕市産業史料館では9月27日(日)まで企画展「燕〜八十里越(はちじゅうりごえ)〜佐渡 産業・工芸・文化展」を開催中。世界文化遺産「佐渡島の金山」と2027年夏に暫定開通予定の国道289号八十里越に関連し、仙台・会津から八十里越を通じて燕へ伝わった鎚起銅器やキセル、仙台・会津地方の工芸、佐渡の無名異焼などを紹介している。今回の対談会はその関連イベントとして行われる。
「守り方と変え方」などをテーマに
対談では、「銅の魅力・可能性とは」「歴史・伝統の守り方と変え方」「老舗工房と地域社会のつながり」などをテーマに、長い歴史を持つ工房が伝統をどう守り、時代の変化にどう対応しているのか、さらに手仕事の価値を次世代へどうつないでいくかを語る。
会場は燕市産業史料館新館多目的ホールで開場は午後1時15分。定員80人で予約優先。参加無料だが別に入館料が必要。詳しくは燕市産業史料館ホームページで確認できる。電話は「0256-63-7666」。
関連リンク
- 燕市産業史料館|tsubame city|燕の匠の技に触れ、金属加工技術を知る(新しいウィンドウで開く)
