燕市産業史料館(新潟県燕市大曲)は8月11日から9月27日まで、燕、八十里越沿線、佐渡の産業や工芸を紹介する企画展「燕〜八十里越〜佐渡 産業・工芸・文化展」を開く。2027年夏に予定される国道289号八十里越の暫定開通を見据え、地域を越えて継承、発展してきたものづくり文化を紹介する。
八十里越を通って燕へ伝わった技術
燕の金属加工産業は江戸時代から続き、その技術の一部は会津と新潟を結ぶ八十里越を通った職人によってもたらされたとされる。
企画展では、弥彦山の銅山が育んだ燕の鎚起(ついき)銅器やきせるをはじめ、八十里越の先にある地域の仙臺銅壺(せんだいどうこ)、会津漆器、会津本郷焼などを展示する。
さらに、世界文化遺産「佐渡島の金山」の開発過程で生まれた無名異焼(むみょういやき)など、佐渡の産業や工芸も紹介。燕の「銅」と佐渡の「金」という金属を切り口に、鉱山を背景として発展した両地域の産業の共通点をひもとく。各地の食や芸能についての展示も行う。
金塊つかみや職人の対談も
会期中は関連イベントも開かれる。8月29、30の両日は午後1時から3時まで金塊つかみ体験会を実施。参加無料で当日、整理券を配布する。
9月20日午後2時からは、対談会「玉川堂×タゼン―銅を叩き、未来につなぐ―」を開く。燕の鎚起銅器の老舗・玉川堂の玉川基行代表取締役社長と、宮城県仙台市で銅製品を手がけるタゼンの田中善代表取締役社長が、伝統や歴史を守りながら進める未来への取り組みを語る。定員80人で予約優先。
翌21日は、仙臺銅壺の技法を用いた小箱づくり体験会を午前と午後の2回、開く。対象は中学生以上で各回定員4人、参加費千円。完成品はアクセサリートレイなどとして持ち帰ることができ、燕の鎚起銅器とは異なる銅の加工方法を体験する。
9月26日には佐渡伝統芸能集団「越佐(えっさ)」が出演し、集落の厄を払う佐渡の伝統芸能「鬼太鼓」を午後2時と3時から各約20分間実演する。申し込みは不要。
企画展は午前9時から午後4時半まで。月曜休館で、月曜が祝日の場合は翌平日が休館となる。入館料は大人400円、小中高校生100円。関連イベントも別途入館料が必要となる。問い合わせは燕市産業史料館、電話0256-63-7666。
