任期満了に伴う10月の新潟県燕市議選(定数20)に自営業の野本正博氏(62)=吉田文京町=が参政党公認で立候補する意向を表明した。26日に記者会見し、人口減少への危機感を背景に、若者が地元に戻って働ける環境づくりや地域産業の継承などに取り組みたいと語った。

野本氏は燕市生まれ、同市在住。県立巻高校を卒業後、専門分野の資格を取得して5年間修業し、23歳で地元に戻って自営業を始め、現在も続ける。
8月24日に初めて打診、約1週間で出馬決断
立候補の話が具体化したのは8月24日。参政党関係者と初めて会い、その後、同党の川裕一郎衆院議員から地方議員の役割について話を聞いたことが決断の大きなきっかけになった。
「急な話だったが、本当に迷いに迷い、悩みに悩んだ」と振り返る。参政党から燕市議選に誰も立候補しなければ「燕市にとって大きな損失になるのではないかと思い、誰もいないなら私がやろうと決断した」と話した。24日の打診から約1週間で立候補を決め、公認申請を進めた。
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参政党との関わりは、党が発足したころに神谷宗幣代表の演説をYouTubeで見たことが始まり。メールマガジンに登録し、無料サポーターとして党の活動を見てきた。今回の立候補を機に現在は運営党員になった。
「20年後の燕市がどうなるか」 人口減少に危機感
選挙で訴える課題について野本氏は、仕事を通じて市民と話すなかで、「20年後の燕市がどうなるか想像がつかないぐらい不安に思っている」人が多いとした。

なかでも強く感じているのが若者の流出。「若い人が働きたい場所が少ないから、大学で東京に行ったらもう戻ってこない」「孫や子どもが燕に戻ってこない」という声を客からよく聞く。
「働く場所を本当に作らないと、人口減少している地方は、その部分を何とかしていかない限り未来はない」と語った。
産業だけでなく、農業や子育て環境などを次の世代へつなぐことにも取り組む考えで、「皆さんと一緒になって、そういう方法を見つけていきたい」。
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また、燕市だけでは解決が難しい課題もあり、国政政党である参政党とのつながりを生かして課題解決を図りたい考えも示した。
地元や仕事で築いた人間関係を軸に
準備期間が短いなかでの選挙となる。親戚や同級生、仕事の顧客、地元町内など、これまで築いてきた人間関係を中心に支持を求める。
これまで街頭での政治活動の経験はないが、立候補への挑戦を客に話すと「頑張れ」と声をかけてもらうことが多い。
「今まで真面目に仕事ができてよかった」と話した。「ただ仕事をこなすのではなく、ひとりのお客様と親身になって話すことを心がけてきた。それが今になって生きてきたのかな」ととらえる。
会見には参政党新潟県支部連合会の芳川博美会長と同党の平井恵里子三条市議も同席。党として野本氏を支援していく考えを示した。平井市議は選挙対策を担う。
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三条市議選では平井氏がトップ当選
参政党はことし4月の三条市議選で、新人の平井恵里子氏(47)を公認。平井氏は3,085票を獲得し、2位に約800票の大差をつけてトップ当選。三条市議では初の参政党所属議員となり、同党が地域に大きな支持基盤を持つことが明らかになった。
燕市議会では、前回市議選で参政党公認で出馬した稲村隆行氏(40)が初当選している。今回は現職の稲村氏に加えて新たな候補の擁立を想定していたが、稲村氏はことし8月に参政党を離党した。
平井市議は当初の候補者擁立について、「本来は現職がいて、もう一人立てられたら」と、複数候補の擁立を考えていたことを明らかにした。
一方で稲村氏が無所属となったことから、党として新たな候補の擁立を急いだが難航。8月20日の燕市議選の立候補予定者説明会でも、まだ候補者が決まっておらず、平井市議は「同党から1人は立候補者を出したい」と話していた。




