ホームセンター大手のアークランズ株式会社(新潟県三条市)と株式会社ジョイフル本田(茨城県土浦市)は3日、アークランズの完全子会社で不適切な会計処理の疑義がわかったことから、共同持株会社設立による経営統合の日程を変更し、今後の主要日程をいずれも「未定」とすると発表した。
両社は4月14日、共同株式移転により共同持株会社を設立し、対等の精神で経営統合することで基本合意。2026年7月前半に最終契約書を締結し、2027年3月1日に共同持株会社を設立、同日上場の予定だった。
しかし、アークランズの子会社で不適切な会計処理の疑義が判明したことを受け、統合に係る手続きや日程、諸条件を精査する必要があるとして、当初予定していたスケジュールをいったん白紙に戻した。
最終契約、株主総会、上場廃止日も未定に
当初の日程では、両社は7月前半に最終契約書と株式移転計画を取締役会で承認。7月前半に最終契約書を締結、株式移転計画を作成する予定だった。
その後、9月後半にジョイフル本田とアークランズの株主総会で株式移転計画を承認。2027年2月24日を両社株式の東京証券取引所での最終売買日、同25日を上場廃止日とし、3月1日に共同持株会社を設立して同日上場の計画だった。
しかし変更後は、最終契約書と株式移転計画の承認取締役会、最終契約書締結、両社の臨時株主総会に係る基準日、株式移転計画承認株主総会、東証最終売買日、上場廃止日、効力発生日、共同持株会社株式上場日まで、すべて未定となった。
「3月1日」実現可能性をあらためて検討
両社は、変更後の日程について、アークランズが設置した特別調査委員会の調査の進捗状況などを踏まえて今後、協議したうえで決まりしだい、速やかに公表するとしている。
現時点で効力発生日は未定。ただし、当初目指していた2027年3月1日を効力発生日とすることについては、調査結果などを踏まえて実現可能性をあらためて検討する。両社は経営統合の実現に向け、引き続き協議を進めるとしている。
背景にアークランズ子会社の会計処理疑義
日程変更の理由は、アークランズが2025年6月に完全子会社化したペッツファーストホールディングス株式会社で、不適切な会計処理の疑義が判明したため。
アークランズは2027年2月期第1四半期の連結財務諸表を作成する過程で異常値を把握。社内調査の結果、ペッツファーストホールディングスで不適切な会計処理の疑義があることがわかった。
これを受け、外部専門家だけで構成する特別調査委員会を設置し、疑義の解明や連結財務数値への影響額の確認などを進める。
アークランズは、7月14日に予定していた2027年2月期第1四半期決算発表も延期する。業績への影響は現時点では明らかでなく、判明しだい公表するとしている。
業界再編の大きな一手、仕切り直しに
アークランズは「ホームセンタームサシ」や「ビバホーム」、ジョイフル本田は関東を中心に大型ホームセンターを展開する。両社は統合によって店舗網や商品開発力、店舗運営のノウハウを融合し、「日本一のホームセンター」を目指すとしていた。
三条市に本社を置くアークランズにとって、今回の経営統合はホームセンター業界再編の大きな一手として注目されていた。
