新潟県三条市上須頃に本社を置くホームセンター大手のアークランズ株式会社は14日、株式会社ジョイフル本田と経営統合することで基本合意したと発表した。共同株式移転により共同持株会社を設立し、2027年3月1日の効力発生を予定している。
アークランズは「ホームセンタームサシ」や「ビバホーム」、ジョイフル本田は関東を中心に大型ホームセンターを展開する。両社は統合によって店舗網や商品開発力、店舗運営のノウハウを融合し、「日本一のホームセンター」を目指す。
小売業界の変化に対応
両社は、住まいや暮らしに対する価値観の多様化、異業種からの参入、EC市場の拡大など、小売業を取り巻く環境が大きく変化していることを統合の背景にあげる。
ホームセンター業界でも、単に日用品や資材を販売するだけでなく、専門性の高い売り場づくりや体験型サービス、デジタルとの連携などが求められている。
両社は、それぞれがもつ大型店舗の運営力や専門店展開の知見を生かし、より利便性の高い店舗づくりを進める。
専門店集合型ホームセンター構想
経営統合後は「専門店集合型ホームセンター構想」を掲げる。住まい、園芸、ペット、DIY、リフォーム、プロ向け資材など、分野ごとの専門性を高め、ホームセンターの枠を広げる考えだ。
アークランズは近年、ビバホームの展開などで全国的な店舗網を拡大してきた。ジョイフル本田も大型店を強みに、広域から集客する店舗づくりを進めた。統合により、両社の強みを掛け合わせ、商品調達や物流、店舗運営の効率化も図る。
会長に本田氏、社長に平山氏
共同持株会社の発足時の取締役は9人を予定し、うち5人を社外取締役とする。代表取締役会長には本田理氏(ジョイフル本田取締役顧問)、代表取締役社長には平山育夫氏(ジョイフル本田代表取締役社長)、代表取締役副社長には坂本晴彦氏(アークランズ代表取締役会長)が就く予定。
今後は2026年7月前半に最終契約書の締結と株式移転計画の作成、同年9月後半に両社の株主総会で株式移転計画の承認を行い、2027年3月1日に共同持株会社を設立する予定。
三条市に本社を置くアークランズにとって、今回の統合はホームセンター業界再編の大きな一手となる。地域発の企業が全国規模の再編の中心となり、今後の店舗展開や雇用、地域経済への波及にも注目が集まりそうだ。
