新潟県田上町の田上小学校(佐藤智昭校長)の6年生27人が、町のシンボル・護摩堂山あじさい園をPRしようと、アジサイをイメージした琥珀(こはく)糖「彩花~さやか~ 護摩堂山のあじさい」を開発した。護摩堂山あじさいまつりが開幕した13日、町の「道の駅たがみ」で販売発表会を開き、児童は商品の魅力を紹介するとともに、あじさいまつりを盛り上げるために制作したオリジナルのPRソングも披露した。
アジサイをイメージした4色4味の琥珀糖
この琥珀糖は、青、白、紫、緑の4色で護摩堂山あじさい園を表現した。紫は水色とのグラデーションで、見た目にも涼しげ。アジサイの多彩さを表現するため、色によって味も異なりライチ、メロン、グレープ、リンゴの果汁を使っている。
若い世代の人たちが見たときに、かわいいと思って写真を撮ったり、手に取ったりしてもらえるようにと考えた。
1個税込み750円で販売し、売り上げの5%をアジサイの保全活動などに役立てる。販売初日は、児童がメッセージカードを添えて販売した。児童の家族などが訪れ、さっそく琥珀糖を手に取り、児童の思いが込められた新たな田上土産の船出を祝った。
昨年度の6年生から引き継いだ商品開発
商品は、もともと道の駅たがみで販売されていた阿賀野市の「御菓子処 渡計」の琥珀糖をベースに、渡計と道の駅たがみが協力して商品化した。
昨年度の6年生が、護摩堂山を訪れる人を増やしたい、あじさい園の魅力を届けたいと考え、商品開発に取り組んだものを、ことしの6年生が引き継いだ。
発表会で児童は「護摩堂山を多くの人に知ってほしい、護摩堂山あじさい園を日本一のものにしたいという思いから、アジサイをモチーフにした琥珀糖を作り、あじさい園をPRすることにしました」と説明した。
「見た目も美しく、かわいらしい琥珀糖は、どの世代の人にも注目してもらえると思っています。町内、町外、県外の人にもっともっと魅力が伝わってほしい」と呼びかけた。
田上小学校では6年間を通して、ふるさと田上を学ぶ「田上学」に取り組んでいる。6年生は「I Love 田上プロジェクト」として、田上の魅力を再発見し、町内外に発信する活動を展開。護摩堂山の魅力を伝え、あじさい園を日本一にすることを大きな目標に掲げている。
田沢葉月さんとつくった「雨色の季節」を披露
この日は、商品発表を前に田上町出身で隣りの加茂市に住むシンガー・ソングライターの田沢葉月さんと児童が一緒に作ったオリジナルソング「雨色の季節」も披露した。
ラップ部分の歌詞を児童が作り、それをもとに構想を膨らませて田沢さんが作詞作曲し、曲にまとめた。歌詞には、雨の匂い、あじさい、仲間との思い出、卒業後にそれぞれの道へ進んでもつながっている気持ちなどが込められている。
田沢さんは「私の大好きな田上町への感謝と思い出、いろんな思いを込めて作りました」と紹介。児童27人が心をひとつにして歌った。
児童からは「歌っていて楽しかった」、「アジサイを思い出す」、「歌詞の『これから先、離れても』というところが好き」といった声が聞かれた。
田沢さんは毎年、田上町で開かれている竹あかりイベント「たがみバンブーブー」2025」で、昨年、田上小学校3年生とオリジナルソング「ふしぎなあのこ~田上のたけのこのうた~」を制作し、点灯式で披露している。
田沢さんは「4月に茶飲み話のように相談があり、2日でつくった」と明かし、「子どもたちが本当に一生懸命、笑顔でやってくれて感動した。短い期間で、運動会や宿泊学習の準備もあるなか、真剣に取り組んでくれた。120点、150点ぐらいです」と児童の頑張りに笑顔で涙を浮かべた。
護摩堂山あじさいまつりは7月5日まで
児童がアジサイについて書いた竹短冊も道の駅たがみに展示した。また、これに先立ってこの日朝には、第47回護摩堂山あじさいまつりの開園式も行われた。6年生は、護摩堂山休憩所に置くいす8脚と、アジサイの株の目録を田上町観光協会に贈呈した。
あじさいまつりは7月5日まで1カ月近くにわたって開かれる。護摩堂山あじさい園で咲く約3万株のアジサイは、開園式の時点ではまだ3分咲きほど。雨を受けて色の鮮やかさを増していく。「雨色の季節」の歌詞は次の通り。赤字の歌詞が児童がつくったラップ部分。
「雨色の季節」
雨のにおいが 好きになったのは
みんなと過ごした この場所のせい
気づけばとなりに 誰かがいて
当たり前に 笑ってたね
ちがう色でも いいんだって
教えてくれた その声が
今も胸の中 ひびいてる
やさしく あたたかく
あじさいみたいに 咲いていた
ぼくらの時間は 宝もの
ひとりじゃないって 思えた日々
全部 全部 全部 忘れない
うまくいかない日もあったね
言えないままの 気持ちもあった
それでも一緒に 歩いたこと
きっと意味が あるんだよね
これから先 離れても
それぞれの道 進んでも
ここで過ごした 毎日が
背中押してくれる
あじさいみたいに つながって
見えない糸で 結ばれてる
どんな未来が 待ってても
きっと きっと きっと 大丈夫
護摩堂山、才歩川、みんなやさしい町の人
湯田上温泉、バンブーブー
田上の魅力 伝えたい
みんなのアイディア琥珀糖
I LOVE 田上 プロジェクト
あじさい 野菜 拍手喝采!
TAGAMI 田上
この町で 出会えたこと
同じ空を 見ていたこと
この町で 育ったぼくら
ありがとうがあふれてる
あじさいみたいに 咲いていく
それぞれの色 抱きしめて
いつかまたここで 会えたなら
今日を 思い出そう
さよならじゃなく またね
