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市長が120m直下の谷底へ向かってジャンプ 八十里越開通に向け「天空大橋」からバンジー 来夏の暫定開通へ機運高める2日間

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開通前の「八十里越天空大橋」がジャンプ台に

新潟県三条市と福島県只見町を結ぶ国道289号「八十里越(はちじゅうりごえ)」の来年夏の暫定開通に向け、27、28日の2日間、開通前の橋を使った「八十里越バンジーフェス」が開かれている。「八十里越天空大橋」から約120メートル直下の大谷川の川底に向かって2日間で60人がバンジージャンプに挑み、27日は滝沢亮市長らゲストジャンパー5人のジャンプで始まった。

滝沢市長バンジージャンプ
滝沢市長バンジージャンプ

ジャンプ台となったのは、八十里越の全体20.8キロのうち、5号橋りょうにあたる「八十里越天空大橋」。公募で名称が決まった橋で、長さ337メートルと、全体事業のなかで最も長い橋だ。

橋は高さも圧巻だ。橋脚の最も高いところで地上から路面まで約84メートル、大谷川の川底までは路面から約120メートルある。バンジージャンプの参加者は、この谷底へ向かって飛び出す。

滝沢市長「60人が八十里越の風を体感」

バンジーに先立って行われた出発式で、滝沢亮三条市長は「楽しいイベントのはずなのに、サッカーW杯の日本戦の前のような謎の緊張感が会場を覆っている」と笑わせ、「60人が八十里越の風をその身で感じ、体感したことを多くの人に話してもらい、1年後の開通に向けた機運をさらに高めたい」とあいさつした。

滝沢市長自身もゲストジャンパーのひとり。「1番目はちょっとやめてもらって、2番目という中途半端なところで申し訳ない」と苦笑いしながら、「押すな押すなで飛ぶかもしれないが、後押ししていただければ」と覚悟を語った。

ゲストジャンパーで気勢を上げる
ゲストジャンパーで気勢を上げる

国定氏「一番優先順位が低かったバンジーが現実に」

国定勇人衆院議員は、三条市長時代に若手職員との会議で「八十里越開通のプレイベントとして天空橋でバンジージャンプができないか」と話が出たことがきっかけだったと振り返った。「マラソン、自転車、バンジージャンプをやってみたらどうかと話したが、バンジーは一番優先順位が低く、絶対に応えられないと思っていた」とし、「長岡国道事務所の皆さんのおかげで現実のものになった」と感謝した。

菊田真紀子衆院議員は「高所恐怖症なので想像するだけで足が震える」と話しつつ、「大変な難工事を経て、暫定開通というところまで来た。このイベントを通して全国へ大きく発信し、アピールできれば」と期待した。

ジャンプ台
ジャンプ台

只見町の目黒仁也副町長は「普通のバンジーとは違い、新潟県と福島県をしっかりつなぐ、天空の架け橋となる第一歩のジャンプ」と激励。最後にゲストジャンパー5人が滝沢市長の掛け声で「八十里越バンジージャンプ、頑張るぞ、オー」と気勢を上げ、現地へ向かった。

5人のゲストジャンパーが次々とジャンプ

ゲストジャンパーは、三条市地域おこし協力隊でユーチューバーの包丁料理職人おいりさん、滝沢亮市長、只見町職員の目黒誠也さん、南会津町職員の渡部龍人さん、三条エコノミークラブの浅野大喜さんの順で飛んだ。

ユーチューバーの包丁料理職人おいりさん
ユーチューバーの包丁料理職人おいりさん

実際に天空大橋に立つと、路面の下には深い谷と川、周囲には濃い緑の山並みが広がる。滝沢市長は「これまで何回か天空大橋に来たことはあるが、バンジージャンプをする目線で見たことはなかったので、これまで以上に高く感じる」と本音を漏らした。バンジージャンプは初めてで、「きょうで一発で決めて、もういいかなという感じ」と苦笑いした。

滝沢市長は本番が近づくにつれてキャンセルを求めたらしいが、そこは三条市のトップとして逃げられない。直前になってファーストジャンパーだけは勘弁してほしいということで、おいりさんにお鉢が回ってきた。

急きょトップバッターのおいりさん「想像以上に高い」

前日になって急きょ1番目に指名されたおいりさんは、「立ってみると違う。想像以上に高い」と緊張気味。それでも「これだけの人数がいてよかった。半強制的に飛ばさざるを得ないのでよかった」と苦笑い。「僕の怖がり次第で次の人も怖がらせてしまうので、できるだけスムーズに楽しみたい」と使命感もにじませた。

只見町職員の目黒さん
只見町職員の目黒さん

ジャンプ台に立ったおいりさんは、カウントダウンに続いて、緊張のあまり「三十里越開通おめでとうございます」と、なぜか五十里も短くなったが、思い切って体を投げ出した。

滝沢市長は「天空大橋!」と雄たけびに続いてジャンプ、絶叫

そしていよいよ滝沢市長。「天空大橋!」と雄たけびをあげてジャンプ。落下しているときは無言だったが、下がりきってから、学生プロレス経験者らしいオーバーアクションのような絶叫しながらも「八十里越〜!」と見事に叫んでみせた。

南会津町職員の渡部さん
南会津町職員の渡部さん

「新潟県と福島県のきずながさらに強く」

決死のジャンプを一発で成功させた滝沢市長は「本当に一瞬だった。景色を見る余裕はあんまりなかった」と振り返り、「八十里越の一日でも早い開通と、新潟県と福島県のきずながさらに強く結びつくことを祈りながら飛んだ。八十里越を全国に知ってもらい、開通後は八十里越を通って、新潟や福島を観光したいな、旅行に行きたいなという人を増やしていきたい」と願っていた。

ゲストジャンパーのあと、一般参加者が順に飛んだ。一般参加は27日24人、28日30人で、先着順で申し込みを受け付け、すぐに定員に達する人気だった。

、三条エコノミークラブの浅野さん
三条エコノミークラブの浅野さん

また、この2日間、日帰り温泉「いい湯らてい」と同じ敷地にある「スポーツセンターはやぶさ」では、マルシェやステージイベントが行われている。

只見町とその隣りの南会津町が特産品販売や観光PRのブースを開設し、三条市や燕市、弥彦村の道の駅やマルシェ出店もある。弥彦の分水堂菓子舗の「パンダ焼き」が下田で買えるのもうれしい。午前10時から午後3時まで。

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