新潟県三条市の三条凧(いか)協会(須藤謙一会長)は6日、三条防災ステーションで、19(土)、20日(日)に同所で開く「三条凧合戦 秋季大会」の記者会見と組分け抽選会、揚げ師技術伝承会を行った。秋季大会では過去最多の27組が参戦。今回初めて団体戦を取り入れ、抽選で27組を白虎、朱雀、青龍、玄武の4チームに振り分けた。
三条凧合戦は、350年以上の歴史を誇る伝統行事。毎年、春と秋の年2回、開かれる。春の本大会に対して秋季大会は、若手や新人の育成を主目的とした大会で、アットホームで活気あふれる雰囲気でにぎわっている。
今回は19、20日の2日間の日程で開かれる。19日は午前8時半から開会式、9時から新人戦を行い、20日は15歳以下を対象にした「SANJO IKAGASSEN NEXT」を開催したあと、午後2時から新人戦を再開する。
27組を白虎、朱雀、青龍、玄武に組分け
6日の抽選会では、参加する各組の代表者が順番にくじを引いた。抽選には選手宣誓を決めるくじも入っており、春の大会に続いて三龍会が引き当てた。
新人戦は19日に8回戦を行い、20日午後から残る2回戦を行って計10回戦を予定している。団体戦として勝敗を競う一方、各組ごとの成績も残す。
「教えない」から組を超えて「教え合う」へ
団体戦を導入した背景には、近年の三条凧合戦で進む、組の垣根を越えた技術交流がある。かつては凧の首の縛り方ひとつをとっても「ほかの組には教えない」というほど、技術はそれぞれの組の中で受け継ぐものだった。
しかし最近は、若手不足や技術継承への危機感もあって、自分の組だけでなく、ほかの組の若手にも積極的に技術を教える流れが強まっている。ふだんは対戦相手になる組同士を同じ団体にすることで、技術やノウハウを交換しながら一緒に戦ってもらおうと、今回初めて団体戦を企画した。
抽選会終了後には、その考え方を形にした「揚げ師技術伝承会」も行った。ベテランの揚げ師が若手や新しい組のメンバーに、凧の扱い方や揚げ方などを実地で指導した。
子どもの「IKAGASSEN NEXT」は4回戦に倍増
20日午前9時半からは、次世代の揚げ師を育てる「SANJO IKAGASSEN NEXT」を開く。昨年、初めて開催して約40人が参加し、好評だったことから、ことしは法被を増やし、60人、6組ほどの参加を目標にしている。6日現在の申し込みは20人弱で、まだ参加枠に余裕がある。
対象はおおむね10歳から15歳までの小中学生。三条市内外を問わず参加でき、男女も問わない。おとなの揚げ師が各組をサポートし、おとなの合戦で使う30枚張り(3.3×2.6m)、50枚張り(4.3×3.4m)より一回り小さな20枚張り(2.7×2.1m)の凧と、やや細い揚げ糸を使用する。
昨年は2回戦だったが、ことしは1回30分、計4回戦に倍増。午前中に競技と表彰式まで行う。
協会は「われわれが培い、受け継いできたものを後世に残せるよう、IKAGASSEN NEXTをさらに大きくしていきたい」としている。
凧マルシェも両日開催
大会ではこのほか、協賛凧争奪戦などの企画凧合戦も予定する。東日本大震災で被災した福島県双葉町の復興を祈願し、有名アーティストが描いた凧も揚げる予定だ。
秋季大会には例年2,000〜3,000人ほどが訪れる。須藤会長は6日の会見で、「皆さん自分の運も使っていただいて、19、20日と良い凧合戦を繰り広げてほしい」と期待した。
| 9月19日(土) | |
|---|---|
| 8:30~8:50 | 開会式 |
| 9:00~12:10 | 通常合戦(新人戦)※雨天中止 |
| 12:10~13:00 | 昼休憩 |
| 13:00~16:10 | 通常合戦(新人戦)※雨天中止 |
| 9月20日(日) | |
| 8:30~ | SANJO IKAGASSEN NEXT 受付 |
| 9:00~ | 開会式/組分け抽選会 |
| 9:30~ | SANJO IKAGASSEN NEXT 合戦開始 ※雨天中止 |
| 12:30~13:00 | SANJO IKAGASSEN NEXT 表彰式/閉会式 |
| 14:00~15:30 | 通常合戦(新人戦)※雨天中止 |
| 15:50~ | 閉会式表彰式 |
場所:ミズベリング三条(防災ステーション)/三条市上須頃167番地1
※雨天中止の場合は三条防災ステーションで凧の絵付けワークショップを行う。
関連リンク
- 三条凧合戦(新しいウィンドウで開く)
