投稿者: masato

  • 異形頭の非公式キャラ「三条くん」「燕くん」の制作でクラファン開始 あえて「燕三条」はひとつじゃない 東京からの移住者夫婦が特撮プロと組んで

    異形頭の非公式キャラ「三条くん」「燕くん」の制作でクラファン開始 あえて「燕三条」はひとつじゃない 東京からの移住者夫婦が特撮プロと組んで

    新潟県の「燕三条」という一つのくくりで語られがちな地域性を、あえて「燕」と「三条」に切り離し、それぞれの強烈な個性を全国に発信しようというユニークな民間プロジェクトが始動した。地域起こし協力隊として2025年1月に三条市に移住した田邊行秀さん(48)、加奈さん(43)夫婦が、頭部が無機物で首から下は人間という「異形頭(いぎょうあたま/いぎょうとう)」の非公式キャラクター「三条くん」と「燕くん」の制作を進めている。3月24日から制作費の一部を募るクラウドファンディングをスタートし、5月のお披露目を目指す。

    異形頭燕三条キャラクターのクラウドファンディング
    異形頭燕三条キャラクターのクラウドファンディング「燕市と三条市のペアの異形頭キャラクターをつくって、「燕三条」の魅力をPRしたい!|For Good|手数料0%のクラウドファンディング」

    燕と三条の市民性や文化は真逆と言っていいほど違う

    企画したのは、3月5日に合同会社エーコスロゴスを設立した田邊さん夫婦。都内でホテルや飲食関係のトップクラスのサービス業に携わってきた経歴を持ち、地域おこし協力隊としての活動などを通じて両市の人たちと深くかかわってきた。

    プロジェクトの原点は、東京から移住した夫婦が感じた強烈なギャップ。県外では「燕三条」というひとつの地名として認識されがちだが、実際に住んでみると「市民性や文化は真逆と言っていいほど違う」と実感した。

    ものづくりという共通点だけでひとつの塊になっているのはもったいない。互いが良きライバルとして切磋琢磨する「燕と三条が隣り合って存在している状態」を視覚的に伝えようとキャラクター化を思い立った。

    衝撃の「異形頭」を採用、特撮怪人を手掛けるプロがデザイン

    表現手法として選んだのは、いわゆる「ゆるキャラ」ではなく、クリエイターかいわいやSNSなどで局地的なブームとなっている「異形頭」だ。身近なところでは、映画館で上映前に流れるキャンペーンCM「NO MORE 映画泥棒」に登場する頭部がビデオカメラのカメラ男や赤く光る回転灯のパトランプ男をイメージすればいい。

    夫婦で国内最大級のクリエイターイベント「デザインフェスタ」を訪れ、想像以上に異形頭が流行していることに衝撃を受けた。

    「ゆるキャラはすでに飽和状態。急に異物のようなキャラクターが現れた方が注目を集められる。頭部以外はスーツなどを着るため、中の人の負担も少なく、制作コストも全身着ぐるみより抑えられる」のが利点だ。

    「燕くん」と「三条くん」のキャラクター設定
    「燕くん」と「三条くん」のキャラクター設定

    デザインにはこだわった。現在、東映の「仮面ライダー」や「スーパー戦隊シリーズ」、円谷プロの「ウルトラマン」などで公式の怪人・キャラクターデザインを手掛けている気鋭の若手デザイナー、武藤聖馬さんに依頼。特撮の最前線で活躍するプロが本気でご当地キャラクターをデザインした。

    さらにマスク造形は、映画やテレビ、舞台などで使用される着ぐるみや小道具を制作する「造形スタジオFUSION」代表のかとう潤さん。燕と三条の「ものづくり」を語るにふさわしい座組みだ。

    三条:箸付鉈(通称:ハシナタ)がモチーフ

    三条を象徴する「三条くん」は、鍛冶(かじ)文化と下田地区の農業要素を取り入れた「箸付鉈(はしつきなた)」がモチーフ。先端に出っ張りがある独特の形状の鉈で、性格はアグレッシブで破天荒なイメージだ。

    ■■
    「三条くん」のデザイン画

    燕:鎚起銅器がモチーフ

    対する「燕くん」は、燕市の誇る「鎚起(ついき)銅器」のやかんがモチーフ。注ぎ口が前髪のように見えるスタイリッシュな造形で、スマートで上品なキャラクターに仕上がった。

    「燕くん」のデザイン画
    「燕くん」のデザイン画

    2人は「一緒にはいるが決して仲は良くない、けれどお互い気になるライバル」という絶妙な関係性をもたせた。「燕三条か、三条燕か」という地域特有の対立構造を、あえて「ツンデレな関係性」としてキャラクターに落とし込んだ。

    三条市からは「勝手にやってください(笑)」完全非公式で自腹スタート

    企画段階で三条市役所にも話を持ち込んだ。市としては、公式マスコットを作る気はないが、勝手にやるどんどんやってくださいと、突き放されつつも背中を押されるツンデレプレー。完全非公式の民間プロジェクトとして走り出した。

    異形頭の素材は、特撮の現場と同じ硬質ウレタン。すでに田邊さん夫婦が先行して私財を投じ、制作がスタートしている。

    燕と三条の産業の歴史の背景
    燕と三条の産業の歴史の背景

    「いきなり知らないキャラクターがヌルッと現れるよりも、制作段階から知ってもらい、『あのクラファンやってたやつだ』と知名度がある状態でデビューしたい」。4月30日までクラウドファンディングサイト「For Good」で、制作費の一部として目標金額80万円で支援を呼びかけている。

    リターンはすべてこのプロジェクトのために用意した限定デザインのデジタルリターンと物理リターンがある。

    デジタルリターンは「サンクスメール」3千円、「サンクスメール」5千円、「サンクスメール&ショートムービー」1万円。物理リターンは「武藤聖馬氏イラスト・缶バッジセット」6千円、「武藤聖馬氏オリジナルデザインTシャツ」1万5千円、「ポーズ指定可・撮り下ろしチェキセット」2万円のほか、法人や店舗様向けリターンで「キャラクターによる広報支援」5万円もある。

    ヒーローショーはせず観客の中に「ただ、いる」

    田邊さん夫婦
    田邊さん夫婦

    今後の活動方針も個性的だ。ステージに上がってヒーローショーをするような展開は考えていない。違和感を売りにする。

    「イベントの観客の中に、たまたまこういう頭の人がいるというイメージ。見に来た人が『なんか変なのいる!』とInstagramなどのSNSにあげて拡散してくれれば。新潟のイベントに行くと、いつも変な頭の奴らがウロウロしているらしいぞ、と県外の人に面白がってもらいたい」。

    4月中旬には完成し、5月にもお披露目を目指す。新潟はマンガ・アニメの街。「燕三条」の枠を飛び出し、全国のニッチな層にも刺さるクオリティーをもつ2人の異形頭の発信力に注目だ。

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  • 【三条夏まつり】花火代など経費高騰で駐車場や観覧席、シャトルバスの有料化へ 当初予算は初めて1億円超え

    【三条夏まつり】花火代など経費高騰で駐車場や観覧席、シャトルバスの有料化へ 当初予算は初めて1億円超え

    新潟県三条市の三条夏まつり協賛会(会長・兼古耕一三条商工会議所会頭)は23日、ことしの第22回三条夏まつりに向けた第1回全体会議を開き、7月31日、8月1日の2日間の開催計画や収支予算を決めた。花火代や関連経費の高騰が続くなか、旧三条競馬場駐車場の有料化や防災ステーション観覧席の有料化、シャトルバスの有料化など、新たな収入確保策も打ち出した。 これにより当初予算で初めて総額1億円を超えた。

    第1回全体会議第1回全体会議
    第1回全体会議第1回全体会議

    冒頭、協賛会長の兼古会頭が昨年の三条夏まつりについて、三条市合併20周年記念の冠事業として関係機関や実行委員会、スタッフの協力で開催できたことに感謝した。

    今後も原油高や物価高の影響で花火代や諸経費の上昇が懸念されると指摘。「市民に安心して楽しんでもらえる夏まつりを継続するため、協賛金だけでなく、さまざまな収入源の創出とコスト削減が必要」と理解を求めた。

    名誉会長の滝沢亮三条市長は、昨年は天気に恵まれ、2日間で6万9000人が来場したと振り返り、「事故なく安全に開催できたのは協賛会の力添えのおかげ」と感謝した。

    ことしも「まつりの充実と安心安全の両立を目指したい」と述べ、関係者に協力を呼びかけた。昨年の来場者数は、初日の凧と凧ばやし踊り・市民民謡踊り流しが9000人、2日目の大花火大会が6万人の内訳だった。

    協賛会長の兼古会頭
    協賛会長の兼古会頭

    ことしの開催計画では、花火大会を例年通り8月第1土曜の8月1日に設定した。おととし、昨年と長岡花火と重なって警備員の確保が難しかったため、1週間前倒ししたが、ことしは3年ぶりの通常日程の開催だ。

    大きなテーマとなったのが、花火代の高騰をはじめ、運営費全体の増加、夏まつりの持続可能性の確保を理由とする運営費確保と経費圧縮。新たな収入源の創出やコスト削減の必要性に迫られた。

    花火代は2018年ごろと比べて約1.5倍に膨らんだ。同じ内容のスターマインが100万円から150万円に値上がりした。来年はさらなる値上げが予想されている。

    そこで支出を減らすために、全体会議と実行委員会の昼食費削減により約52万8千円を圧縮する。この日の会議もいつもはあった昼食を用意しなかった。

    有料化で駐車場1台2千円、観覧席1シート4千円、シャトルバスおとな往復500円

    一方で収入を増やそうと手を付けたのが有料化。旧競馬場駐車場の有料化(1台2千円×150台-委託手数料20%)で23万4千円、防災ステーション観覧席の有料化で(4千円×150シート-委託手数料5.5%)で56万7千円、シャトルバス有料化(おとな往復500円×30台×2人)で30万円の収入を見込む。昼食費削減と有料化により収支が約160万円、改善する。

    さらに有料化に伴ってガードマンを削減でき、設備費の削減の効果もある。これらにより昨年度は0だった予備費を1275万2006円用意し、機動的に対応できるようにした。

    さらにこれまでの「ウチワ・手ぬぐい・ボンボリ協賛」は、値上がりが大きかった手ぬぐいを外し、「ウチワ・ボンボリ協賛」のセットとして、協賛金を昨年の7万5900円からことしは3万3000円へ引き下げる。

    金銭的な協賛のハードルを下げて協賛申し込みの増加につなげるねらいもある一方、安くなった分、協賛件数が増えることにも期待している。

    当初予算は前年度の3.6%増の1億0151万5166円

    こうした取り組みにより、2026年度の当初予算は総額1億0151万5166円とし、昨年度の当初予算9802万5000円を3.6%、349万0166円上回り、初めて1億円を突破。ただ、昨年度も決算では1億181万07857円とすでに1億円を超えている。

    花火は昨年並みのスターマイン32組、仕掛ナイアガラ1組、10号玉170発、7号玉40発、5号玉40発を見込む。

    一方、協賛行事の実施はなお流動的な面もある。三条総踊りを踊る会は、昨年は開催できなかったが、「ことしは、まず開催できる体制なのかを含めてこれから検討したい」と説明。商店街夜店市も予算化はされたものの、今後の協議を踏まえて最終判断する見通しだ。

    各行事部からは、暑さ対策と安全確保への意識の高さが相次いで示された。市民民謡踊り流し行事部からは、昨年は猛暑で踊り手が少なく、体調不良者も出たことが報告され、「事故のないように計画を練りたい」とした。

    三条署は昨年の救急搬送があったことふれ、交通規制や警備に万全を期す考えを示し、三条市消防本部も「猛暑を想定し、水分補給を含め体調管理に十分気をつけてほしい」と呼びかけた。

    教育委員会も、夏まつりは子どもたちにとって思い出深い恒例行事としながら、とくに凧ばやしについては暑さ対策を慎重に進める必要があるとした。越後交通も関係機関と連携し、安全運行に努める考えを示した。

  • 【三条市議選】「相場らしくやればいいこって」火災で響いたひと言が支えに 相場浩氏が事務所開き

    【三条市議選】「相場らしくやればいいこって」火災で響いたひと言が支えに 相場浩氏が事務所開き

    4月19日投開票の三条市議選に無所属で立候補する新人の会社役員・相場浩氏(57)が代表に就く政治団体「三条を愛する会」は22日、活動拠点となる三貫地新田地内の相場氏の職場に開設した選挙事務所で事務所開きを行った。出席者は招待制で、神事のあと相場氏の新たな船出に支援を誓った。

    立候補の思いを語る相場氏
    立候補の思いを語る相場氏

    好きな和服姿であいさつに立った相場氏は、自らの原点を見つめ直すきっかけになった出来事として、2023年8月に起きた経営する相場紙器製作所の火災にふれた。延焼で周囲にも被害が及んだ経験を振り返った。

    それが「自分の立場や責任を深く考える時間になった」。そのなかで周囲から掛けられた「相場らしくやればいいこって」という三条弁の言葉が、大きな支えになったと話した。

    感銘を受けてきたイエローハット創業者、鍵山秀三郎氏の「大切なものを大切に」という言葉を紹介。「以前はわかったつもりでいたが、一連の出来事を経て初めて本当の意味がわかった」とし、「自分にとって本当に大切なものは家族であり、仲間であり、三条だった」。

    齋藤孝之輔後援会長のあいさつ
    齋藤孝之輔後援会長のあいさつ

    その思いを胸に、今後は「思うだけでなく行動で示す」ことが必要だとして、市政への挑戦を決意。ものづくりを軸にした産業発信、祭りなどを通じた地域のつながりの再生、子育て環境の充実を柱に掲げた。人口減少が進むなかで、地域を自分事として考える人を増やすことが持続可能な三条につながるとの考えを示した。

    また、「愛」という言葉にはこれまで気恥ずかしさもあったと明かしながらも、「三条を大切に思う気持ちは誰にも負けない。その思いを素直に表した」。政治団体名の「三条を愛する会」に地域への感謝と報恩の気持ちを込めた。

    「わっしょい」で気勢を上げる
    「わっしょい」で気勢を上げる

    強い結び付きだけでなく、誰でもかかわれる「ゆるやかなつながり」も大切にする。「しがらみのない立場から市民一人ひとりの声を受け止め、政策につなげたい」とし、事務所も派手さを前面に出すのではなく、市民が気軽に立ち寄って対話できる拠点にしたいと願った。

    式の最後には「わっしょい」の掛け声が響いた。音頭を取ったのは、相場氏の三条エコノミークラブ時代の後輩で、三条祭り若衆会の歴代会長も務めた石川貴大氏(39)。参列者が声をそろえ、三条への思いと今後の活動への期待をひとつにした。

  • 同人誌の製本印刷で知られる(有)あかつき印刷が自己破産申請へ 負債は約1億円

    印刷業(有)あかつき印刷(資本金700万円、新潟県魚沼市)は、3月20日付で事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。負債は約1億円だが、変動する可能性がある。

    同社は、1988年9月に設立された印刷業者。魚沼市を中心に地元事業者と地方自治体のちらしや広告の印刷のほか、個人客からの同人誌の製本印刷などを手がけた。2020年4月期には年売上高約1億6300万円を計上していた。

    しかし、近年は同業者との競合や需要の低迷から業況は低調に推移し、2025年4月期の年売上高は約1億2200万円にとどまり、収益状況も悪化していた。

    その後も業況改善の見通しが立たないことから事業の継続を断念した。

  • 【三条市議選】国のために頑張る自衛官の子ども2人に「自分も何かできるのでは」 鹿峠地区から出馬の長谷部良明氏が事務所開きと記者会見

    【三条市議選】国のために頑張る自衛官の子ども2人に「自分も何かできるのでは」 鹿峠地区から出馬の長谷部良明氏が事務所開きと記者会見

    4月19日投開票の三条市議選(定数22)に、下田地区・鹿峠の長谷部良明氏(50)が無所属で立候補することを決め、22日、地元の集会施設を拠点に事務所開きと出馬表明を行った。会場には地元住民や支援者が集まり、昨年発足した鹿峠青年部のメンバーらも青いジャンパー姿で駆け付けた。長谷部氏は「当選がゴールではない。そこがスタートライン」と述べ、三条市の財政、八十里越開通、スポーツ・文化の3分野を柱に市政へ挑む考えを示した。

    記者会見
    記者会見

    長谷川後援会長「皆さんの力を借りて運動していきたい」

    冒頭、長谷川仁後援会長は、ここに至る経緯を説明。昨年12月に出馬を正式表明し、ことし1月1日の集落の新年会で集まった人たちに出馬報告した。

    この日は集落の推薦と集会施設利用の承認を得た。「ここを拠点に良明の選挙活動を行っていきたい。本人もすごく頑張ってるので皆さんの力を借りて運動していきたい」と支援を求めた。

    長谷川後援会長
    長谷川後援会長

    佐藤一紀選対本部長「市とのパイプをきちんとつくってくれると思う」

    佐藤一紀選対本部長は、長谷川氏と25年以上の付き合いがある。長谷川氏は野崎貴実税理士事務所(三条市月岡)の副所長。数字にも強く、愛想もよく、鹿峠の集落の仲間が多いと評価する。

    「これで三条市議選に頑張ってくれれば、鹿峠地区の小さな問題などをすぐ市の方にあげてくれると思う。市とのパイプをきちんとつくってくれると思う」と期待した。

    佐藤選隊本部長
    佐藤選隊本部長

    長谷部氏は「三つの責任」は「三条市の財政に、責任を。」「八十里越を通過点にしない。」「スポーツと文化を、守り育てる。」

    長谷部氏は「三つの責任」を掲げる。1つ目は「三条市の財政に、責任を。」。会計事務所で20年以上勤めてきた経験を踏まえ、「市は利益を追う団体ではないが、収入と支出のバランスが崩れれば財政破綻を招きかねない」と指摘。支出が適材適所になっているかを冷静に見極めたいと訴えた。

    2つ目は「八十里越を通過点にしない。」。三条市がふるさと納税で約50億円を集めたことにふれ、「それだけ三条には寄付するに値する『もの』『こと』があるということ」と強調した。

    長谷部氏
    長谷部氏

    そのうえで、集まった財源を安易に箱物整備へ向けるのではなく、まずは地域の産業や農業、地場の魅力を磨くことに回すべきだと持論を展開。八十里越の開通についても「開通した、イベントをやった、で終わってはならない。三条や下田を目的地にしてもらう仕組みが必要」と述べ、スノーピークを含むアウトドア資源やダム周辺の活用、車中泊やRVパークのような滞在型の仕掛けづくりにも言及した。

    3つ目は「スポーツと文化を、守り育てる。」。自身が小学生時代から続けてきたバレーボール経験を踏まえ、中学校部活動の地域移行で生じる指導者不足や、コーチがほぼ無報酬で支えている実態を問題提起した。「好きだからで押しつけていいのか」と語り、指導者や活動環境を地域で支える仕組みづくりの必要性を訴えた。

    さらに、昨年初めて鹿峠地区で祭りを開いた経験を引き合いに出し、「子ども、お父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんが一緒になって思い出をつくることが地域愛につながる」と話し、スポーツと文化が地域の結束を生む力になると強調した。

    バックアップ体制が整い「大きな流れやタイミングがあった」と出馬を決断

    記者会見
    記者会見

    出馬を決断した理由については、周囲から背中を押されたことに加え、「子ども2人が自衛官として国のために頑張っている。子どもにやらせておいて、自分は何なんだという思いがあった。自分も市に何かできるんじゃないかと思った」。

    過去にも立候補を勧められたことはあったというが、「昨年、鹿峠青年部ができ、三条凧(いか)協会も盛り上がって、皆さんが本当にバックアップしてくれる体制が整った。大きな流れやタイミングがあった」と今回の決断を説明。「当選することがゴールではない。そこがスタートライン」と強調した。

    滝沢亮市長の市政運営については、まだ2期目に入ったところで「これからではないか」との見方を示した。前市長時代からの事業を引き継いだ市政運営の印象があり、「経験も増してきていると思うので、これからは一緒に三条市を盛り上げるように推進していきたい。市長がやられることは非常に応援したい」と、協調姿勢を示した。

    ■■
    ガンバローコールで気勢を上げる

    また、滝沢亮三条市長からは激励メッセージが寄せられた。下田地区に生まれ育った滝沢市長は、長谷部氏が凧合戦をはじめ地域イベントの中心メンバーとして三条を引っ張ってきたかにふれ、「下田地域には八十里越の開通や小学校統合など、力を発揮してほしい伸びしろがたくさんある」と長谷部氏の貢献に期待した。

    支援の中心を担うのは、30代、40代を中心とした地元青年部(鈴木直人部長・部員17人)の有志。長谷部氏は「誰一人選挙をやったことがない素人集団」としながらも、「辻立ちやあいさつ回りを一生懸命やっていきたい」と話した。会の最後は、青年部部長の音頭でガンバローコールを3唱し、初陣に向けて結束を固めた。

  • 弥彦で車が街灯にぶつかり運転していた新潟市西蒲区の80代男性が死亡

    23日午前、新潟県弥彦村で車を運転していた新潟市西蒲区の無職男性(88)が街灯にぶつかって死亡する事故があった。

    県警西蒲署の発表では、午前11時ごろに弥彦村矢作地内の広域農道上で男性が運転する軽貨物自動車が街灯にぶつかり、男性は三条市内の病院に運ばれたが、外傷性心損傷で午後2時32分に死亡が確認された。

    事故原因は捜査中。

  • 県央工高と三条商高の統合で地元三条市が県に要望 新校舎建設や魅力ある校名など5つを柱に

    県央工高と三条商高の統合で地元三条市が県に要望 新校舎建設や魅力ある校名など5つを柱に

    新潟県教育委員会は高校の再編構想で、三条市にある新潟県央工業高校と三条商業高校の2校は、2029年度に新たに産業高校として統合する。地元ではこれまで3回にわたり地元懇談会を開き、集約した地域の思いを23日、県境委に要望した。統合を単なる学校数の整理に終わらせず、「地域の活力ある明るい未来の実現に寄与する特色ある高等学校」とするよう求めた。

    要望書を提出
    要望書を提出

    要望者は滝沢亮市長をはじめ、三条商工会議所、三条市商工会、三条工業会、三条金物卸商協同組合、建設関連協議会、燕三条青年会議所、両校の同窓会・PTA、三条市PTA連合会、三条市中学校長会、公立大学法人三条市立大学など17人。

    この日はそのうち滝沢市長、兼古耕一三条商議所会頭、県央工高同窓会の松縄嘉彦会長、三条商高同窓会の松永一義会長など8人が出席し、花角英世知事にあてた要望書を滝沢市長から太田勇二教育長に手渡して県に声を届けた。

    統合は両校の伝統と実績が高く評価されたと前向きに評価

    滝沢市長は冒頭、高校の統合は「まちづくりそのものに関係する」とし、両校が長年、地域産業を支える人材を育て、産業界と行政をつないできた役割にふれ、県教委が産業高校の第1弾として示したのは「両校の伝統と実績が高く評価されたからではないか」と前向きに受け止めた。

    そのうえで、昨年11月から16団体で懇談を重ねて要望を取りまとめたとし、「きょうがスタートライン」と今後も地域としてかかわり続ける考えを示した。

    要望は「地元産業との密着・連携した高等学校」「更なる進学も選択肢となる高等学校」「三条市立大学との連携」「新校舎の建設」「統合後の高等学校の名称を魅力あるものに」の5つを柱に掲げた。

    1. 「地元産業との密着・連携した高等学校」

    まず「地元産業との密着・連携した高等学校」を打ち出した。県央地域を金属加工業を中心とする「ものづくりのまち」と位置づける。市内に3社の上場企業を含む5,000を超す事業所が集積し、卸売業、小売業、サービス業、建設関連業も幅広く栄える地域と強調する。

    滝沢市長から太田教育長に要望書を手渡す
    滝沢市長から太田教育長に要望書を手渡す

    2021年4月開学の三条市立大学も含め、「産業教育の拠点となり得る基盤を有している」としたうえで、この地域らしい魅力あるカリキュラムの実現を求めた。

    2. 更なる進学も選択肢となる高等学校

    2点目の「更なる進学も選択肢となる高等学校」では、専門学科系高校でありながら就職だけでなく大学や専門学校への進学にも対応する複線型の教育システムを求めた。徳島県立徳島科学技術高校の例をあげ、多様な進路希望に応えられる仕組みづくりを要望した。

    3. 三条市立大学との連携

    3点目の「三条市立大学との連携」は、統合校と三条市立大学が密に連携し、生徒の学習意欲や将来設計のきっかけとなる「真の高大連携」を実現し、地域産業界のいっそうの発展にもつなげる。

    市長も囲み取材で「三条市立大学はまさしく三条市が設置している大学。協力関係は我々に責任がある」と述べた。

    4. 新校舎の建設

    4点目の「新校舎の建設」は、地元側の思いが強く表れる。要望書では両校の校舎老朽化にふれ、2029年4月の統合時点ではどちらかの校舎活用はやむを得ないとしつつも、遠くない将来にアクセスや周辺環境も含めた新校舎建設の検討を求めた。

    市長は囲み取材で「新校舎というのが地元の総意」と説明。一方で、この日の要望書には具体的な立地は盛り込まなかった。当初意見には燕三条駅周辺案もあった。

    冒頭、あいさつする滝沢市長
    冒頭、あいさつする滝沢市長

    「まずは新設高校ということがメイン。立地はその後」と述べ、合意形成を優先したとした。

    5. 統合後の高等学校の名称を魅力あるものに

    5点目の「統合後の高等学校の名称を魅力あるものに」は、要望書では「県央」は全国で埋没しかねない名称だとし、「産業高校」も分類名としては差し支えないが、中学生や保護者が選びたくなる魅力ある名称を求めた。

    滝沢市長も「地元の意見を聞きながら、いい名前にしていきたいとの話をいただいた」とし、今後の論点になるとの見方を示した。

    「要望書の内容は県が考える産業高校の方向、方針と基本的に一致」

    県側の反応について滝沢市長は、太田教育長から「今回の要望書の内容は、県が考えている産業高校の方向、方針と基本的には一致する」との趣旨の言葉があったと話した。

    地元との連携強化、就職と進学の複線化、高大連携の推進について理解が示され、新校舎についても「より良い環境に向けて検討」との表現があったと受け止めた。名称についても、必ずしも「産業高校」に決まっているわけではないとの認識が示されたと言う。

    両校を取り巻く厳しい環境が背景にある。滝沢市長は囲み取材で、県央工業高校がここ数年、定員割れだったことや、三条商業高もことし定員割れしたことにふれ、私立高校授業料無償化の流れにも言及。「中学生が、また親御さんが行きたくなるような高校を一緒につくっていきたい」と話した。

  • 「未来は予測するものではなく、つくるもの」 三条市立大2期生67人が卒業 就職希望者の内定率100% 校歌「革新の翼」を初披露

    「未来は予測するものではなく、つくるもの」 三条市立大2期生67人が卒業 就職希望者の内定率100% 校歌「革新の翼」を初披露

    三条市立大学(アハメド・シャハリアル学長、新潟県三条市)の令和7年度卒業式が22日行われ、工学部技術・経営工学科に学んだ2期生67人が学びやを巣立った。式では学位記授与や学生表彰に加え、完成した校歌「革新の翼」を初めて斉唱。式後には三条市独自の「三条未来創造大使」任命式やハットトスも行われ、4年間をともに過ごした仲間と節目の日を喜び合った。

    卒業式で学位記のを代表の深澤さんに授与
    卒業式で学位記のを代表の深澤さんに授与

    卒業生を代表して深澤奈央さんにシャハリアル学長から学位記を授与。学生表彰では、MIS(Most Innovative Student)に前田龍太朗さん、GWH(Graduate with Honors)に石月千雅さん、CUB(Contributor to University Branding)に小泉涼乃さんを選んだ。

    シャハリアル学長「小さな地方都市からでも世界を変えられることを体現して」

    シャハリアル学長は式辞で、卒業生を「大学の歴史そのものをともにつくり上げてくれた存在」とたたえた。創設間もない大学で学ぶことは、整った道を進むのではなく、自ら道を切り開くことだったと振り返った。

    シャハリアル学長の式辞
    シャハリアル学長の式辞

    「未来は予測するものではなく、つくるもの。小さな地方都市からでも世界を変えられることをこれから皆さん自身が体現していく」と役割を託しつつ門出を祝った。

    滝沢市長「自分を信じ、挑戦を続け、世の中を引っ張るリーダーに」

    来賓祝辞で滝沢亮三条市長は、進学実績も就職実績もなかった開学翌年の4年前に三条市立大学を選んだ卒業生の決断に敬意を表し、「自分たちで歴史をつくっていくんだという挑戦が、まちにも後輩にも勇気を与えてくれた」と述べた。

    滝沢市長
    滝沢市長

    そのうえで、産学連携実習や学園祭、地域活動などを通じて学生が“まちの一員”として活躍してきたことに感謝し、「自分を信じ、挑戦を続け、世の中を引っ張るリーダーとして活躍してほしい」とエールを送った。

    兼古耕一会頭「互いに高め合える好循環こそが本学の学びの価値と地域の持続可能性を高める」

    兼古耕一三条商工会議所会頭は、大学設立時の検討にかかわった立場から卒業式に立ち会えたことに「深い感慨」を示した。

    兼古三条商議所会頭
    兼古三条商議所会頭

    産学連携実習については、学生が知識や技能を身に付けただけでなく、受け入れ企業側も新鮮な気づきを得ることができ、「互いに高め合える好循環こそが本学の学びの価値を高め、地域の持続可能性を高める」と話した。

    卒業生代表の吉田さん「選んだ道に誇りをもち、社会に貢献できるよう努力したい」

    卒業生代表の吉田亜美さんは謝辞で、入学した2022年当時は、コロナ禍の影響でまださまざまな制限が残っていたと振り返り、「新しい大学の歴史の中で学ぶことができたのは大きな誇り」と語った。

    吉田亜美さんの卒業生謝辞
    吉田亜美さんの卒業生謝辞

    県内外から集まった仲間と価値観の違いにふれ、課題に取り組み、企業や地域と関わる学びを重ねた4年間に感謝し、「自分の選んだ道に誇りをもち、社会に貢献できるよう努力を続けていきたい」と述べた。

    佐藤ひらりさんがつくった校歌「革新の翼」をひらりさんと斉唱

    最後は初めての校歌斉唱。三条市出身のシンガー・ソングライター佐藤ひらりさんが作詞、作曲し、ことし2月に完成したばかりの校歌「革新の翼」を初披露した。

    佐藤ひらりさんがつくった校歌「革新の翼」をひらりさんと斉唱
    佐藤ひらりさんがつくった校歌「革新の翼」をひらりさんと斉唱

    (一社)高波龍風記念財団(高波久雄代表理事・三条市)の資金提供を受けて制作され、学生との交流や製造現場の見学を通じて大学や燕三条のものづくり精神を歌に込めた。会場では佐藤さんも加わって斉唱し、大学の新たな1ページを刻んだ。

    卒業生を三条未来創造大使に任命、ハットトスで喜び爆発

    閉式後は昨年に続いて卒業生を三条未来創造大使に任命するセレモニーも行った。滝沢市長は、前に進んでほしい、物事を深掘りしてほしいという思いを込めた。この地域での暮らしや大学のことを、これから出会う人たちに気軽に話してもらえたら」と期待し、卒業生代表の今井愛樹さんに任命状を手渡した。

    ハットトス
    ハットトス

    さらに、恒例のハットトスで、卒業生はいっせいに角帽を宙に放った。厳かな式典から一転して卒業の喜びを全身で表現。にぎやかな空気に包まれ、学びやでの最後の時間をかみしめていた。

    就職希望者全員の就職が内定、燕三条地域に2割の13人が就職予定

    卒業生の進路の内定状況は、卒業予定者67人のうち就職希望者は61人で、就職内定率は100%。内訳は県内就職予定者31人、このうち燕三条地域への就職予定者は13人、県外就職予定者30人。進学予定者は6人だった。

    卒業式
    卒業式

    県内就職は昨年の26人より4人増えてた。地域に根差した実践的な学びを掲げる三条市立大学の卒業生が、地元と全国それぞれの舞台へ踏み出した。

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  • 【三条市議選】涙、涙の事務所開き 100人超が結集して新人の外山隆介氏を支援 「職人・現場から変える」

    【三条市議選】涙、涙の事務所開き 100人超が結集して新人の外山隆介氏を支援 「職人・現場から変える」

    4月19日投開票の三条市議選に立候補を予定している新人の外山隆介氏(42)の事務所開きが22日、三条市石上2に開設した事務所で行われた。支持者や来賓ら100人以上が集まり、涙、涙で船出を祝った。外山氏は2月20日に立候補の意向を表明しており、この日はあらためて「机の上だけでは決めない、現場からの政治を実現したい」と決意を訴えた。

    必勝コール
    必勝コール

    事務所に入り切らないほどの支援者が訪れた。外山氏はLDP(自民党)新潟政治学校第7期生で自民党新潟県連青年局局員。無所属での立候補だが、自民党の政治家の祝辞、出席が多かった。

    外山氏は冒頭、父親にびらのコピーを取ってもらい、母親とあいさつまわりしたことを話したところで思いが込み上げて大粒の涙を流し、話を続けられなくなる場面があった。その姿を見た河原井県議も「ちょっと本当に感動しました」ともらい泣き。涙、涙の珍しい事務所開きとなった。

    坂上雅史後援会長
    坂上雅史後援会長

    坂上雅史後援会長は、大学時代にバレーボールを通じて外山氏と知り合った縁を紹介し、「人の話を最後までしっかり聞いてくれる人。三条市民の皆さんの声もしっかり聞いてくれると信じている」と外山氏の魅力を話した

    来賓あいさつでは、国定勇人衆院議員、小林一大参院議員の代理がそれぞれメッセージを代読。現場で汗を流してきた経験や、職人として培った感覚を市政に生かそうとする姿勢に期待を示した。

    事務所開き
    事務所開き

    自民党県連青年局局長、深見太朗県議は「きょうは外山隆介を覚えて帰っていただきたい」と呼びかけた。「票は人の心。外山さんひとりで多くの人の心をつかむことはできない。皆さんの力が必要だ」と支援を求めた。

    近隣市の市議も次々にマイクを握った。岡山秀義燕市議は、外山氏が県央地域で広域的に課題解決にあたる存在になり得るとした。

    自民党県連青年局局長の深見太朗県議
    自民党県連青年局局長の深見太朗県議

    「市議でできないことは県議へ、県議でできないことは国会議員へと相談できるパイプを、すでに外山さんはもっている」と強みを話した。ほかにも高橋妙子燕市議、齋藤和也燕市議、山田宗加茂市議、五十嵐遼見附市議らからも「真面目」「まっすぐ」「実直」といった人柄を評価する声が相次いだ。

    外山氏は決意表明で、これまで地元三条で働き、地域の人たちとかかわるなかで、ものづくりの力強さや人の温かさを感じてきたと話した。

    外山氏の決意表明
    外山氏の決意表明
    思いが込み上げて涙を流す外山氏
    思いが込み上げて涙を流す外山氏

    一方で人口減少や担い手不足、地域経済の先行きへの不安も感じてきた。県議や国会議員の選挙を手伝い、要望活動に携わるなかで、「この道は危ないから何とかしてほしい」「家庭の悩みをどこに相談してよいかわからない」といった切実な声を聞いてきた。

    そのうえで「政治は遠いものではなく、暮らしのすぐそばにあるものだと感じた。同時に、まだ届いていない声、声を上げたくても上げられない人がいることも実感した」と述べ、「私は政治の世界の出身ではない。だからこそ、現場で聞いた声、感じた課題をそのまま市政に届けたい」と訴えた。

    河原井拓也県議
    河原井拓也県議

    掲げる政策の柱は5つ。1.現場目線の市政、2.暮らしを支えるインフラ整備、3.防災と鳥獣被害への対応、4.学校教育と子育て支援、5.つながりを活かす地域づくり。さらに「職人としての感覚を、市政の判断に」「毎日の生活を下支えする市政」「困っている声をそのままにしない」「子育てがしやすいと感じられる街」「つながることで、できることを増やす」と打ち出し、現場感覚を前面に出す。

    外山氏は「三条に住み続けたい、ここで子どもを育てたいと思えるまちづくりを、皆さまと一緒に行っていきたい」と強調。「職人としての感覚を市政の判断に。これが私の原点」と語った。

    外山氏の両親もあいさつ
    外山氏の両親もあいさつ

    外山氏を政治の世界に導いた河原井拓也県議は、2年前に共通の友人から外山さんを紹介され、自身の事務所を手伝ってくれ、ポスティングやちらし配り、街宣車の運転とさまざまなことで力を尽くしてくれたことを紹介した。

    そのなかでいちばん印象に残ったのが、「外山さんは自分のためじゃなく、人のために動く人」であること。「即戦力として働いてもらいたいが、そのためには何としても勝たなければならない」と協力を求めた。

    支持者らを見送る
    支持者らを見送る

    また、外山さんの両親も「どうぞ息子をよろしくお願いします」「皆さんのお力添えをよろしくお願いします」と頭を下げ、最後は友人代表による必勝コールで締めくくった。

  • 田上町川船河で建物火災 少なくとも2棟が燃える

    田上町川船河で建物火災 少なくとも2棟が燃える

    22日午後、新潟県田上町川船河で火災が発生し、少なくとも2棟が燃えた。

    住宅の火災現場
    住宅の火災現場

    県警加茂署の発表では、午後1時半ごろ住宅で火災が発生し、道路をはさんでその向かいにある建物にも延焼し、4時過ぎに火は消えた。

    この火災によるけが人はなかった。出火原因や延焼状況は捜査中。

    延焼した道路向かいの建物
    延焼した道路向かいの建物

    火災現場は加茂経営大学から北へ約400メートル。建物はいずれもほぼ全焼しており、すぐ近くの山手の森林に延焼しなくて良かったと話す近所の人もいた。

  • 角田山で登山の70代男性が遭難 県防災ヘリで救助

    3連休最終日の22日、新潟県新潟市西蒲区の角田山で山岳遭難があり、県防災ヘリコプターで救助された。

    県警西蒲署の発表では、7日午後1時半ごろ、70代男性がひとりで西蒲区五ケ浜地内の角田山灯台コースから登山中に自分でつまずいて転び、けがをした。

    通りがかりの登山者が110番通報し、3時20分に県防災ヘリコプターでピックアップし、救助した。

  • 燕市合併20周年記念式典 約400人が参列して20年を振り返り次の10年、20年へ

    燕市合併20周年記念式典 約400人が参列して20年を振り返り次の10年、20年へ

    2006年3月20日、新潟県の旧燕市、旧吉田町、旧分水町の1市2町が合併してからちょうど20年の20日、燕市文化会館で合併20周年記念式典が開かれた。合併後の初代市長の小林清元市長、続く鈴木力前市長、南波瑞夫前副市長を含め、式典には招待者250人、一般150人の約400人が参列し、20年を振り返り次の10年、20年に向けた新たな決意を共有した。

    燕市合併20周年記念式典
    燕市合併20周年記念式典

    佐野市長「子どもたちが郷土への誇りと未来への夢を抱ける『日本一輝いているまち燕市』の実現を目指す」

    佐野大輔市長は式辞で、合併当時は神奈川県内で暮らす大学生だった自身が、20年後の節目に市長として壇上に立っていることにふれ、「時の流れの速さを感じるとともに、深い感慨を覚えている」と語った。

    この20年間に、急速な少子高齢化、世界的金融危機、東日本大震災や能登半島地震、新型コロナウイルス感染症の流行など、幾多の困難に直面したことを振り返り、市民とともに産業振興、教育・子育て環境の整備、医療福祉の充実、都市環境の向上などに一歩ずつ取り組んできた。

    佐野市長
    佐野市長

    その成果として、ものづくりのまちとしてのブランド力向上に加え、「子育てするなら燕市で」を掲げた施策の充実、昨年9月オープンの屋内遊戯施設「うさぎもちハレラテつばめ」、道の駅 SORAIRO 国上の好調な集客、高校生や若者主体のまちづくり活動。さらには県央基幹病院の開院や県立吉田病院改築の進展などを挙げた。

    小林元市長、鈴木前市長、南波前副市長
    小林元市長、鈴木前市長、南波前副市長

    「先人が築き上げた成果を土台に、人口減少などのさまざまな課題に正面から取り組み、子どもたちが郷土への誇りと未来への夢を抱ける『日本一輝いているまち燕市』の実現を目指す」と約束した。

    渡邉市議会議長「行政と車の両輪となり、燕市のさらなる発展を力強く後押し」

    渡邉市議会議長
    渡邉市議会議長

    渡邉雄三市議会議長は、20年を振り返って「市民の皆さまと共に、この輝かしい節目を迎えることができたことを心よりうれしく思う」と述べた。

    合併当初はひとつになることへの不安もあったが、「地域の垣根を越えて互いに手を取り合い、共通の目標に向かって歩むひとつとなった燕市の姿がある」。人口減少や少子高齢化の中でも、ものづくり産業の活性化や教育、子育て環境の充実などで成果を重ねてきた歩みをたたえ、「市議会としても行政と車の両輪となり、燕市のさらなる発展を力強く後押ししていく」と決意を示した。

    花角英世知事(代読)「燕市の取り組みは県内の他地域にも大きな影響」

    笠鳥副知事
    笠鳥副知事

    笠鳥公一副知事は花角英世知事の祝辞を代読した。燕市は「県内有数のものづくりのまち」で、江戸時代から受け継がれてきた伝統を土台に、海外展開やブランド力向上など「時代に合わせて新たな挑戦を続けてきた」と評価した。

    また「子育てするなら燕市で」を掲げた切れ目のない支援や交流人口の拡大にもふれ、「燕市の取り組みは県内の他地域にも大きな影響を与えている」として、今後のさらなる発展に期待した。

    国定衆院議員「誇らしい燕市が10年後、20年後もますます飛躍されることを」

    国定衆院議員
    国定衆院議員

    国定勇人衆院議員は、小林元市長、鈴木前市長との連携を含めて三条市長時代から燕市とともに歩んできた20年を振り返り、「限りない感慨を覚えている」。

    産業政策や産業観光で「切磋琢磨しながら、時には一体感をもって歩んできた」とし、とくに県央地域の救急医療体制整備については「お互いの強いきずなだ」と強調。「誇らしい燕市が10年後、20年後もますます飛躍されることを願う」と祝意を示した。

    菊田衆院議員「旧3市町がそれぞれの長い歴史と文化を持ち寄り、新しいまちとして歩みを始めた」

    菊田衆院議員
    菊田衆院議員

    菊田真紀子衆院議員は、旧3市町が「それぞれの長い歴史と文化を持ち寄り、新しいまちとして歩みを始めた」と20年の重みを振り返った。

    ものづくりを基軸とした産業振興や「稼げる農業へのチャレンジ」、安心できる医療体制の整備に加え、「年間50億円を超える」ふるさと納税の実績にも言及し、「子どもたちのため、次世代のために活用されていることは本当に素晴らしい」とたたえた。

    打越参院議員「市民の声に耳を傾け、さらなる発展のために尽くそうとしている」

    打越参院議員
    打越参院議員

    打越さく良参院議員は、佐野大輔市長に「若さとエネルギーあふれる市長」、「市民の声に耳を傾け、さらなる発展のために尽くそうとしている」と期待。一方で、国際情勢が地域産業や医療、農業に与える影響にもふれ、「国政の場でしっかりと汗をかいてまいりたい」と語った。

    小林参院議員「伝統を守りながら革新を続け、子どもたちが誇りを持てるまちであり続けて」

    小林参院議員
    小林参院議員

    小林一大参院議員は、地域産業を支えてきた事業者や市民の努力に敬意を示した。産業観光は「燕にしかなし得ない新たな価値の創造」であり、「訪れる人々を引きつける唯一無二の観光資源」と評価。「次の20年、30年と伝統を守りながら革新を続け、子どもたちが誇りを持てるまちであり続けてほしい」と期待を込めた。

    記念映像上映、記念アトラクションも

    記念映像の上映
    記念映像の上映

    記念映像の上映も行った。20年を振り返る記念映像と、燕市ゆかりの人たちから寄せられたビデオメッセージを上映。落語家の立川談春さん、米ウィスコンシン州シボイガン市の関係者、燕市とコラボ事業を行う東京ヤクルトスワローズの石川雅規投手らが祝福を寄せた。

    園児による「つばめっ子かるた」の朗読と合唱
    園児による「つばめっ子かるた」の朗読と合唱

    市民憲章の朗読を行って閉式。続いて記念アトラクションとして、小高保育園、よしだ保育園、島上保育園の園児による「つばめっ子かるた」の朗読と合唱、分水児童館ダンスサークルのパフォーマンス、分水中学校吹奏楽部の演奏で、未来を担う子どもたちが20周年に彩りを添えた。

    ことしの燕市はこのあとも合併20周年記念事業が続く。

  • 花角知事が三条で県政課題を話す 人口減少に危機感「若者と女性に選ばれる新潟に」 県央は新潟の産業の中心

    花角知事が三条で県政課題を話す 人口減少に危機感「若者と女性に選ばれる新潟に」 県央は新潟の産業の中心

    5月31日投開票の新潟県知事選で3選を目指す花角英世知事(67)の「県政報告会in三条」が21日、三条市で開かれ、支持者ら約400人が参加した。花角知事は、新年度当初予算の考え方や県央地域の課題、さらに新潟県全体の人口減少問題について話した。後半では若者、とりわけ女性の県外流出に強い危機感を示し、「県民の皆さんにぜひ一緒に考えていただきたい」と訴えた。

    花角知事
    花角知事

    新年度予算は「守り」と「攻め」の二本柱

    花角知事は冒頭、「きょうは景気づけの集会ではなく、県が抱えている課題、また県央地域が抱えている課題について、どういうふうに取り組んでいくべきかを聞いていただきたい」と語り、県政の現状を率直に伝える場にしたいとの考えを示した。

    まず、新年度当初予算について説明。今回の予算を「守りの予算」と「攻めの予算」の二本柱で位置付けた。「守りの予算」では、物価高が続くなかで厳しい状況に置かれている県民生活や県内企業の事業継続を支える施策を盛り込んだ。

    足元では国際情勢の緊張によるエネルギー価格の先行き不透明感がある。「県民生活を守る、あるいは中小企業など県内企業の事業活動を守るところは、しっかりやっていかなければならない」と述べた。

    一方の「攻めの予算」では、国の成長投資の流れを踏まえ、県内企業の挑戦や新分野進出、事業再構築を後押しすると説明。フードテックやGXといった戦略分野を挙げ、「新潟県が投資先としてふさわしい地域である」とし、「新潟に人や企業、お金を呼び込むことで経済活力を生み出していきたい」と語った。

    防災、雪害、健康を「守る県政」の柱に

    さらに、県政の「一丁目一番地」として挙げたのが、命と財産を守る防災対策。自然災害が頻発するなか、河川改修や土砂災害対策を着実に進める必要性を強調。近年、深刻化しているクマ被害にもふれ、「野生鳥獣から県民の命、体を守ることは最初にやらなければならない」。

    雪国・新潟ならではの課題として雪害対策にも言及した。ことしの中越地域を中心とした大雪では、雪下ろしや除雪作業中に25人が亡くなった。

    「これは本当に大変な災害だ」と指摘。安全帯やハーネス、アンカー設置支援など既存の対策に加え、「もう一段、努力がいる」とし、豪雪地帯の自治体と連携しながら国への働きかけも含め来季に向けた対策強化に取り組む考えを示した。

    県政報告会in三条
    県政報告会in三条

    「守る」という意味では健康も大きな柱。知事就任以来、掲げてきた「健康立県」にふれ、医療、介護、福祉の連携をさらに進めながら、県民が人生の最後まで自分らしい生活を送れる環境づくりを進めていくと説明。「誰もが適切な医療を受けられる環境をつくること、医療と介護、介護と福祉がつながっていくことが重要だ」と述べた。

    県央は「新潟の産業の中心」

    県央地域については、「ものづくりとして世界的にも全国的にも有名で、新潟県内の大きな産業の中心」と位置付け、「県央地域が元気でないと困る」と明言した。

    そのうえで、県央工業高校と三条商業高校の統合で新しい産業高校をつくる計画について、「単なる高校の統廃合ではなく、攻めの統合だ」と強調。地域産業が求める専門人材を輩出できる学校を目指し、三条市立大学とも連携しながら「新しいスタイルの産業高校を新潟県で初めてここにつくっていきたい」と述べた。

    早ければ今秋にも開通する国道289号八十里越(はちじゅうりごえ)については、会津と県央地域を結ぶ新たな広域ルートとして期待感を示した。国道49号や六十里越とあわせて「8の字」の人流ルートが形成されることで、首都圏、北関東、会津を経て新潟県に人が訪れる流れが強まる。

    「経済の活力を生み出す大きなチャンスだ」と期待し、「地域に経済効果が落ちるよう、三条市の皆さんと一緒に取り組んでいきたい」と語った。

    医療面では2年前に開院した県央基幹病院について「順調に機能を始めている」と評価。一方で吉田病院の改築、医療機関同士の機能分担、さらに医療と介護の連携が重要になり、県央地域の安心を支える体制づくりを今後も進める姿勢を示した。

    人口減少「2100年に100万人で安定」も容易ではなく

    講演の後半で最も時間を割いたのが人口減少問題。県が示した新潟県人口ビジョンに触れ、2024年の県人口209万9千人が今後、減少を続ける見通し。そのうえで、「2100年に100万人程度で安定する」という目標を掲げたが、「これを実現するのも大変だ」と率直に語った。

    実現には2050年に合計特殊出生率2.07と社会動態均衡を達成する必要がある。「今の1.14前後から2.07にするのは簡単ではない。しかも社会減も止めなければならない」と、問題の深刻さを強調した。

    花角知事
    花角知事

    若者流出の背景に就職と意識の問題

    少子化そのものよりも、若年層の県外流出、つまり社会減の問題を中心に説明した。2024年の高校卒業者約1万6千人のうち、県内就職は約2100人、県内大学進学は約7700人、県外大学進学は約5400人だった。

    県内大学には県外から約3900人の学生も集まっている一方、大学卒業後に県内に残る若者は約5300人にとどまる。県外へ進学した若者も「なかなか戻ってこない」。

    さらに24年の社会減約4500人のうち、7~8割が20代前半。しかも女性の割合が高いことを紹介した。県が昨年11月に実施した若者800人へのアンケート調査をもとに、その要因を「就職先の問題」と「地元への意識」の2つから分析した。

    県外流出の理由としては、「希望する進学先が少なかった」「やりたい仕事、就職先が少なかった」が大きかった一方で、「地元から離れたかった」「親や周囲の人の干渉から逃れたかった」といった回答も多かった。

    女性流出で浮かぶ固定的役割意識

    とくに花角知事が強調したのが、女性の流出と地域に残る固定的な性別役割分担意識の関係だ。アンケートでは「食事の準備やお茶出しは女性の仕事」「結婚や子どもを持つのは当然」「家事、育児、介護は女性の仕事」「職場でのお茶出しやサポート業務は女性の仕事」などの意識を、生まれ育った地域で見聞きしたと答えた女性が多く、しかも首都圏へ転出した女性ほどその傾向が強かった。

    出席者を見送る花角知事
    出席者を見送る花角知事

    花角知事は「こうした意識の問題は、人の気持ちにも関わるセンシティブな問題だ」としながらも、「若い人たちが県外に流出しているひとつの要因になっているのも事実だ」と理解を求めた。

    魅力ある職場と地域づくりを後押し

    そのうえで、対策としては、まず県内企業に魅力ある職場づくりを促すことが必要。多様で柔軟な働き方の導入や、女性活躍、子育て支援に積極的な企業を後押しするため、県独自の認定制度や国の女性の活躍推進法の「えるぼし」や子育て支援の「くるみん」の取得を支援していく。

    固定的な役割意識の解消に向けては、県民会議の設置に加え、新年度予算で市町村向け交付金を新設し、各地域で課題を知り、議論する取り組みを支援していく。

    一方で、首都圏に出た若者の約4割は「条件に合う就職先があれば戻りたい」「子どもができたら新潟に帰りたい」と答えており、「まだ救いはある」と述べた。

    Uターンの可能性を広げるためにも、「新潟で働きたい、新潟で子育てをしたいと思ってもらえるような環境づくりを、しっかり取り組んでいかなければならない」と力を込めた。

    「住んでよし、訪れてよし」をあらためて強調

    最後に「私は新潟が本当に素晴らしく、魅力のある、住みやすい県だと思っている」と述べたうえで、県民一人ひとりが新潟への愛着をもつだけでなく、外に向かって誇りを持って発信できるような地域にしたいと話した。

    知事就任以来のキャッチフレーズ「住んでよし、訪れてよし」の新潟県を実現し、その魅力によって人を呼び込み、地域の活力につなげていく考えを改めて示し、講演を締めくくった。

  • 八十里越、医療、産業高校 花角知事県政報告会で三条側が示した県政への期待

    八十里越、医療、産業高校 花角知事県政報告会で三条側が示した県政への期待

    21日、三条市で開かれた花角英世知事の県政報告会では、来賓らからは八十里越開通を見据えた広域連携、県央医療の充実、産業人材育成、道路網整備など、三条から県政に寄せる期待が具体的に語られ、県との連携強化を求めた。

    ガンバローコール
    ガンバローコール

    冒頭、花角英世三条後援会の兼古耕一会長は、柏崎刈羽原発の問題や物価高、少子化に伴う高校再編など、新潟県が大きな課題に直面している状況を話した。

    そのうえで、花角知事のキャッチフレーズ「住んでよし、訪れてよしの新潟県」の実現に向け、地域経済を支える商工関係者としても協力していきたい考えを示し、県政報告会を知事と地域の連携をさらに高める機会にしたいと話した。

    八十里越開通へ県との連携期待

    滝沢亮三条市長は、三条市が今後さらに県の力を必要とする局面に入るとの認識を示した。とくに大きく取り上げたのが、国道289号八十里越の開通だ。

    花角知事
    花角知事

    今秋から来夏にも開通が見込まれ、福島県只見町とつながることで、観光や物流、産業面で新たな流れが生まれる。「三条市としてもしっかり県の力を借りながら、この八十里越の開通を迎えていかなければならない」と述べた。

    八十里越は道路整備だけにとどまらず、県央地域と会津、さらには太平洋側との結び付きを強めるインフラとして期待されている。滝沢市長は、開通後も県と足並みをそろえて取り組む必要があると強調し、三条の将来を左右する重要案件とした。

    北バイパス延伸と下流橋に強い要望

    国道403号三条北バイパスについても滝沢市長は言及。一昨年に一部開通したものの、現在は県道塚野目代官島線の地点で止まっており、そこから市街地までどうつなげていくかが課題。「ぜひ新潟県の皆さんと話を進めていきたい」とし、県との協議を本格化させたい考えを示した。

    三条公演会会長の兼古耕一三条商工会議所会頭
    三条公演会会長の兼古耕一三条商工会議所会頭

    さらに、将来的に交通流入が増えれば、第二産業道路や石上大橋の渋滞がこれまで以上に深刻になる見通し。その抜本対策として、石上大橋より新潟市寄りの位置に新たな橋、いわゆる「石上大橋下流橋」を架ける構想を念頭に、「三条市の声を国や県に届け続けている」と述べ、県に対しても継続した後押しを求めた。

    県央医療の充実に期待感

    医療については、県央基幹病院の整備効果への期待が相次いだ。滝沢市長は、県央基幹病院ができたことで、この春には研修医を含め医師が100人を超える見通しだとし、「県央地域の医療が充実してきている」と評価した。三条市にとって「住んでよし」の実感を支える大きな柱として、医療の充実を挙げた。

    国定勇人衆院議員は、県央基幹病院整備の過程を振り返った。整備の最終段階で病床数が大きな争点となった。当初450床を想定していたところ、県の財政事情を背景に350床案が示され、強い危機感をもった。

    滝沢亮市長
    滝沢亮市長

    国定氏は、350床では燕労災病院と大差ない中規模病院にとどまり、地域が求める「マグネットホスピタル」にならないと訴えた経緯を説明。そのうえで、最終的に400床での整備に踏み切った知事の判断が、現在の県央基幹病院につながったと感謝した。

    国定氏は、県央基幹病院を「安心安全の最後の拠り所」と表現。地域医療の基盤整備に対する評価を前面に出し三条を含む県央地域が県に対して抱く最大級の期待の一つが医療分野にあることを印象づけた。

    産業高校に「1+1が10にも100にも」の期待

    教育分野では、県央工業高校と三条商業高校の統合による新たな産業高校構想に大きな期待が示された。滝沢市長は、少子化の中での統合判断に敬意を表し、新潟県内でもトップバッターの産業高校の統合になることにもふれ、「この地域の産業が評価されているからこそだ」と受け止めた。

    国定勇人衆院議員
    国定勇人衆院議員

    そのうえで、「1+1が2になるのではなく、10にも100にもなるような充実した教育、充実した統合にしていくためには、これからも様々な点で力を貸してもらわなければならない」と述べ、県に対し中身の伴う再編を求めた。

    将来的には新設校舎の整備も視野に入れ、「県央だけでなく県内全域から学びに来るような高校」に育てたいとの思いも示した。

    三条側が求めるのは、単なる統廃合ではなく、ものづくりのまちにふさわしい実践的な産業人材育成の拠点づくり。県立高校再編を守りの合理化ではなく、地域の将来投資として具体化してほしいという期待が表れた。

    原発対応にも評価

    小林一大参院議員
    小林一大参院議員

    小林一大参院議員は、花角県政の実績として柏崎刈羽原発への対応を挙げた。国が再稼働を急ぐ空気のなかでも、県民の安全安心を第一に県民の思いを国に届けながら最終判断に至った姿勢を評価。「ていねいに地域の皆さんの声を聞いて、地域の課題を国に届ける政治手腕が表れている」と述べた。

    一方で、小林氏は三条を含む県内各地に多くの課題が山積しているとも指摘。人口減少問題も含め、「これからもしっかり知事の任を務めてもらわなければならない」と述べ、地域の課題解決を進めるうえで県政の継続性が重要との考えを示した。

    三条の課題を県政にどう乗せるか

    この県政報告会は単なる激励よりも三条側から県政への具体的な切実な期待と要望が次々に語られた。会場では最後に藤家貴之市議の音頭でガンバローコールも行われ、花角知事の活躍、三条の将来像を描くうえで欠かせない県の関与に期待した。

  • 三条市出身・佐藤ひらりさんが新潟アルビBCホーム開幕戦で国歌独唱

    三条市出身・佐藤ひらりさんが新潟アルビBCホーム開幕戦で国歌独唱

    21日に「HARD OFF ECOスタジアム新潟」(新潟市中央区)で行われたオイシックス新潟アルビレックス・ベースボール・クラブのホーム開幕戦で、三条市出身の全盲のシンガーソングライター佐藤ひらりさん(24)が国歌を独唱した。

    国歌独唱するひらりさん
    国歌独唱するひらりさん

    試合開始前、新潟アルビレックス・ベースボール・クラブと対戦相手の東北楽天ゴールデンイーグルスの選手が整列したフィールドで、球団が用意したひらりさんの誕生日の数字「0528」の背番号に名前の「HIRARI」とある野球のユニホームを着たひらりさんは、本塁の後ろに立った。

    青空の下、ひらりさんがささげるようにマイクを両手で持ってバックスクリーンに向かってアカペラで国歌を歌い上げると、歌声がスタジアムの隅々まで響き渡り、大きな拍手でわいた。

    また、始球式は東京2025デフリンピックのバドミントン混合団体戦で金メダルの沼倉千紘選手(35)が行った。

    沼倉選手による始球式
    沼倉選手による始球式

    「私にとってもホームグラウンドのような、ふるさとのスポーツの熱気と空気の中でまた国歌を歌わせていただけることが本当にうれしかった」と喜びを語った。

    ひらりさんは5歳のころからアルビレックスの舞台で歌ってきた。最初はバスケットボール、その後は野球でも国歌独唱を重ねてきた。「両方合わせれば数え切れない」というほど歌い、長年にわたってアルビの節目を歌声で彩ってきた。

    「やっぱり開幕戦が多い」とひらりさん。小学生時代には英語で「アメイジング・グレイス」を披露したこともある。長岡市・悠久山球場でのアルビ戦の歌唱映像が動画投稿されて全国的に話題を集め、世に出るきっかけになったこともある。

    球団が用意してくれたひらりさんの誕生日が背番号のユニホーム
    球団が用意してくれたひらりさんの誕生日が背番号のユニホーム

    東京2020パラリンピック開会式で国歌独唱で大きな注目を集めたひらりさん。それでも「やっぱりふるさとで歌うのは格段と違うなと思いました」とひらりさん。全国、世界へ活動の場を広げた今も、地元で歌う時間は特別だ。

    ひらりさんは11日、「国連合唱団平和コンサートのための音楽による平和宣言の親善大使」に就任した。国歌独唱はもちろん、活躍の場はますます広がりそうだ。