公益社団法人燕市シルバー人材センターは10月11日、燕市吉田産業会館で統合20周年記念式典を開いた。周年事業は初めて。会員や来賓、被表彰者など約140人が出席し、旧3市町の3つのセンターがひとつになってから20年の歩みを振り返り、長年にわたり就業や事業活動を通じてセンターを支えてきた会員19人を特別表彰して新たな一歩を踏み出した。
燕市シルバー人材センター統合20周年記念式典
3センターの統合から20年、次の30年、50年へ
同センターは、2006年3月20日の1市2町の合併に伴い、同年4月1日に3つのシルバー人材センター、1988年(昭和63)創立の旧燕市、98年(平成10)創立の吉田町、99年(平成11)創立の旧分水町のシルバー人材センターを統合して発足。高齢者が長年、培った経験や知識、技能を生かせる就業機会を提供し、生きがいづくりと地域社会への貢献に取り組んできた。
式辞で吉田理事長は、関係機関や事業所、市民の支援、歴代役職員と会員の尽力に感謝。統合当初から在籍し、現在も活躍する19人の会員について「大変、誇らしく、長年にわたる尽力に改めて敬意を表する」と述べた。
吉田理事長
人口減少や少子高齢化が進み、高齢者の活躍への期待が高まるなか、「会員の皆様が生きがいを持って生き生きと活躍できる魅力あるセンターを目指し、その歩みを次の30年、50年へとつないでいく」と決意を示した。
元理事長も特別表彰、「地域のお役に立てるよう」
被表彰者ら
特別表彰の対象は、会員として20年以上在籍し、就業年数が14年以上にわたる19人。この日はそのうち10人が出席し、誠実な就業と事業活動への積極的な参加を通じてセンターの発展に貢献した功績をたたえられた。
被表彰者を代表して謝辞を述べた伊藤早苗さんは、第2代理事長としてもセンターの運営を支えた。2011年5月から2014年6月まで理事長を務め、2012年4月の社団法人から公益社団法人への移行期に体制整備に尽力した。
被表彰者代表で謝辞を述べた伊藤さん
伊藤さんは、長年の活動を通じて多くの就業機会と出会いに恵まれたことに感謝し、「このたびの表彰を励みとし、今後も健康に留意しながら、少しでも地域のお役に立てるよう努めていく」と話した。
会員数は減少から回復、派遣事業も拡大
統合初年度の2006年度の会員数は794人。その後、減少し、2018年度には504人となったが、2019年度から増加に転じ、2025年度は男性389人、女性271人の計660人となった。
請負と派遣を合わせた2025年度の事業実績金額は2億6735万6000円となった。内訳は請負が2億1006万1000円、派遣が5729万5000円。2011年4月に開始した派遣事業の拡大が、近年の実績を支えている。
歴代の伊藤第二代理事長と西郡第四代理事長
就業に加え、保育園での読み聞かせボランティアや福祉施設へのタオル寄贈などにも取り組んできた。2015年6月には燕市と空き家等の適正管理に関する協定を締結するなど、地域の暮らしを支える活動を広げてきた。
来賓が期待する高齢者の力と地域への貢献
来賓の佐野大輔市長は「日頃からこの燕市の中でさまざまな業務に従事していただいている」と感謝。就業機会の創出と多彩な活動を通じ、高齢者が地域の担い手として活躍できる社会づくりに貢献してきたと評価した。
佐野市長
佐野市長が紹介した人口の推移によると、2006年4月1日時点の燕市の人口は8万2990人で、65歳以上は1万8734人。2026年4月1日時点では総人口が7万3363人に減る一方、65歳以上は2万3804人に増えた。
高齢者の割合は22.6%から32.4%へと約10ポイント上昇しており、センターの活動が「みんなでつくる燕市」の実現に大きく貢献しているとした。
渡邊雄三市議会議長は、環境美化や施設管理、子育て支援、学校支援などの活動が、市民生活に欠かせない安心の基盤となっていると述べた。「皆様の活躍こそが、未来の燕を築く礎となることでしょう」と期待し、会員が安全、安心に力を発揮できるよう、市議会としても取り組む考えを示した。
渡邊市議会議長
巻公共職業安定所の富樫隆広所長は「働くことは収入を得るだけでなく、生きがいや健康づくり、社会参加につながる大切な活動」と強調。人手不足が課題となるなか、高齢者への期待はいっそう高まっているとし、センターとの連携を深め、地域の雇用対策を進めるとした。
巻公共職業安定所の富樫所長
新潟県シルバー人材センター連合会の眞島幸平会長は、ものづくりのまち燕で培われた技術や経験を次の世代に受け継ぎ、地域の暮らしを支える役割にも期待した。会員の確保、安全就業、多様な就業ニーズやデジタル化への対応などの課題を挙げ、「本日の統合20周年は、ひとつの節目であると同時に、新たな未来への出発点でもある」と、さらなる発展を願った。

新潟県シルバー人材センター連合会の眞島会長
記念誌や記念品も制作
20周年に合わせ、会員数や事業実績の推移、活動の歩みをまとめた記念誌を制作した。記念品としてトートバッグやマーク入りのクリアファイルも用意し、式典後の配布や普及啓発に活用する予定とした。
記念講演会の講師、一般社団法人新潟県労働衛生医学協会の大西顧問・専任講師
閉式後、記念写真を撮影して記念講演会に移った。一般社団法人新潟県労働衛生医学協会の大西金吾顧問・専任講師が「もっと健康にもっと幸福に」と題して講演し、軽妙な話術で会場をわかせた。特別表彰を受けた会員は次の通り。会員在会年数順、敬称略。
武田千恵子、伊藤早苗、田崎浩一、前野紀美子、高村紀義、近藤ムツ、木村一俊、山本亘、斉藤新三、竹野良雄、小川仁、伊藤サチ子、高木静江、山崎孝次郎、佐藤サキ、渋木藤夫、金子博、渡辺仁、田中洋子
公益社団法人燕市シルバー人材センター
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