投稿者: masato

  • 「未完成」で売る観光手帳 旅人が書き込んで完成「燕三条 Makers Journey」 三条YEG企画

    「未完成」で売る観光手帳 旅人が書き込んで完成「燕三条 Makers Journey」 三条YEG企画

    新潟県三条市・三条商工会議所青年部(三条YEG、本間隼人会長)は15日、燕三条のものづくりや食、文化を巡りながら、訪れた人自身が体験を書き込んで完成させる産業観光手帳「燕三条 Makers Journey(メイカーズジャーニー)」を発表した。「ガイドブック【知る・学ぶ】」と「リフィルノート【巡る・体験する】」の2冊をセットにし、税込み1,650円。初版500部を用意する。

    三条商工会議所青年部が企画した産業観光手帳「燕三条 Makers Journey」を手に担当の燕三条プロモーション委員会の高橋委員長
    三条商工会議所青年部が企画した産業観光手帳「燕三条 Makers Journey」を手に担当の燕三条プロモーション委員会の高橋委員長

    同日、JR燕三条駅で完成記者会見を開き、三条YEGの本間会長と燕三条プロモーション委員会の高橋達也委員長らが事業の狙いや内容を説明した。

    あえて「未完成」、観光客自身がページを埋める

    最大の特徴は、完成された観光ガイドではなく、あえて「未完成」の状態で販売すること。

    高橋委員長は、駅や観光拠点に並ぶ無料パンフレットは、情報を得るには便利な一方で、観光地を訪れて写真を撮り、情報を消費して終わりがちだと指摘。「情報を消費して終わる観光から脱却したい」と話した。

    手帳を完成させるのは購入した本人。訪れた工場や、職人と交わした言葉、手に入れた道具、心に残った風景などを書き留め、旅を重ねるほど世界に一冊だけの「産業探訪記」に育っていく。

    「ガイドブック【知る・学ぶ】」と赤い表紙の「リフィルノート【巡る・体験する】」の2冊セットにビニール製しおり付きブックカバー「BOOKSKIN」が付く
    「ガイドブック【知る・学ぶ】」と赤い表紙の「リフィルノート【巡る・体験する】」の2冊セットにビニール製しおり付きブックカバー「BOOKSKIN」が付く

    燕三条には魅力のある工場や飲食店などが広く点在する。初めて訪れる人から「どこへ行けばいいのか」「どう巡ればいいのか分からない」という声もあった。三条YEGのメンバーが実際にまちを歩き、工場を訪ね、職人の話を聞き、食事や宿泊も体験して、「ぜひ訪れてほしい」場所や巡り方を編集した。

    本間会長は、これまでニューヨークやスペインでの事業などを通じて燕三条の魅力を発信してきた経験にふれ、「今までにない新しい形での燕三条の発信ツール」と表現した。

    青の「知る・学ぶ」と赤の「巡る・体験する」

    手帳はパスポートより一回り大きいA6判。青い表紙の「ガイドブック【知る・学ぶ】」と赤い表紙の「リフィルノート【巡る・体験する】」の2冊がセットになる。

    「ガイドブック【知る・学ぶ】」は、燕三条の歴史や産業について事前に理解し、工場見学をより深く楽しむための読み物。「燕三条とは? 燕三条を見る、8つの視点」をはじめ、燕三条エリアの特徴、燕三条の金物、製造業の加工・工程用語解説、工場見学のマナー、農産物、燕三条用語集、イベント・祭事、アクセス情報などを盛り込む。

    本間会長(左)と高橋委員長
    本間会長(左)と高橋委員長

    地域産業の「翻訳者」として活動する産業史料文化総合研究室の齋藤優介さん(48)=燕市=による書き下ろしも収録した。高橋委員長は、地域の歴史や加工技術を体系的に知ることで「工場見学の体験価値が格段に深まる」と話した。

    第1弾は金型、鍛造、刃物、チタンジュエリーなどを巡る

    「リフィルノート【巡る・体験する】」は、実際に燕三条を歩くための実践編。第1弾では、三条YEGメンバーの企業を中心にメンバー自身が工場を巡り、金型、鍛造、刃物、生花用の道具、チタンジュエリーなどのものづくりを取材した。

    「工場を巡る旅」「コース」に加え、グルメ・お土産情報、宿泊施設、「ものづくりのまちの日常を発見する」などを収録。単に工場だけを巡るのではなく、食事や宿泊も組み合わせ、地域全体を楽しむ構成とした。

    体験した項目にチェックを入れる「ミッション」も設け、実際に出かける動機につなげる。

    「ガイドブック【知る・学ぶ】」
    「ガイドブック【知る・学ぶ】」

    6ページの方眼メモ、17件を書ける「燕三条発見リスト」

    「リフィルノート」は読むだけではなく、書き込むためのスペースにも重点を置く。方眼のマス目が入った自由記入ページを6ページ用意。工場で聞いた話や印象に残った言葉、その場で感じたことを書くほか、訪問先でサインをもらったり、スタンプを押してもらったりする使い方も想定している。

    さらに「わたしの燕三条発見リスト」では、自分で見つけたスポット、グルメ、アイテムなどを17件まで記録できる。タイトル、日付、ジャンル、レビューを書き込み、星による5段階評価も付けられる。

    「ガイドブック【知る・学ぶ】」
    「ガイドブック【知る・学ぶ】」

    最後には「My profile」も設けた。旅先で情報を受け取るだけでなく、自分自身の発見や評価を書き加えることで、既製品だった手帳が次第に「自分の燕三条」の記録へと変わる。

    リフィルを差し替え、ラーメンや包丁などテーマ別にも

    赤い「リフィルノート」は今後の展開も見据えている。第1弾は工場巡りだが、将来は燕市の企業や別の地域へ対象を広げるほか、ラーメン、スプーン、包丁、旅館など、特定のテーマに絞ったリフィルも想定。追加したリフィルを同じカバーに収め、シリーズとして増やしていく考えだ。

    一方、青い「ガイドブック」は燕三条の基礎知識を学ぶ基本編として、内容を大きく変えずに使用する。

    高橋委員長は「観光地を巡るだけでなく、もう一歩深くこの地域を知りたいという人の好奇心に応えられる手帳」と話した。

    「リフィルノート【巡る・体験する】」
    「リフィルノート【巡る・体験する】」

    カバーも三条製、いづみ商会の「BOOKSKIN」

    2冊を収めるカバーにも燕三条のものづくりが生きる。三条市の(有)いづみ商会が手がけ、同社のビニール製品ブランド「VINILSKIN(ビニールスキン)」の技術を使ったビニール製しおり付きブックカバー「BOOKSKIN(ブックスキン)」を採用。2冊をまとめて収納でき、A6判の文庫本カバーとしても使える。

    初版500部、12月には英語版も

    企画・制作は三条商工会議所青年部で、株式会社燕三条が販売代理店を務める。初版は500部。地域の道の駅や工場、店舗などで販売を予定しているほか、10月1日から始まる「燕三条 工場の祭典」ではJR燕三条駅の案内所でも販売する。

    さらに9月24日から27日まで東京ビッグサイトで開かれる「ツーリズムEXPOジャパン」での販売も計画している。

    三条YEGのメンバー
    三条YEGのメンバー

    12月には海外での展示会出展に合わせて英語版も制作予定。すでに地元企業から英語版を求める声もある。

    三条YEGは年度ごとに事業を展開する組織だが、売り上げを増刷や次のリフィル制作につなげ、事業を継続できる仕組みを模索する。今後は地域の技術を生かしたオリジナルカバーやしおりの展開、SNSを活用した企画なども検討している。

    高橋委員長は、燕三条の産業観光をひとつの工場だけを訪れる「点」から、地域全体を巡る「面」に広げたいとし、「一度きりの観光から、何度でも訪れたくなるものへ」と話した。手帳を持った観光客が燕三条に繰り返し足を運び、地域を深く愛する人へ変わっていくような持続的な産業観光につなげたい考えだ。

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  • エスケー食品(村上市)が破産手続き開始決定 負債約5000万円

    水産加工品製造の(株)エスケー食品(資本金1000万円、村上市、従業員6人)は8日、新潟地裁新発田支部から破産手続き開始決定を受けた。負債は約5000万円。

    同社は1988年11月設立。地元の水産物卸売業者を主な得意先に、塩引きやみそ漬け、粕漬けなどに加工したサケを主力商品とし、イカ、ズワイガニ、数の子などの加工品も販売していた。2015年10月期には年売上高約4億8359万円を計上した。

    しかし、2017年以降、役員や従業員の退職が続いて生産能力が低下。さらに新型コロナウイルスの影響でホテル向けなどの受注が大幅に減少したほか、得意先の売り上げ減少も響いた。

    2025年7月期の年売上高は約1億5467万円まで低下。原材料費の高騰などから損益面も低調に推移し、その後も改善が見込めなかったことから、今年5月29日付で事業を停止していた。

    破産管財人には佐藤克哉弁護士(いわふね市民法律事務所、村上市田端町)が選任された。債権届出期間は11月4日まで。財産状況報告集会は11月18日午前10時30分から開かれる。

  • 「こどもの森」に防災功労者内閣総理大臣表彰 遊びと食で防災学ぶ12年の取り組み評価

    「こどもの森」に防災功労者内閣総理大臣表彰 遊びと食で防災学ぶ12年の取り組み評価

    新潟県燕市の燕市児童研修館「こどもの森」が、2026年の「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞した。2014年から「遊び」と「食」をキーワードに、子どもや子育て家庭が楽しみながら防災を学べる取り組みを続け、地域の防災力向上に貢献してきたことが評価された。受賞分野は団体の「防災思想の普及」。県内からの受賞は、こどもの森だけ。

    燕市児童研修館「こどもの森」が、2026年の「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞
    燕市児童研修館「こどもの森」が、2026年の「防災功労者内閣総理大臣表彰」を受賞

    「防災思想の普及」で全国5団体のひとつ

    この表彰は、日頃から防災思想の普及や防災体制の整備、災害現場での顕著な防災活動などに貢献した個人や団体をたたえるもの。今回は個人16件、団体25件の計41件が受賞した。

    このうち、「防災思想の普及」分野で団体表彰を受けたのは、こどもの森を含め全国で5団体。長年にわたり地域に根ざして続けてきた防災教育の取り組みが高く評価された。

    10月を「防災月間」に継続して取り組み

    こどもの森は2014年から、子どもの防災力を高めるとともに、地域と子ども、保護者をつなぐさまざまな防災イベントを展開してきた。毎年10月を「防災月間」と位置付け、防災の視点を取り入れた事業を継続している。

    取り組みには、アレルギーに配慮した炊き出し訓練や、災害時に避難する方向や経路を地図上で考える「逃げ地図」づくりワークショップなどがある。

    また、NPOとの協働事業や民間企業などと連携した防災プロジェクトにも参加。さまざまな団体と防災イベントを実施し、災害時に地域の頼りどころとなることを目指して活動してきた。

    昨年度は「防災まちづくり大賞」消防庁長官賞

    こどもの森の防災活動は、2025年度にも総務省消防庁主催の「第30回防災まちづくり大賞」で消防庁長官賞を受賞している。

    防災功労者内閣総理大臣表彰は、「防災の日」や「防災週間」に関する閣議了解に基づき、災害時の人命救助や被害拡大防止、防災思想の普及、防災体制の整備などで特に顕著な功績を挙げた個人や団体を表彰するもの。表彰式の日程は今後、内閣府から公表される。

  • 「加茂土産物センター」に新しい愛称を 加茂市観光協会が募集、最優秀賞に特産品1万円相当

    「加茂土産物センター」に新しい愛称を 加茂市観光協会が募集、最優秀賞に特産品1万円相当

    新潟県加茂市・加茂市観光協会(理事長・藤田明美加茂市長)は、ことし4月からそれまでの指定管理者に代わって運営している「加茂土産物センター・インフォメーションセンター」の愛称を募集している。

    「加茂土産物センター・インフォメーションセンター」の愛称募集
    「加茂土産物センター・インフォメーションセンター」の愛称募集

    4月から観光協会が運営

    加茂市観光協会は、事務所を市役所から同センターへ移し、観光案内所として運営している。これまで難しかった土、日曜、祝日の観光客への対応も行い、中心市街地を訪れる人の回遊やにぎわいにつなげる拠点として活用している。

    今回の愛称募集は、新たな役割を担って再スタートした施設を、より身近で親しみのある場所にしていく取り組み。長い正式名称に代わり、市民や観光客に親しまれ、呼びやすい名前を募る。

    「加茂らしい名前」「観光や交流の拠点としてふさわしい名前」「覚えやすく、呼びやすく、親しみやすい名前」など、自由な発想でこの場所にふさわしい名前が寄せられることに期待している。

    10月15日まで、1人何点でも応募可能

    募集期間は9月15日から10月15日までの1カ月間。誰でも応募できるが、応募者が18歳未満の場合は保護者の同意を得て応募する。最優秀賞に選ばれた人には、加茂市特産品10,000円相当をプレゼントする。

    応募専用フォームに必要事項を記入して応募する。同センターにある紙の応募用紙に必要事項を記入し、持参、郵送、FAX、電子メールでも応募できる。応募は1人何点でも可能だが、応募1回につき1点とする。

    11月に最優秀作品を発表


    応募作品は第一次選考で加茂市と加茂市観光協会理事会で候補作品5点ほどを選定。その後、観光協会会員による投票を行い、その結果を参考に加茂市と加茂市観光協会理事会で最優秀作品を決定する。

    最優秀賞作品の応募者が複数いる場合は、愛称に込めた想いや応募理由などを考慮し、受賞者を決める。

    選定結果は受賞者本人に直接、通知するとともに加茂市観光協会ホームページや市ホームページで11月に発表する。問い合わせは加茂市観光協会、電話0256-53-0234。

    愛称応募フォーム

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  • 訪問介護のPIHA(新潟市中央区)が破産手続き開始決定 負債は約1379万円

    訪問介護の合同会社PIHA(ぴーは、新潟市中央区、資本金100万円)は、9月7日に新潟地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約10人に対して約1379万円。

    帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は2023年11月に設立。24年9月に主に高齢者や障がい者を対象とした訪問介護を始めた。

    しかし、立ち上げ費用の負担が重く、広告宣伝費もかさみ、24年12月期にはほとんど収入がない状況となっていた。このため、25年8月中に事業を停止していた。

    破産管財人には小淵真理子弁護士(新潟中央法律事務所、新潟市中央区東中通一番町86-51、電話025-229-0152)が選任された。財産状況報告集会は12月2日午前11時30分。

  • 「持てる力の全てを注ぐ」新潟経営大FW塚越優也選手が都農入り

    「持てる力の全てを注ぐ」新潟経営大FW塚越優也選手が都農入り

    宮崎県都農町をホームタウンとして、Jリーグ加盟を目指す九州サッカーリーグ所属のサッカークラブ「ヴェロスクロノス都農(つの)」は15日、新潟経営大学男子サッカー部所属のFW塚越優也選手(スポーツマネジメント学科4年)が、2027シーズンから加入することが決定したと発表した。

    新潟経営大学男子サッカー部所属のFW塚越優也選手
    新潟経営大学男子サッカー部所属のFW塚越優也選手

    塚越選手は2004年生まれで茨城県出身。身長175cm、70kgで経歴は結城南中学校、古河第一高等学校、新潟経営大学サッカー部。塚越選手のコメントは次の通り。

    【塚越優也 選手コメント】

    この度、2027シーズンよりヴェロスクロノス都農に加入することになりました、新潟経営大学4年の塚越優也です。

    私を必要としてくれたこのクラブで、新たな挑戦ができることを大変嬉しく思います。

    まず、何不自由なくサッカーを続けさせてくれ、一番近くで支えてくれた家族、これまで導いてくださった指導者の方々、共に切磋琢磨した仲間、私に関わってくださる全ての方々に心から感謝申し上げます。

    私を信じて応援してくださった全ての方々の期待に応えるため、これからもたゆまぬ努力を重ね、成長して参ります。

    そしてこの素晴らしいチーム、ヴェロスクロノス都農の勝利のため、私の持てる力の全てを注ぎ、覚悟を持って闘います。

    クラブに関わる全ての皆さま、ファン・サポーターの皆さま、よろしくお願いいたします。

    新潟経営大学男子サッカー部所属のFW塚越優也選手
    新潟経営大学男子サッカー部所属のFW塚越優也選手

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  • 「10秒ぴったり」をつくれ 大関小で県内初、セイコーの時計教室

    「10秒ぴったり」をつくれ 大関小で県内初、セイコーの時計教室

    新潟県燕市立大関小学校(岸本政和校長)で16日、セイコーグループによる次世代育成活動「セイコーわくわく時計教室」が開かれた。新潟県内での開催は初めて。同校6年生のうち19人が、時計の歴史や仕組みを学び、水や砂を使って正確な10秒をつくる実験や本物の機械式腕時計の観察に挑戦。最後は自分の将来と、そのために時間をどう使うかを考えた。

    機械式腕時計の仕組みを観察
    機械式腕時計の仕組みを観察

    時計の歴史から「時間」の仕組みを学ぶ

    授業は「もし時計がなかったら、毎日の生活でどんなことが困るか」を考えるところから始まった。「時刻」と「時間」の違いを確認し、日時計、水時計、砂時計、振り子時計と、人間がより正確な時間を知るために時計を進化させてきた歴史をたどった。

    児童は4つのグループに分かれ、用意された水や砂などを使って「正確な10秒」をつくる実験に挑戦。筒で水を流す時間を測ったり、砂が落ち切るまでの時間を調整したりと、試行錯誤して10秒に近づけた。

    ぴったりに近い10秒をつくったグループもあり、児童は声を上げて喜んだ。一定の動きを繰り返す時間を「周期」といい、周期とその回数を組み合わせることで時間を測れることを学び、時計の基本原理への理解を深めた。

    167個の部品を拡大鏡で観察

    後半は、本物の機械式腕時計を1人1個ずつ手にして内部を観察した。教材の時計は電池を使わず、ゼンマイがほどける力で動く。児童はリューズを回してゼンマイを巻き、秒針が動き出す様子を確認した。

    水や砂で「10秒ぴったり」をつくる

    腕時計に使われている167個の部品を並べた標本も用意され、児童は時計職人が使うような拡大鏡を目に当て、テンプやアンクルなど指定された小さな部品を探した。

    高速で左右に往復するテンプや、摩耗を抑えるために使われている赤いルビーを見つけると、顔を時計に近づけて精密な構造をのぞき込んだ。

    初めて触れる機械式腕時計に興味津々

    腕時計に占める機械式腕時計の割合はわずか3%という。ほとんどの児童にとって初めて触れる機械式腕時計で、その精巧な仕組みに興味津々だった。

    セイコーが1969年12月25日に世界初のクオーツ腕時計を発売したことも紹介され、児童はクオーツ(水晶)の原石も観察した。発売当時のクオーツ腕時計は45万円で、当時の大衆車1台ほどの価格だったことも学んだ。

    最後は「みらい探検ワーク」として、時計そのものから自分自身の「時間」へとテーマを広げた。

    振り子時計の周期が変わる仕組みを体感
    振り子時計の周期が変わる仕組みを体感

    「ものをつくるのが好きか」「人と関わるのが好きか」などの質問をたどりながら自分の興味の方向性を探り、さまざまな職業を示したカードの中から気になる仕事を選択。その仕事に就くために自分のどんな力を伸ばし、これから毎日の時間をどう使っていけばいいのかを考えた。

    「なぜ人は働くのか」学ぶ大関小が初応募

    「セイコーわくわく時計教室」は、セイコーが「時」を通して子どもたちの学びや成長を支援する次世代育成活動「時育(ときいく)」の一環。2017年に東京都墨田区の小学校2校で始まった。セイコーと知識製造企業(株)リバネスの社員が学校へ出向き、時計の歴史や仕組み、ものづくりなどを体験を交えて教える。現在は年間6、7件程度開催しているという。

    大関小では6年生の総合学習で「なぜ人は働くのか」を大きなテーマに学んでいる。今回、教室の募集案内を知った担任教諭が、企業で働く人から直接話を聞き、ものづくりや仕事について学べる機会になるとして初めて応募し、新潟県内で初めての開催校に選ばれた。

    担任教諭は、教師が教えるだけでなく、実際に企業で働く人から直接教わることで子どもたちの興味も高まるとし、「いろんな企業が教育に入ってくださるのはとてもありがたい」と話した。

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  • 燕市から12競技に31人が青森国スポ・障スポへ 激励会で健闘誓う 全国の舞台へ「自分らしく全力」

    燕市から12競技に31人が青森国スポ・障スポへ 激励会で健闘誓う 全国の舞台へ「自分らしく全力」

    新潟県燕市の燕市スポーツ協会(田辺良文会長)は16日夜、燕市中央公民館で第80回国民スポーツ大会、第25回全国障害者スポーツ大会「2026青の煌めきあおもり国スポ・障スポ」に出場する燕市関係選手らの激励会を開き、選手、監督、コーチなど31人に激励金を贈り、出席した選手らは全国の舞台での健闘を誓った。

    田辺会長から選手一人ひとりに激励金を手渡す
    田辺会長から選手一人ひとりに激励金を手渡す

    12競技に選手、監督ら31人

    激励金の対象選手は、水泳(競泳)、陸上競技、自転車、卓球、ソフトテニス、カヌー、空手道、銃剣道、ボウリング、ゴルフ、フライングディスク、ゲートボールなど12競技に選手、監督、コーチ、トレーナーとして出場する31人。うちフライングディスクの監督1人は全国障害者スポーツ大会に出場し、大学生や高校生をはじめ、教員、社会人など幅広い年代が名を連ねる。

    「自分で限界を決めないで」

    田辺会長
    田辺会長

    激励会で燕市スポーツ協会の田辺良文会長は「自分で限界を決めないで、どこまでもやり通すという気持ちでいていただければ」と選手らを激励。家族や指導者、仲間、予選で競い合ったライバルらの思いも背負い、「青森では自分の可能性をぶつけてきてほしい」と呼びかけた。

    佐野市長「心と体を整え、ベストを」

    佐野市長
    佐野市長

    佐野大輔燕市長も、自身が中学生時代に剣道で全国大会に出場した経験に触れ、「国民スポーツ大会がどれだけ素晴らしい場所なのか、本当に大変な苦労をしてたどり着ける場所なのかは理解しているつもり」と話した。

    選手たちには「心も体も整えて、自分のやれることをすべて出したと思えることが一番大事」と助言。「前向きに考えれば考えるほど体もそのように動いてくる」とプラス脳を意識することや、緊張を前向きに受け入れて本番に臨むよう求めた。

    協会から全員に激励金、燕市から市民に激励金

    田辺会長から選手ら一人ひとりに燕市スポーツ協会の1人1万円の激励金とミズノグループからの記念品のトートバッグを贈呈。さらにこのうち燕市在住の12人に燕市から1人5000円の激励金の目録を小林靖直教育長から出場選手団代表で空手道少年男子組手に出場する江口遼さん(17)=帝京長岡高校3年・燕真空手塾=に手渡した。

    選手団代表で謝辞を述べる江口さん
    選手団代表で謝辞を述べる江口さん

    「感謝を力に変えて精いっぱい」燕真空手塾の江口さん

    さらに江口さんが代表で謝辞を述べた。「この大会に出場できるのは、これまで指導してくださった先生方やコーチ、応援してくれた家族、日頃から支えてくださっている燕市の皆さまのおかげ」と感謝した。

    大会では入賞のベスト8を目指しており、「これまでの練習の成果を十分に発揮し、最後まで諦めず、自分らしく全力で競技していきたい。燕市を代表して出場することを胸に刻み、応援してくださる皆さまへの感謝を力に変えて、精いっぱい頑張ってきます」と決意を述べた。

    記念写真
    記念写真

    第80回国民スポーツ大会「青の煌めきあおもり国スポ」は青森県で49年ぶりに開かれ、本会期は10月10日から20日まで。第25回全国障害者スポーツ大会「あおもり障スポ」は10月23日から26日まで行われる。燕市の出場選手団は次の通り。敬称略。

    出場選手団
    競技 種別 種目 区分 氏名 所属
    水泳(競泳) 全種別監督中條 和之ダッシュ三条
    水泳(競泳) 全種別コーチ竹村 吉昭JSS中野山
    陸上競技 成年女子100m選手秋澤 理沙中央大学
    陸上競技 少年女子A5000mW選手諸橋 咲來新潟明訓高校
    自転車 男子A監督権瓶 修也吉田特別支援学校(教)
    自転車 男子B・女子監督圓谷 崇吉田高校(教)
    自転車 男子BKE/TT/TS選手水谷 悠平朝日大学
    自転車 男子BSC/TS選手霜鳥 将吾吉田高校
    自転車 女子TT/KE/TS/RR選手水谷 彩奈日本体育大学
    卓球 少年男子選手堀 凱生斗上越高校
    ソフトテニス 少年女子コーチ植木 啓信燕中等学校
    カヌー スプリントトレーナー小菅 大地関整骨院
    カヌー スプリントコーチ伊藤 多美江分水高校(教)
    カヌー 成年女子スプリント
    カナディアンシングル
    選手沖野 星東京女子体育大学
    カヌー 少年男子スプリント
    カナディアンシングル
    選手山本 恵斗分水高校
    カヌー 少年男子スプリント
    カヤックシングル
    選手桑山 勇斗分水高校
    空手道 成年男子組手軽量級選手中野 連太郎大正大学
    空手道 成年男子組手中量級選手宮野 煌大明海大学
    空手道 全種別監督田辺 良元認定こども園 真学園
    空手道 少年男子組手選手江口 遼帝京長岡高校
    空手道 少年女子組手選手川本 真輝帝京長岡高校
    銃剣道 少年男子監督長谷川 元新潟県農業総合研究所畜産研究センター
    ボウリング 少年男子選手菊地 泰成新潟英智高校
    ゴルフ 女子選手大久保 花開志国際高校
    ゴルフ 女子選手五十嵐 望夢ヨネックスカントリークラブ
    フライングディスク 少年男子監督板垣 玲奈新潟市
    ゲートボール 公開競技選手横田 アヤ子(一財)新潟県ゲートボール連盟
    ゲートボール 公開競技選手本間 友子(一財)新潟県ゲートボール連盟
    ゲートボール 公開競技選手西郡 洋子(一財)新潟県ゲートボール連盟
    ゲートボール 公開競技選手渋木 幸子(一財)新潟県ゲートボール連盟
    ゲートボール 公開競技選手本田 淳子(一財)新潟県ゲートボール連盟
  • 文鎮、ボウル、ハンガーも自分で作る 三条テクノスクールで19日「ものづくり体験教室2026」

    文鎮、ボウル、ハンガーも自分で作る 三条テクノスクールで19日「ものづくり体験教室2026」

    新潟県立三条テクノスクール(三条市柳沢353-2)は9月19日(土)午前9時半から午後3時まで、同校で小・中学生などを対象にした「ものづくり体験教室2026」を開く。金属加工を中心に7種類の体験メニューを用意し、ものづくりを楽しみながら地域産業への興味や関心を深めてもらう。体験は無料。例年、約500人が来場している。

    新潟県立三条テクノスクールで「ものづくり体験教室2026」
    新潟県立三条テクノスクールで「ものづくり体験教室2026」

    体験メニューは、金属を使った「メタルぶんちんづくり」をはじめ、「ロボットとパズル対決」「ステンレスボウルづくり」「彫金キーホルダーづくり」「メタルハンガーづくり」「切り抜きクラフト」「はかりづくり/計量ミニゲーム」の7種類。

    一部の体験は材料がなくなり次第終了する。また、混雑時には整理券を配布する場合がある。

    当日はものづくり体験だけでなく、キッチンカーも来場する。午後0時15分から1時まではミニコンサートを開催する。

    毎年恒例で、約500人が来場している。問い合わせは同校、電話0256-38-8520。

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  • 温泉につかって中秋の名月 さぎの湯で25日に「月見だんご風呂」と天体観察

    温泉につかって中秋の名月 さぎの湯で25日に「月見だんご風呂」と天体観察

    日帰り温泉「森の湯小屋 さぎの湯 しらさぎ荘」(新潟県三条市矢田)は、中秋の名月の9月25日(金)、温泉と天体観測を組み合わせた特別イベントを開く。月見だんごに見立てた入浴剤を湯船に浮かべる「月見だんご風呂」のほか、館内の口径150mm屈折望遠鏡を使って月を観察して、昔ながらの月見文化に子どもから高齢者まで幅広い世代に親しんでもらう。

    中秋の名月にあわせて日帰り温泉「森の湯小屋 さぎの湯 しらさぎ荘」が温泉と天体観測を組み合わせた特別イベント
    中秋の名月にあわせて日帰り温泉「森の湯小屋 さぎの湯 しらさぎ荘」が温泉と天体観測を組み合わせた特別イベント

    口径150mmの望遠鏡で名月を観察

    しらさぎ荘3階の天文ホールには、三条市の富永草野病院元院長の故・草野磐氏から寄贈された口径150mmの屈折望遠鏡が設置されており、毎年夏から秋にかけて天体観測会を行っている。

    25日は、三条市立科学教育センター所員の河本康介氏を講師に、この望遠鏡で中秋の名月を観察する。

    同施設は中秋の名月について、秋の夜空の月を眺めながら収穫への感謝を表す日本古来の風習である一方、生活様式の変化で家族そろって月を眺めたり、月見だんごを供えたりする機会が少なくなっているという。

    今回のイベントでは、月を望遠鏡で「見る」だけでなく、温泉や仮装、書籍などを通じて月見文化にふれ、世代を超えて語り合うきっかけにする。

    かぐや姫が「月見だんご」を配布

    「月見だんご風呂」では、かぐや姫に扮したスタッフが来館者に月見だんごに見立てた入浴剤を配り、湯船に浮かべてもらう。

    実施時間は女湯が午前11時、午後2時、午後5時、男湯が午前11時15分、午後2時15分、午後5時15分のそれぞれ3回。

    館内では関連企画も展開している。1階ロビーには25日まで、かぐや姫のコスプレブースを設置。「さぎの森文庫」にはかぐや姫に関する書籍をそろえている。9月限定で「おほしさいだーフロート お月見ver.」を580円で販売している。

    また、15日まで募集した「お月様に願いを」で集まった願い事を、22日から25日まで風呂に展示する。 問い合わせは、しらさぎ荘(0256-45-0888)。

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  • 「住み続けたい街」県央勢が上位 弥彦村2位、燕市3位、田上町4位 幸福度は田上町9位、三条市10位

    「住み続けたい街」県央勢が上位 弥彦村2位、燕市3位、田上町4位 幸福度は田上町9位、三条市10位

    大東建託(東京都港区)は16日、「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2026<新潟県版>」を発表した。県央地域の5市町村では、「街の幸福度」で田上町が9位、三条市が10位と県内トップ10入り。「住み続けたい街」では弥彦村が2位、燕市が3位、田上町が4位と、トップ4のうち3市町村を県央勢が占めた。燕市は前年4位から順位を1つ上げた。

    大東建託「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2026<新潟県版>」
    大東建託「いい部屋ネット 街の幸福度&住み続けたい街ランキング2026<新潟県版>」

    5年間で1万3423人の回答を集計

    調査はマクロミルの登録モニターを対象にインターネットで実施。新潟県内に住む20歳以上の男女について、原則として2022年から2026年までの5年間の回答を累積し、計1万3423人を集計した。2026年分の調査は2月10日から3月22日まで行われ、3244人が回答した。

    「街の幸福度」は現在の幸福度を1点から10点で尋ね、平均値を100点満点に換算。「住み続けたい街」は「今住んでいる街に、ずっと住んでいたいと思う」かを5段階で尋ね、その平均点をもとにランキングを作成している。

    幸福度は田上町9位、三条市10位

    「街の幸福度」の県内1位は3年連続で聖籠町。県央地域からは田上町と三条市がトップ10入りした。

    田上町は前年4位から9位となった。三条市は前年11位から10位へ1つ順位を上げ、トップ10入りした。

    街の幸福度ランキング2026<新潟県版>
    順位 昨年 自治体名 偏差値 評点 回答数
    1位 1位 聖籠町 69.3 66.0 63
    2位 2位 新潟市中央区 65.0 65.2 1,192
    3位 3位 新潟市西区 64.8 65.1 1,089
    4位 5位 見附市 62.8 64.8 269
    5位 10位 糸魚川市 62.3 64.7 180
    6位 6位 新潟市江南区 61.0 64.4 461
    7位 7位 新潟市秋葉区 59.5 64.1 500
    8位 8位 上越市 56.7 63.6 1,111
    9位 4位 田上町 55.6 63.3 63
    10位 11位 三条市 54.4 63.1 631

    「住み続けたい街」弥彦、燕、田上が2〜4位

    「住み続けたい街」の県内1位は2年連続で聖籠町。県央地域では弥彦村が前年に続いて2位となり、燕市は前年4位から3位にランクアップ。田上町は前年3位から4位となった。

    2025年には三条市が13位、加茂市が16位だったが、2026年はいずれもトップ10には入らなかった。

    住み続けたい街ランキング2026<新潟県版>
    順位 昨年 自治体名 偏差値 評点 回答数
    1位 1位 聖籠町 72.1 65.1 63
    2位 2位 弥彦村 68.0 63.5 50
    3位 4位 燕市 62.8 61.5 514
    4位 3位 田上町 60.7 60.7 63
    5位 5位 新潟市中央区 59.0 60.1 1,192
    6位 7位 見附市 57.9 59.7 269
    7位 10位 新潟市江南区 57.7 59.6 461
    8位 8位 新潟市東区 57.0 59.3 921
    9位 6位 新潟市秋葉区 56.9 59.3 500
    10位 11位 佐渡市 56.7 59.2 247

    燕市は2024年、2025年と2年連続で4位だったが、今回は3位に上昇した。弥彦村も2024年1位、2025年2位、2026年2位と高順位を維持している。田上町は2024年10位から2025年に3位へ大きく順位を上げ、今回は4位だった。

    県央5市町村を見ると、「街の幸福度」では田上町と三条市がトップ10入りする一方、「住み続けたい街」では弥彦村、燕市、田上町が上位を占めた。なかでもトップ4のうち3つを県央地域が占める結果となった。

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  • 鎚起銅器のルーツ仙台と燕をつなぐ 老舗工房の当代が対談 玉川堂×タゼン、銅を通して伝統と未来語る

    鎚起銅器のルーツ仙台と燕をつなぐ 老舗工房の当代が対談 玉川堂×タゼン、銅を通して伝統と未来語る

    新潟県燕市の燕市産業史料館で9月20日(日)午後2時から3時半まで、対談会「玉川堂×タゼン―銅を叩き、未来につなぐ―」が開かれる。燕と仙台で銅を扱ってきた老舗工房の当代が、伝統や歴史を守りながら変化に対応し、未来へつないでいく取り組みについて語り合う。

    対談会「玉川堂×タゼン―銅を叩き、未来につなぐ―」
    対談会「玉川堂×タゼン―銅を叩き、未来につなぐ―」

    玉川堂7代目とタゼン19代目が登壇

    登壇するのは、燕市の鎚起銅器の老舗、株式会社玉川堂代表取締役で7代目の玉川基行さんと、仙台市で銅製品シリーズ「仙臺銅壺(せんだいどうこ)」を手がける株式会社タゼン代表取締役で19代目の田中善さん。

    玉川堂は創業200年以上の歴史を持ち、伝統工芸「燕鎚起銅器」の製造・販売を行う。近年は伝統を現代の暮らしに取り入れた商品づくりやブランド展開でも評価されている。

    タゼンは慶長元年(1596)創業。初代善蔵が伊達政宗に招かれて仙台に移り、神社仏閣の装飾などを手がけたことに始まる。その後、やかんや鍋、銅壺など暮らしに密着した銅製品を製作。現在は、かつて作られていた銅壺を現代向けにアレンジした「仙臺銅壺」シリーズを展開している。

    燕の鎚起銅器と仙台を結ぶ縁

    燕に鎚起銅器の製造技術を伝えたとされる職人「藤七(とうしち)」は、仙台の田善、現在のタゼンの5代目のもとで修業したと伝えられている。タゼンでは現在も、銅を扱う職人を「御銅師(おんあかがねし)」と称して技術を受け継いでいる。

    燕市産業史料館では9月27日(日)まで企画展「燕〜八十里越(はちじゅうりごえ)〜佐渡 産業・工芸・文化展」を開催中。世界文化遺産「佐渡島の金山」と2027年夏に暫定開通予定の国道289号八十里越に関連し、仙台・会津から八十里越を通じて燕へ伝わった鎚起銅器やキセル、仙台・会津地方の工芸、佐渡の無名異焼などを紹介している。今回の対談会はその関連イベントとして行われる。

    「守り方と変え方」などをテーマに

    対談では、「銅の魅力・可能性とは」「歴史・伝統の守り方と変え方」「老舗工房と地域社会のつながり」などをテーマに、長い歴史を持つ工房が伝統をどう守り、時代の変化にどう対応しているのか、さらに手仕事の価値を次世代へどうつないでいくかを語る。

    会場は燕市産業史料館新館多目的ホールで開場は午後1時15分。定員80人で予約優先。参加無料だが別に入館料が必要。詳しくは燕市産業史料館ホームページで確認できる。電話は「0256-63-7666」。

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  • 「工場の祭典」を365日の学びへ 燕三条スタディーツーリズム始動

    「工場の祭典」を365日の学びへ 燕三条スタディーツーリズム始動

    10月1日から4日まで新潟県燕三条地域の工場を開放する「燕三条 工場の祭典」を前に、同実行委員会(捧開維実行委員長)は17日、三条市の山村製作所で記者会見を開き、燕三条の工場見学やものづくり体験、地域で働く人との交流などを組み合わせた「TSUBAMESANJO STUDY TOURISM(燕三条スタディーツーリズム)」を展開すると発表した。13年間にわたり「工場の祭典」で築いてきた企業や職人とのつながりを生かし、修学旅行や学校の研修、企業・団体の視察などを年間を通じて受け入れる。

    記者会見で左から捧実行委員長、野口つたえるリーダー、早川ひらくリーダー
    記者会見で左から捧実行委員長、野口つたえるリーダー、早川ひらくリーダー

    「4日間」から「365日」の産業観光へ

    燕三条地域への工場見学などの来訪は、毎年秋に開く「工場の祭典」の4日間に集中している。そこで実行委員会は、産業観光を「4日間から365日へ」と広げることを目指している。

    スタディーツーリズムはその柱のひとつ。工場を単に見学するだけではなく、ものづくりの現場で「見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる」という五感を使った学びを提供する。

    学校、企業、行政まで幅広く受け入れ

    対象は小学生から大学生までの学校関係者に限らない。企業研修や視察、業界団体、行政、ものづくりや伝統技術に関心を持つ団体など幅広い利用を想定している。

    決まった旅行コースを販売するのではなく、参加者が「何を見たいか」「何を学びたいか」を聞いたうえで内容を組み立てる。日帰りだけでなく、1泊2日や2泊3日にも対応し、見学先や体験内容を組み合わせて提案する。

    高校生であれば地元企業で働くことを考えるキャリア教育、小中学生なら地域産業への理解、企業や行政なら産業集積や地域づくりの視察など、参加者に応じて学びの内容を変えていく考えだ。

    燕三条駅発着の1日モデルコースも

    今回作成したパンフレットでは、燕三条地域を1日で巡るモデルコースも紹介している。

    午前9時に燕三条駅を出発し、燕市産業史料館で燕三条の金属加工産業の歴史を学んだあと、燕市の燕物産、青芳、三条市のマルト長谷川工作所を訪問。最後は三条ものづくり学校に移り、職人とものづくりを体験する。

    燕三条スタディーツーリズムのパンフレット
    燕三条スタディーツーリズムのパンフレット

    三条ものづくり学校では、職人の指導を受けながら実際に道具を使う体験に加え、地域事業者とのキャリアセッション、グループディスカッション、成果発表、職人や事業者からの講評まで行い、午後5時に終了するプログラムとなっている。

    実行委員会は、このモデルコースをそのまま販売するのではなく、依頼者の目的や日程に合わせて組み替えるための一例と位置付けている。

    新潟大学生らがモデルツアーを体験

    事業は当初、修学旅行の受け入れ先づくりを念頭に検討を始めた。この夏には新潟大学の学生やデザイン系専門学校の学生を招き、モデルツアーを実施した。

    新潟大学の学生を対象にしたアンケートでは、工場見学やものづくりをテーマにした産業観光を体験するのが「初めて」と答えた人が60%。「最も印象に残ったプログラム」では燕物産が57%を占めた。

    「ツーリズムEXPOジャパン2026」の出展ブースのサンプルの前で
    「ツーリズムEXPOジャパン2026」の出展ブースのサンプルの前で

    参加者からは、燕三条の金属産業について「昔からずっとあり、変わらないものだと思っていたが、産業史料館で起源や進化を知り、新たな学びを得た」といった声や、インターネット上の一般的な情報だけでは分からない、ものづくりの現場で働く人から直接話を聞く価値を指摘する声が寄せられた。

    旅行会社と連携し持続可能な事業へ

    実行委員会は9月24日から27日まで東京ビッグサイトで開かれる「ツーリズムEXPOジャパン2026」に初出展し、スタディーツーリズムを全国の旅行会社や観光関係者に提案する。

    実行委員会は旅行業の登録をしていないため、宿泊やバスを含む有料旅行商品の造成には旅行会社との連携が必要になる。これまでも旅行会社と試験的にツアーを組んだ実績があり、今回のEXPOでも具体的な商談を予定している。

    捧実行委員長は、これまで旅行会社との試験的なツアーや学校の社会科見学を受け入れるなかで、工場見学や産業観光への需要を感じてきたとする。

    一方、これまで公式ツアーでバスを用意して地域を巡ってもらう取り組みも行ってきたが、「無料のツアーにせざるを得ない。ボランティアの方や、いろんな費用をかけてツアーを組むことをずっと続けていくには限界がある」と指摘。旅行会社との連携を進め、持続可能な形での事業化を目指す。

    温泉や食、周辺地域との連携も視野

    捧実行委員長
    捧実行委員長

    捧実行委員長は、工場見学だけでは旅行商品として対象が限られるとの認識も示す。「温泉であったり、食であったり、宿泊であったり、その他のコンテンツを混ぜないと、やっぱり人を呼び込めない」とし、燕三条だけで完結させず、弥彦など周辺地域との連携も視野に入れる。

    事業を進めるうえでの課題については「まさに座組のところが一番の課題」とし、旅行会社や宿泊、飲食など異業種と連携する仕組みづくりが必要とした。

    今後は実際のニーズを探りながら、高校生なら就職やキャリア、小中学生なら地域産業への理解など、対象に応じた内容に磨き上げていく。

    「工場の祭典」で工場を開く文化を育ててきた燕三条。その現場を今度は年間を通じた「学びの場」として開き、4日間のイベントから365日の産業観光へと広げていく。

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  • 燕三条ものづくりメッセ10月22、23日 地域内外から192社・団体が出展

    燕三条ものづくりメッセ10月22、23日 地域内外から192社・団体が出展

    金属加工の集積地・燕三条地域のものづくり企業が一堂に集まる見本市「燕三条ものづくりメッセ2026」が10月22日(木)、23日(金)の2日間、新潟県三条市の燕三条地場産業振興センターなどで開かれる。地域内外から192社・団体が出展し、プレス・板金、表面処理、鍛造をはじめとする幅広い加工技術や製品を紹介する。入場無料。

    「燕三条ものづくりメッセ2026」
    「燕三条ものづくりメッセ2026」

    プレス、板金、表面処理、鍛造などの技術が一堂に

    公益財団法人燕三条地場産業振興センターが開催するものづくり見本市。金属加工企業が集積する燕三条地域を中心に、地域内外の企業・団体が出展する。

    燕三条地域を特徴づけるプレス・板金、表面処理、鍛造などの加工技術をはじめ、部品加工から民生品まで幅広いものづくりを紹介。企業同士の情報交換や新たな取引、技術連携につなげる場とする。

    会期は22日が午前10時から午後5時まで、23日は午前10時から午後4時まで。会場は燕三条地場産業振興センターほか。

    セミナーや商談会、技術相談会も

    会期中は併催イベントもある。22日は、オープニングセミナー「技術の軸が、未来を拓く―由紀精密が歩む“強みの見つけ方”と新事業への挑戦」や「燕三条ビジネスマッチング商談会」を開催する。

    23日は「溶接・材料技術講演会〜製造現場を変える 3Dプリンター金型の可能性〜」。このほか、22、23日の両日は燕三条地場産業振興センターの研究会紹介や、県央マイスターによるものづくり技術相談会も開かれる。

    会場はJR燕三条駅から徒歩約5分、北陸自動車道三条燕インターチェンジから車で約5分。問い合わせは燕三条ものづくりメッセ事務局、電話0256-35-7811。

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  • 48歳の挑戦、柔術世界大会で2連覇 燕市SAI-GYM代表・横山朋彦さん 「選手たちのプラスになれば」

    48歳の挑戦、柔術世界大会で2連覇 燕市SAI-GYM代表・横山朋彦さん 「選手たちのプラスになれば」

    新潟県燕市の総合格闘技道場「SAI-GYM(サイジム)」代表の横山朋彦さん(48)=リングネーム・YOKOSAI=が、9月3日から6日まで東京・国立代々木競技場で開かれた柔術の世界大会「SJJIF WORLD JIU-JITSU CHAMPIONSHIP 2026」のノーギ(No-Gi)黒帯部門で優勝し、昨年に続いて2連覇を達成した。24歳で格闘技を始め、プロ修斗選手として活動した後、地元燕市でジムを設立。現在は選手を育てながら自身も競技を続け、「自分が勝つことでジムを知ってもらい、選手たちのプラスになれば」と話している。

    柔術の世界大会で優勝した総合格闘技道場「SAI-GYM」代表の横山さん
    柔術の世界大会で優勝した総合格闘技道場「SAI-GYM」代表の横山さん

    黒帯ライト級、準決勝は延長の末に勝利

    大会には30カ国以上から約6,000人が参加し、4日間にわたって試合が行われた。横山さんが出場したのは、柔術着を着用しない「ノーギ」の46歳以上50歳以下、黒帯ライト級。黒帯は柔術の最高位で、横山さんの階級には5人がエントリーした。

    シードとなった横山さんは準決勝から登場。韓国選手との試合は5分間で決着がつかず延長に入り、判定で勝利した。決勝では日本選手と対戦し、ポイント8―0で勝って頂点に立った。

    横山さんは前年の同大会でも同じカテゴリーで優勝しており、世界大会は出場した2大会でいずれも優勝。2年連続で世界の頂点にたった。

    24歳で格闘技の世界へ

    横山さんは1978年生まれ。旧吉田町で育ち、高校では野球部に所属した。北海道の専修大学北海道短期大学を卒業後、地元にUターンし、建設会社に勤務。24歳のとき、新潟市の格闘技ジム「ピロクテテス新潟」に通い始め、本格的に格闘技の道へ進んだ。

    優勝を決めた決勝での横山さん
    優勝を決めた決勝での横山さん

    総合格闘技(MMA)のアマチュア修斗で実績を重ね、2006年、28歳で全日本アマチュア修斗選手権ライト級で優勝したのを機にプロへ。しかし、思うような成績を残せず、4戦すべてKO負けし、引退を余儀なくされたが、その経験が後の競技人生につながった。

    2010年3月には実家の建築会社が使っていた作業場をDIYしてSAI-GYMを設立。2階の一角にマットを敷き、リングも手作りしてスタートし、それから約5年かけて施設を拡張。2023年9月には見附道場も開設し、現在は2拠点で約140人が通う。

    40歳でプロMMAに復帰、45歳で引退

    しかし、1度も勝てずに引退したことが「ずっとどこかで引っかかっていた」。その思いに決着をつけようと、40歳でプロMMAに復帰して再びリングに上がり、5戦3勝2敗の戦績を残した。

    2023年9月3日、45歳で行った試合を最後にプロMMAから引退したが、打撃のないブラジリアン柔術やノーギの大会にはその後もコンスタントに出場を続けている。

    表彰台の頂点に立つ横山さん
    表彰台の頂点に立つ横山さん

    「自分が勝つことより、ジムや選手のため」

    今回の世界大会優勝について横山さんは、「もちろん勝てばうれしいが、自分が勝つことよりジムの方が大事」と話す。

    SAI-GYMには現在、プロとして活動する選手が十数人在籍する。横山さん自身が大きな大会で結果を残すことで、「SAI-GYMという名前を関東の関係者にも知ってもらえる。そうすれば所属選手に試合のオファーが来る可能性も上がる」と考えている。

    「あそこのジムの代表が世界大会で優勝したんだとなれば、SAI-GYMってどんなジムなんだろうと思ってもらえる。それが選手たちのプラスになればいい」。

    アルバイトをしながら格闘技を続けた時期がある。競技だけで生活する難しさをいちばん知っているだけに、所属する選手には「本気でやりたいなら、ここからでも格闘技で食べていけるような状況をつくってあげたい」と力を込める。

    目標は単に世界チャンピオンを育てることではない。「格闘技で生活ができたり、人生を変えていったりする。その手伝いができたらいい」。自身の挑戦も、そのためのひとつの手段と考えている。

    48歳になった今も競技を続ける横山さん。今回の世界大会は昨年、ことしと日本で開催されたので出場した。今後については、すべての大会を追うのではなく、「大きい大会ならまた出ようかな」と笑う。燕市から選手を育てながら、自らもマットに立ち続ける。

    総合格闘技道場「SAI-GYM」

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