投稿者: masato

  • 「工場の祭典」を365日の学びへ 燕三条スタディーツーリズム始動

    「工場の祭典」を365日の学びへ 燕三条スタディーツーリズム始動

    10月1日から4日まで新潟県燕三条地域の工場を開放する「燕三条 工場の祭典」を前に、同実行委員会(捧開維実行委員長)は17日、三条市の山村製作所で記者会見を開き、燕三条の工場見学やものづくり体験、地域で働く人との交流などを組み合わせた「TSUBAMESANJO STUDY TOURISM(燕三条スタディーツーリズム)」を展開すると発表した。13年間にわたり「工場の祭典」で築いてきた企業や職人とのつながりを生かし、修学旅行や学校の研修、企業・団体の視察などを年間を通じて受け入れる。

    記者会見で左から捧実行委員長、野口つたえるリーダー、早川ひらくリーダー
    記者会見で左から捧実行委員長、野口つたえるリーダー、早川ひらくリーダー

    「4日間」から「365日」の産業観光へ

    燕三条地域への工場見学などの来訪は、毎年秋に開く「工場の祭典」の4日間に集中している。そこで実行委員会は、産業観光を「4日間から365日へ」と広げることを目指している。

    スタディーツーリズムはその柱のひとつ。工場を単に見学するだけではなく、ものづくりの現場で「見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる」という五感を使った学びを提供する。

    学校、企業、行政まで幅広く受け入れ

    対象は小学生から大学生までの学校関係者に限らない。企業研修や視察、業界団体、行政、ものづくりや伝統技術に関心を持つ団体など幅広い利用を想定している。

    決まった旅行コースを販売するのではなく、参加者が「何を見たいか」「何を学びたいか」を聞いたうえで内容を組み立てる。日帰りだけでなく、1泊2日や2泊3日にも対応し、見学先や体験内容を組み合わせて提案する。

    高校生であれば地元企業で働くことを考えるキャリア教育、小中学生なら地域産業への理解、企業や行政なら産業集積や地域づくりの視察など、参加者に応じて学びの内容を変えていく考えだ。

    燕三条駅発着の1日モデルコースも

    今回作成したパンフレットでは、燕三条地域を1日で巡るモデルコースも紹介している。

    午前9時に燕三条駅を出発し、燕市産業史料館で燕三条の金属加工産業の歴史を学んだあと、燕市の燕物産、青芳、三条市のマルト長谷川工作所を訪問。最後は三条ものづくり学校に移り、職人とものづくりを体験する。

    燕三条スタディーツーリズムのパンフレット
    燕三条スタディーツーリズムのパンフレット

    三条ものづくり学校では、職人の指導を受けながら実際に道具を使う体験に加え、地域事業者とのキャリアセッション、グループディスカッション、成果発表、職人や事業者からの講評まで行い、午後5時に終了するプログラムとなっている。

    実行委員会は、このモデルコースをそのまま販売するのではなく、依頼者の目的や日程に合わせて組み替えるための一例と位置付けている。

    新潟大学生らがモデルツアーを体験

    事業は当初、修学旅行の受け入れ先づくりを念頭に検討を始めた。この夏には新潟大学の学生やデザイン系専門学校の学生を招き、モデルツアーを実施した。

    新潟大学の学生を対象にしたアンケートでは、工場見学やものづくりをテーマにした産業観光を体験するのが「初めて」と答えた人が60%。「最も印象に残ったプログラム」では燕物産が57%を占めた。

    「ツーリズムEXPOジャパン2026」の出展ブースのサンプルの前で
    「ツーリズムEXPOジャパン2026」の出展ブースのサンプルの前で

    参加者からは、燕三条の金属産業について「昔からずっとあり、変わらないものだと思っていたが、産業史料館で起源や進化を知り、新たな学びを得た」といった声や、インターネット上の一般的な情報だけでは分からない、ものづくりの現場で働く人から直接話を聞く価値を指摘する声が寄せられた。

    旅行会社と連携し持続可能な事業へ

    実行委員会は9月24日から27日まで東京ビッグサイトで開かれる「ツーリズムEXPOジャパン2026」に初出展し、スタディーツーリズムを全国の旅行会社や観光関係者に提案する。

    実行委員会は旅行業の登録をしていないため、宿泊やバスを含む有料旅行商品の造成には旅行会社との連携が必要になる。これまでも旅行会社と試験的にツアーを組んだ実績があり、今回のEXPOでも具体的な商談を予定している。

    捧実行委員長は、これまで旅行会社との試験的なツアーや学校の社会科見学を受け入れるなかで、工場見学や産業観光への需要を感じてきたとする。

    一方、これまで公式ツアーでバスを用意して地域を巡ってもらう取り組みも行ってきたが、「無料のツアーにせざるを得ない。ボランティアの方や、いろんな費用をかけてツアーを組むことをずっと続けていくには限界がある」と指摘。旅行会社との連携を進め、持続可能な形での事業化を目指す。

    温泉や食、周辺地域との連携も視野

    捧実行委員長
    捧実行委員長

    捧実行委員長は、工場見学だけでは旅行商品として対象が限られるとの認識も示す。「温泉であったり、食であったり、宿泊であったり、その他のコンテンツを混ぜないと、やっぱり人を呼び込めない」とし、燕三条だけで完結させず、弥彦など周辺地域との連携も視野に入れる。

    事業を進めるうえでの課題については「まさに座組のところが一番の課題」とし、旅行会社や宿泊、飲食など異業種と連携する仕組みづくりが必要とした。

    今後は実際のニーズを探りながら、高校生なら就職やキャリア、小中学生なら地域産業への理解など、対象に応じた内容に磨き上げていく。

    「工場の祭典」で工場を開く文化を育ててきた燕三条。その現場を今度は年間を通じた「学びの場」として開き、4日間のイベントから365日の産業観光へと広げていく。

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  • 三条市下田地域でクマの足跡 民家近くで確認

    新潟県三条市は17日、同市下田地域の下大浦地内でクマの足跡が確認されたと発表した。民家に近い場所で見つかったことから、市は周辺住民に注意を呼び掛けている。

    市によると、17日午前10時30分ごろ、下大浦地内の民家近くでクマの足跡とみられる痕跡が確認された。

    市は、クマに遭わないため、むやみに山へ入らないことや、近づかないことを呼び掛けている。農作業や外出の際は、鈴など音の出るものを身に着けるほか、クマの活動が活発な朝夕を避けるよう求めている。

  • 「+」で始まる国際電話の特殊詐欺急増 加茂署が注意呼び掛け

    新潟県警加茂署は17日、9月11日以降、郵便局などをかたる特殊詐欺の予兆電話が連続して発生しているとして注意を呼び掛けた。

    郵便局などを名乗り自動音声で誘導

    加茂署によると、携帯電話や自宅の固定電話に郵便局を名乗る電話があり、自動音声で「あなたの送った荷物が返送されています。詳しく知りたい方は1を押してください」などと案内される。

    指示に従って操作すると職員を名乗る人物につながり、「クレジットカードが十数枚入っていた」「警察に連絡する必要がある」などと言われるという。

    このほか、電話会社をかたって未納料金を請求する予兆電話も確認されている。

    「+」から始まる番号には出ない

    加茂署は被害防止のポイントとして、「+」から始まる国際電話番号を利用した特殊詐欺が急増しているとし、こうした表示の電話には出たり、かけ直したりしないよう求めている。

    電話に出てしまった場合は、加茂警察署(0256-52-0110)や相談しやすい人に相談するほか、国際電話利用休止手続きの申し込みや特殊詐欺対策アプリの導入など、犯人からの電話を受けない対策を呼び掛けている。

  • インフルで三条市立月岡小が1学級を閉鎖 夏休み明けで三条市小中で初めての措置

    インフルエンザの影響で新潟県三条市の市立月岡小学校は、1年2組を19日(土)から21日(月・祝)までの3日間、学級閉鎖すると発表した。

    1年2組は18日、インフルエンザや発熱などで児童6人が欠席した。三条市内の小中学校で、夏休み明けにインフルエンザによる措置をとったのはこれが初めて。

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  • 燕市のマンホール5種が切手に 合併20周年記念、ツバメ、大河津分水、桜、国上山を切手に

    燕市のマンホール5種が切手に 合併20周年記念、ツバメ、大河津分水、桜、国上山を切手に

    日本郵便信越支社は、新潟県燕市の合併20周年を記念したオリジナルフレーム切手「燕市合併20周年記念 デザインマンホール」を9月25日、発売する。市内に設置されている5種類のデザインマンホールを切手にしたもので、400シート限定。17日には燕市役所で贈呈式が行われ、佐野大輔市長に記念のフレーム切手が贈られた。

    山田三条井栗郵便局長(左)と佐野市長
    山田三条井栗郵便局長(左)と佐野市長

    公募デザインなど5種類を切手に

    燕市はことし3月、2006年の燕市、吉田町、分水町の合併から20周年を迎えた。今回のフレーム切手は、この節目を記念して日本郵便信越支社が企画し、燕市がデザインを担当した。

    1シートは110円切手5枚で、価格は税込み1,400円。燕市、三条市、弥彦村、見附市、加茂市、田上町の全郵便局と新潟市の一部郵便局の計81局(一部簡易郵便局を除く)、郵便局のネットショップで販売する。26日に燕市下水終末処理場で開かれる「下水道フェア」でも販売される。

    シート上部には合併20周年のスローガンとロゴマークを配置。切手には、公募で決まった「合併20周年記念デザイン」をはじめ、桜や国上山など燕市の自然、産業、文化を表現した5種類のデザインマンホールを採用している。

    オリジナルフレーム切手「燕市合併20周年記念 デザインマンホール」
    オリジナルフレーム切手「燕市合併20周年記念 デザインマンホール」

    合併20周年記念デザインは、越後平野と大河津分水路を背景にツバメが羽ばたく図柄。公募作品201作品のなかから最優秀賞に選ばれた分水中2年、小川舞子さんの作品が採用されたもので、「真ん中にツバメがあって、20周年というところと、それぞれの地域の特徴が出ている」と話した。

    「20周年を盛り上げる大きな形に」

    17日の贈呈式では、中越北部地区統括局長でもある三条井栗郵便局の山田良一局長が佐野市長にフレーム切手を手渡した。

    佐野市長は「素敵なデザインの切手を用意していただき、本当にありがとうございます」と感謝。「いろいろな行事を通して、市民の皆さんに合併して20年たったんだと実感していただきたい」と話し、今回の切手は「20周年を盛り上げる一つの大きな形になった」と喜んだ。

    オリジナルフレーム切手の贈呈
    オリジナルフレーム切手の贈呈

    山田局長も「本当に記念になる素晴らしい切手ができた。郵便局でできることを通じ、燕市の魅力をいろいろな形で発信していきたい」と話した。

    マンホールカードにも多くのファン

    また、市が7月末から配布を始めたマンホールカードには、初日だけでも200人近くが訪れたという。佐野市長は、全国にマンホールカードの収集を楽しむ人がいることにふれ、「いろいろな特徴があるマンホールを通じて燕を身近に感じてもらえれば」と期待した。

    さらに合併20周年について、市民からは「もうそんなにたったのか」という声も多いとし、旧3市町の一体感に加え、世代や官民の垣根を越えて地域の力を結集していく契機にしたいと述べた。

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  • 太陽光発電システム販売のサンエッジ(新潟市中央区)とリラクゼーションサロン運営のマグー&カンパニー(三条市)が破産手続き開始決定 負債総額約4300万円

    太陽光発電システムなどを販売していた株式会社サンエッジ(新潟市中央区)と、関係会社のマグー&カンパニー株式会社(三条市)は9月7日、新潟地裁から破産手続き開始決定を受けた。2社の負債総額は約4300万円。

    帝国データバンク新潟支店の調べでは、サンエッジは2022年3月設立、資本金300万円。県外大手企業グループの協力会社として、一般住宅向けの太陽光発電システムをはじめ、電気温水器やエコキュート、IHクッキングヒーターなどのオール電化システム、蓄電システム、給湯機器などを取り扱っていた。

    24年1月期には年売上高約4200万円を計上したが、その後は同業者との競合などから売り上げが減少傾向となり、収益面も低調に推移。業績が悪化し、ことし7月31日付で事業継続を断念した。負債は債権者約10人に対し約1900万円。

    マグー&カンパニーは2025年7月設立、資本金10万円。三条市に本店を置き、全国展開するリラクゼーションサロンのフランチャイズ店を運営していた。

    サンエッジに連鎖する形で、同じくことし7月31日付で事業継続を断念した。負債は債権者約14人に対し約2400万円。2社の負債総額は約4300万円となる。

    破産管財人には北辰法律事務所の大田陸介弁護士が選任された。財産状況報告集会の期日は、サンエッジが12月2日午前10時、マグー&カンパニーが同日午前10時10分。

  • 舞台裏ツアーや大道芸、ストリートピアノも 9月20日に加茂で「アート&マルシェ」

    舞台裏ツアーや大道芸、ストリートピアノも 9月20日に加茂で「アート&マルシェ」

    新潟県加茂市の加茂文化会館で9月20日(日)午前10時から午後4時まで「Cu*Kamo アート&マルシェ」が開かれる。館内各所で大道芸やストリートピアノ、ビデオ上映、マルシェ、ワークショップなどを繰り広げる。入場無料。

    「Cu*Kamo アート&マルシェ」
    「Cu*Kamo アート&マルシェ」

    普段は入れない舞台裏を見学

    大ホールでは午前11時半から「バックステージツアー」を開催する。普段は入ることのできない舞台裏を見学、体験する企画で、11時15分集合。対象は小学生以上で、低学年は保護者が同伴する。定員は10人で、事前申し込みが必要となる。

    小ホールでは、大道芸人りんごによるジャグリングを午前10時半と午後1時半から各30分披露する。

    ストリートピアノは飛び入り参加歓迎

    ストリートピアノは午前11時半から午後0時半までと、午後2時から4時まで。飛び入り参加も歓迎する。

    中サークル室ではビデオ上映を行い、午後0時半から1時半までと、午後2時半から3時半までの2回上映。「ねずみくんのチョッキ」「はらぺこあおむし」「ダンボ」などを上映する。

    ホワイエには、ハンドメイド作品の販売や体験ワークショップなどの「マルシェ&ワークショップ」が並ぶほか、バルーンの写真スポットも設ける。屋外には話題の味を集めたキッチンカーも出店する。問い合わせは加茂文化会館、電話0256-53-0842。

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  • 「工場の祭典」を深く楽しむ5プラン 燕市観光協会、プレミアムバスツアーなど申込終了間近

    「工場の祭典」を深く楽しむ5プラン 燕市観光協会、プレミアムバスツアーなど申込終了間近

    (一社)燕市観光協会は、10月1日から4日まで開かれる「燕三条 工場の祭典2026」に合わせ、職人技の体験や工場見学、地元グルメなどを組み合わせたプレミアムバスツアー1本と個人型パック4本を販売している。いずれも申し込み終了が間近となっている。

    「燕三条 工場の祭典2026」にあわせた燕市観光協会のツアー
    「燕三条 工場の祭典2026」にあわせた燕市観光協会のツアー

    6人限定、5万円のプレミアムバスツアー

    10月2日に行う「職人が教える体験・見学プレミアムバスツアー」は6人限定で、料金は1人5万円。午前9時から午後4時25分まで、貸し切りマイクロバスで燕三条地域を巡る。

    ガイドは「ブラタモリ」の燕三条編にも登場した齋藤優介氏。燕三条の大地や河の物語を聞きながら工場や施設を訪ねる。

    職人技体験では、富貴堂の4人とミノル製作所の2人に分かれてぐいのみづくりを体験。昼食はおおむら食堂で燕三条のソウルフード、背脂ラーメンを味わう。

    さらに燕市産業史料館をガイド付きで見学し、銅の小皿づくりにも挑戦。普段は見ることのできない工場も訪ねる、このツアーならではの内容としている。

    藤次郎や三宝産業の工場を見学

    個人型パックは4種類。10月1日の「藤次郎 FACTORYFRONT パック」は午前9時から午後2時30分までで、料金は6980円。包丁メーカーの藤次郎で一貫製造の工場を見学し、燕三条イタリアンBitでパスタランチを味わう。食後はFACTORY FRONTで、燕三条製品を中心に全国からセレクトした商品を買い物できる。

    同じく10月1日の「三宝 HighGradeStore パック」も午前9時から午後2時30分、6980円。ホテルやレストラン向け用品で知られる三宝産業を見学し、Bitで昼食。その後、HighGradeStoreで燕三条地域をはじめ各地の商品を見る。

    下村工業と下村企販、山崎金属と青芳も

    10月2日の「下村工業・下村企販パック」は午前9時から午後2時30分、6980円。三条市の下村工業で台所用品の製造現場を見学し、Bitでパスタランチを味わった後、下村企販のショールームで「家事問屋」や「KOGU」のキッチンツールを見る。

    10月3日の「山崎金属・青芳パック」は午前10時から午後1時30分、5000円。世界的な洋食器メーカー山崎金属の工場を見学し、スプーンによる口触りの違いを体験する。参加者にはカレー専用スプーン「カレー賢人」が付き、青芳のレストランでは、そのスプーンを使ってスパイスカレーを味わうこともできる。

    藤次郎、三宝産業、下村工業・下村企販の3パックには、燕市産業史料館でのタンブラー体験も含まれている。

    詳細、申し込みは燕市観光協会ホームページで案内している。問い合わせは同協会、電話0256-64-7630。

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  • 二・七の市で「僕たちが育てました」 大島小児童が梨「あきづき」を販売

    二・七の市で「僕たちが育てました」 大島小児童が梨「あきづき」を販売

    梨はもちろん果樹産地で知られる新潟県三条市大島地区にある市立大島小学校(上雅次校長)の3、4年生17人が17日、三条市中央市場で開かれた二・七の市に出店し、総合学習「梨の木プロジェクト」で地元の梨園で育てた日本梨「あきづき」を販売した。児童たちは「みずみずしい梨ですよ」「僕たちが頑張って育てました」と元気に呼び掛け、自分たちが1年間かけて栽培に関わった梨を買い物客に手渡した。

    二・七の市で育てた梨を売る大島小3、4年生
    二・七の市で育てた梨を売る大島小3、4年生

    14ケースを持ち込み、元気に販売

    この日、児童たちは前日に収穫した梨14ケース分を持ち込んだ。品質などによって2個で500円、3個で300円、1個100円の2種類の商品に分けて並べ、試食も用意した。

    児童はそろいの黄色いTシャツを着用。Tシャツには児童が考案した「大島笑楽幸(しょうがっこう)」の文字と、梨のキャラクター「なっしっしー」のイラストをデザインした。梨園に立てた手作りの「なっしっしー」のかかしや、のぼり旗も会場に持ち込んだ。

    児童は「いらっしゃいませ」「300円で販売しております」「300円と500円もおすすめできます。いかがでしょうか」などと買い物客に声を掛けた。客には児童の保護者も多く、用意した商品の一部は早々に売り切れ、「もうないんだって」「完売となっております」と応じる場面もあった。

    あいさつしてから販売開始
    あいさつしてから販売開始

    学校関係者は、ことしは「去年の倍の勢いで売れています」と話し、「また来るかなと楽しみにしてくださったから、こんなにたくさんの方が来てくださったのかな」と、5年目を迎えた取り組みの定着に手応えを感じていた。

    栽培から販売まで学ぶ「梨の木プロジェクト」

    「梨の木プロジェクト」は、大島地区の特産である梨の栽培を通して、地域への愛着を育てる総合学習で、ことしで5年目。地域や保護者と連携しながら、児童が年間を通じて栽培から販売までを体験する。

    ことしは2月の剪定作業の見学から始まり、3月の誘引、4月の花粉付け、5月の袋掛け、6月の摘果、7月のカラス対策などに取り組んだ。袋掛けには児童が描いたイラスト入りの袋を使い、販売に向けたチラシやパンフレット、旗も児童自身が作った。

    児童が育てた梨を試食する滝沢市長
    児童が育てた梨を試食する滝沢市長

    販売後は活動を振り返り、最終的には保護者に1年間の取り組みを発表する。売り上げは翌年度のプロジェクトに必要な経費に充て、活動を自走する形で続けている。今回4年生が着ていたTシャツも、昨年度の販売収益を使って作ったものという。

    販売前に市長へ「あきづき」を贈呈

    二・七の市での販売に先立ち、児童たちは同日朝、三条市役所を訪れ、滝沢亮市長に育てた「あきづき」を贈った。

    児童は「あきづき」について「酸味が少なく、しっかりとした味がする梨です」と紹介。滝沢市長がその場で試食すると、「めちゃくちゃおいしい。甘くて、水分もたくさんあって」と味わった。

    滝沢市長と記念写真
    滝沢市長と記念写真

    さらに「みなさんが丁寧に育ててくれたんだなというのがとても伝わる、甘くてみずみずしい梨でした」と感想を述べ、これから販売に向かう児童に「おいしさは私が保証します。恥ずかしがらず、大きい声でお客さんに声をかけて」とエールを送った。

  • 八十里越開通見据え「奥会津フェア」 道の駅SORAIRO国上に南会津の味と特産品集結 20日まで

    八十里越開通見据え「奥会津フェア」 道の駅SORAIRO国上に南会津の味と特産品集結 20日まで

    2027年夏に予定されている国道289号「八十里越」の暫定開通を前に、新潟県燕市国上の「道の駅 SORAIRO 国上」で18日から20日までの3日間、「八十里越 暫定開通プレイベント〜奥会津フェア〜」が開かれている。福島県南会津や奥会津の特産品、グルメ、工芸品などが並び、開通によってぐっと近くなる福島と新潟をPRしている。

    南郷トマトを手に奥会津振興センターの上杉主任事務局員
    南郷トマトを手に奥会津振興センターの上杉主任事務局員

    南会津から特産品や工芸品

    八十里越は新潟県三条市下田地域と福島県只見町を結ぶ国道289号の県境区間。暫定開通により、新潟県央地域と福島県奥会津を結ぶ新たな道路となる。

    会場には、只見名物の味付けマトンを使ったケバブやマトン肉まん、南会津産の赤かぼちゃを使ったコロッケ、揚げもち、地酒、クラフトビールなどが登場。会津曲げわっぱや山葡萄かごバッグ、草木染め製品、からむしを使った工芸品なども並ぶ。

    「八十里越 暫定開通プレイベント〜奥会津フェア〜」
    「八十里越 暫定開通プレイベント〜奥会津フェア〜」

    出店・PR団体は、マトンケバブカフェ、手造り屋ヤマサ商店、こしやえる、KOBASHOW in 南会津、ぶないろくらぶ、会津曲げわっぱ、さんずい舎、南会津「農」の価値創造研究会、emimokufukushima、福島県只見線管理事務所、福島県南会津地方振興局、金山町観光物産協会、白河・奥会津広域観光協議会など14を数える。

    甘みと酸味楽しむ南郷トマトも

    南会津を代表する農産物の「南郷トマト」が販売されている。1個200円、1箱400円。甘さだけでなく酸味とうま味のバランスが特徴という。秋に収穫するトマトは長く株で育つことで味が濃くなり、ジュースなどの加工品にも使われているという。

    南郷トマトを使った加工品
    南郷トマトを使った加工品

    収穫後、鮮度の高いうちに冷凍する「フレッシュフローズン」の商品も紹介している。担当者は、時間がたつと糖度は大きく変わらなくても酸味が落ちていくと説明し、収穫から3日以内を目安に冷凍することで、トマト本来の味わいを保っているという。

    南郷トマトを使った加工商品は、南郷トマトラーメン2食入り900円やプリン600円、ジュース1900円などがある。

    山ぶどうキーホルダー作り体験で作るキーホルダー
    山ぶどうキーホルダー作り体験で作るキーホルダー

    野生のヤマブドウのつるから採った樹皮をはがし、細長い「ひご」状に加工して編み上げたバッグも販売している。6〜7万円と高価だが、山ぶどうストラップ作り体験のワークショップは1500円と格安で体験できる。

    南会津の地酒や米焼酎、クラフトビールの飲み比べをはじめ、手作りのゆべしやそばあられなど、南会津の食や観光を身近に感じられる商品もそろっている。

    手作りのゆべし
    手作りのゆべし

    「開通より一足先に奥会津が国上へ」

    会場では南会津の観光PRもあり、八十里越が開通したら訪れたい場所を選ぶ企画や、SNSを活用したプレゼント企画なども実施。奥会津の風景や観光地を紹介し、新潟県側の来場者に開通後の交流をアピールしている。

    八十里越の開通を長年待ち続けてきた地域の事業者も出店している。会場では、開通を見据えて何十年も地元で商売を続けてきた店の話や、道路がつながることで通院をはじめ生活面の利便性向上への期待も聞かれる。

    GI南会津酒4蔵飲み比べ1000円もある南会津の地酒や米焼酎
    GI南会津酒4蔵飲み比べ1000円もある南会津の地酒や米焼酎

    フェア最終日の20日は午前10時から午後3時まで。参加無料。主催は只見川電源流域振興協議会。

  • 三条市西大崎で住宅火災 外壁の一部焼く、けが人なし

    18日午後9時半ごろ、新潟県三条市西大崎2丁目の住宅で火災があり、木造2階建て住宅の1階部分の外壁約0.3平方メートルを焼いた。けが人はいなかった。

    県警三条署の発表では、火災があったのは三条市西大崎2の住宅、大竹史也さん方。消防が同日午後9時33分に火災を覚知し、同署は午後9時36分ごろ認知した。

    火は午後9時58分に消えた。この火災によるけが人はいない。三条署は出火原因を調査中。

  • 田上中3年生がつくる「TBBB」 食、アート、まち歩きで田上の魅力発信

    田上中3年生がつくる「TBBB」 食、アート、まち歩きで田上の魅力発信

    新潟県田上町で開催中の「国際田上竹祭 たがみバンブーブー2026」に、ことし新たに「TBBBたがみバンブーブーミュージアム」が登場した。田上中学校3年生が中心となり、食やアート、まち歩きを通して田上の魅力を形にした期間限定のミュージアム。田上の風景を切り取った写真や廃材アート、中学生が制作したみこしなどを展示するほか、生徒たちがプロと一緒に考えたオリジナルフードも週末ごとに種類を増やして販売している。

    「TBBBたがみバンブーブーミュージアム」で田上中3年生が考案した「ごほうびももラッシー」を手に指導した佐藤千裕さん
    「TBBBたがみバンブーブーミュージアム」で田上中3年生が考案した「ごほうびももラッシー」を手に指導した佐藤千裕さん

    田上中3年生が中心になって企画

    TBBBたがみバンブーブーミュージアムは、旧大阪屋本店(田上町吉田新田丁324-1)を会場に金、土、日曜、祝日のみ開催。点灯時間は午後6時から8時半まで。会場は田上町吉田新田丁324-1。専用駐車場はない。たがみバンブーブー竹林の入場券を購入するとTBBBにも入場できるが、無料では入場できない。

    ここでは、田上中学校3年生が総合的な学習の時間を使って取り組んできた企画を形にした。「田上中×食のプロ」によるオリジナルフード、「田上中×アートのプロ」による体験型アート、地域活性化のプロと考えた町内を巡るスタンプラリーなどを展開している。

    中学生が作った団九郎のみこし
    中学生が作った団九郎のみこし

    生徒たちは食、アート、ステージなどのチームに分かれ、それぞれの分野で田上の魅力を発信する企画を練ってきた。

    会場では、小倉快子さんが田上町の街並みや竹林、竹の民具などを撮影した写真約70点を展示。廃材再生師の加治聖哉さんが手がけた造形作品や、田上中3年生が制作した「団九郎」のみこしなども並ぶ。

    小倉快子さんが田上を撮った写真
    小倉快子さんが田上を撮った写真
    加治聖哉さんが手がけた造形作品
    加治聖哉さんが手がけた造形作品

    レシピを渡さず「自分たちでおいしくして」

    食のチームを指導したのは「C’s Kitchen」(新潟市東区)として「旬果甘味店ルコト」の店舗とキッチンカーを運営する佐藤千裕さん(50)。6月ごろから生徒たちとほぼ毎週のように授業を重ねてきた。

    まず田上の特産品や季節の食材について学び、「それをどう料理に生かせるか」を生徒と一緒に考えた。考案したのはドリンク、スイーツ、ご飯もの、ギョーザ、唐揚げの5種類。ネーミングやキャッチコピー、盛り付けまで、生徒自身が考えた。

    さらに調理実習では、佐藤さんは完成したレシピを生徒に渡さなかった。「細かいレシピを出さずに、みんなに丸投げしたんです。ちょっと無茶振りをしました」と笑う。

    材料を前にして、生徒たちはインターネットなどで作り方を調べ、自分たちで調理を始めた。佐藤さんが出した注文は「自分たちで調べて作って、おいしくして」というものだった。

    「TBBBたがみバンブーブーミュージアム」で飲食を販売
    「TBBBたがみバンブーブーミュージアム」で飲食を販売

    既存のレシピをそのまま再現すれば終わりではない。例えば梅干しを加えれば塩分が増えるため、通常のレシピと同じ調味料の量では味が整わない。生徒たちは実際に食べながら塩分や味付けを調整した。

    佐藤さんは「どうしたらいいか分からないとなりがちだけれど、自分たちで味見をして、ちゃんとおいしく仕上げるところまでできた。本当に素晴らしかった」と生徒たちの取り組みを評価する。

    調理だけでなく、完成した料理をどう見せれば食べてみたいと思ってもらえるか、盛り付けも生徒たちに考えさせたという。

    最初は「ごほうびももラッシー」

    フードは一度にすべてを完成させるのではなく、週末ごとに1品ずつ加えていく。最初の週末は田上産の桃を使った「ごほうびももラッシー」を販売。さっぱりした味わいのドリンクで、価格は550円。

    このあと「梅あん団子」、「梅香る枝豆ご飯」、「梅ギョーザ」、「唐揚げ 梅ソースとたけのこ油淋鶏ソース」を順次追加していく。

    唐揚げには梅を使ったソースのほか、油淋鶏(ユーリンチー)風のたれに細かく刻んだメンマを加えた、竹のまちならではのソースも考えている。

    名称や細かな内容については、生徒たちが授業の中でさらに磨き上げていくものもある。週を追うごとにメニューが増え、最後の週末には全種類がそろう。

    玄関を飾る作品
    玄関を飾る作品

    10月10日は3年生自身が店頭に

    10月10日(土)には、田上中3年生が参加する特別イベントを行う。食のチームは正午ごろから準備し、午後2時から4時まで生徒たち自身が販売を手伝う。この日は、それまでに考案してきたメニューをそろえて提供する予定だ。

    3年生は食だけでなく、アートやステージにも分かれて活動しており、バンドなどの企画も予定している。

    普段は夕方から点灯するTBBBだが、10月10日は生徒たちがこれまで積み重ねてきた学習の成果を、自分たちの手で来場者へ届ける特別な一日になる。

    「TBBBたがみバンブーブーミュージアム」会場の旧大阪屋本店
  • 幻のエラール2台が国宝・迎賓館で日本初の競演 燕三条の名器、11月に東京へ

    幻のエラール2台が国宝・迎賓館で日本初の競演 燕三条の名器、11月に東京へ

    NPO法人燕三条エラール推進委員会は18日、新潟県三条市の図書館等複合施設「まちやま」で記者会見を開き、まちやまに設置されているエラール社製フルコンサートグランドピアノを東京の迎賓館赤坂離宮へ運び、迎賓館所蔵の同型ピアノと競演する「国宝・迎賓館赤坂離宮×燕三条 エラールピアノ競演プロジェクト」の概要を公表した。国内にわずか4台しか現存しないとされる同社最高峰のフルコンサートモデルのうち2台がそろって演奏するのは国内初という。11月19日から12月22日まで迎賓館の「羽衣の間」で展示し、期間中7回の特別演奏会を開く。

    迎賓館のエラール(左)と三条のエラール
    迎賓館のエラール(左)と三条のエラール

    会見には同委員会の永桶康子理事長と、内閣府迎賓館の鎌田修弘次長が出席した。燕三条のエラールは1930年製。翌31年、日仏交流にあわせた華族会館でのコンサートのためフランスから来日し、32年に三条の先人たちが「子どもたちに最高峰の教育を」と寄付を募って購入した。その後、県立三条東高校で長く使われた後に眠っていたが、2022年に結成された同委員会を中心に修復が進められ、23年11月に再生した。

    2020年に描いた「いつか迎賓館のピアノと」

    永桶さんがこのピアノを初めて見たのは2020年3月。三条東高校の片隅で数十年間、眠っていた。当時から、再生した後には地域に愛される存在にするとともに、「まぶしくて近づけないような晴れの舞台をいつか用意したい」と考えた。

    同じエラール社の最高モデル「No.3」である迎賓館のピアノと「2台で語り合うように共演できないものか」と思い描いていた。

    「まちやま」のエラールの前で記者会見する迎賓館の鎌田次長(左)とNPO法人燕三条エラール推進委員会の永桶理事長
    「まちやま」のエラールの前で記者会見する迎賓館の鎌田次長(左)とNPO法人燕三条エラール推進委員会の永桶理事長

    その構想が具体化したのはことし2月。同委員会主催のコンサートに出演した演奏家を通じ、永桶さんが鎌田次長を紹介された。鎌田次長自身、約10年前に迎賓館で眠っていたエラールピアノを発見し、楽器として再生する事業に携わっていた。

    鎌田次長は、燕三条で同じように古いエラールを復活させた取り組みを動画などで知り、「すごいことをやった人がいる」と感じていた。

    永桶さんから構想を聞いた際には、自身の修復経験とも重なり、「即決してじゃあやりましょうとなった」と振り返った。そこから約半年で具体的な内容を詰め、今回のプロジェクトが実現した。

    皇族に愛された1906年製で120歳のエラールと、三条の教育への情熱で購入した1930年製で96歳のエラール

    迎賓館のエラールは1906年製。皇室を表す菊の紋章や特別な装飾が施され、東宮御所時代から羽衣の間の空間に調和するようにつくられた。香淳皇后をはじめ歴代の皇族に愛されてきた。

    羽衣の間の空間に調和するように装飾が施されたエラール
    羽衣の間の空間に調和するように装飾が施されたエラール

    一方の燕三条のエラールは、地域の人たちが子どもの教育のために寄付を募って購入し、約90年後に市民や地元企業などの力で再び音を取り戻した。

    鎌田次長は燕三条のエラールについて、「人と地域が紡いだ情熱の象徴」と表現。「迎賓館の至高の美と、ものづくりのまち燕三条が生んだ教育への情熱という2つのストーリーが交差することで、音楽の素晴らしさとともに、日本の文化力や技術力の高さ、地域の絆を感じていただきたい」と話した。

    7回の演奏会 森山良子さんや三条高校合唱部も

    特別演奏会は11月19、26、27日、12月3、10、17、21日の7回。初日の11月19日は森山良子さんが歌い、中島剛さんらがピアノを演奏する。2台ピアノでは深見まどかさんと篠田昌伸さん、ドゥオール、青柳いづみこさんと川口成彦さんらが出演する。

    エラールピアノ演奏会
    実施日 演奏者
    【1】11月19日(木) 歌:森山良子様 ピアノ:中島剛様他
    森山良子作詞、BEGIN作曲:涙そうそう 等
    【2】11月26日(木) 2台ピアノ競演
    深見まどか様、篠田昌伸様
    ラヴェル作曲:ラ・ヴァルス―管弦楽のための舞踏詩― 等
    【3】11月27日(金) 2台ピアノ競演
    吉岡綾子様、佐藤郁帆様
    ラフマニノフ作曲:ピアノ協奏曲第2番 等
    【4】12月3日(木) 2台ピアノ競演
    ドゥオール様(藤井隆史様、白水芳枝様)
    J.S.バッハ=ヘス 主よ、人の望みの喜びよ 等
    【5】12月10日(木) 2台ピアノ競演
    平井千絵様、森田凪様
    ドビュッシー作曲 : 牧神の午後への前奏曲 等
    【6】12月17日(木) 2台ピアノと合唱 オペラの競演
    ① 合唱:新潟県立三条高等学校合唱部様
    ② オペラの競演
    ソプラノ:鈴木愛美様
    バリトン:又吉秀樹様
    ピアノ:赤星裕子様、齋藤真優様
    山田耕筰作曲:からたちの花
    オペラカルメンより≪闘牛士の歌≫
    合唱 久石譲作曲:いのちの名前 等
    【7】12月21日(月) 2台ピアノ競演
    青柳いづみこ様、川口成彦様
    ショパン作曲:ピアノ協奏曲第2番 第2楽章 等

    ※各回17:15から18:00まで。ただし、11月27日は、15:15から16:00。その後17:15から報道関係者様向けの取材内覧会及び特別デモンストレーション演奏会。

    ※参加料金は、本館(通常コース)・庭園見学とセットの場合、以下を予定。
    一般7,500円、大学生6,700円、中高生3,300円、小学生以下無料

    12月17日は県立三条高校合唱部も出演し、ソプラノの鈴木愛美さん、バリトンの又吉秀樹さんらと共演する。永桶さんによると、幅広い層にエラールを知ってもらうため、クラシックだけでなくさまざまな音楽を楽しめる出演者構成とした。

    エラールのあった三条東高校には合唱部が存在しないため、三条高校合唱部は「この地域の教育の象徴」として出演を決めた。

    羽衣の間
    羽衣の間

    演奏会は事前申込による抽選制。鎌田次長によると、迎賓館で通常行っているエラールピアノの演奏会でも応募倍率は20倍を超えることがあると言う。

    今回の申し込みは10月初旬ごろから順次始める予定。迎賓館は現役の迎賓施設のため、国賓などの接遇が入った場合は予定が変更される可能性がある。

    「国賓と同じ形」で中央階段から羽衣の間へ

    燕三条のエラールは11月6日に三条を出発する。大きく重いうえ、現代のピアノより複雑で繊細な機構を持つため、専門業者が運搬する。

    三条のエラールはまちやまに
    三条のエラールはまちやまに

    迎賓館では荷物用エレベーターに入らないことから、国賓を迎えるときに使う正面玄関から入る。通常は一般参観者も職員も上らない中央階段を使って2階の羽衣の間へ運び込む計画だ。

    鎌田次長は「国賓と同じ形で運搬しようと考えている」と説明。永桶さんは「三条市初の国賓がエラールということになりました」と笑顔を見せた。

    11月19日から12月22日までは、演奏会のない日も迎賓館の通常参観で2台を一般公開する。解説パネルやデジタルサイネージを設置し、それぞれのピアノの歴史や修復の歩み、演奏映像などを紹介する。

    燕三条エラール推進委員会ではあわせて、三条東高校時代などのピアノにまつわる思い出やエピソードも募集している。

    迎賓館を撮った渡辺義雄、カトラリーを迎賓館に納入

    2023年に三条市が開いた渡辺義雄撮影写真新規収蔵展のポスターには渡辺さん撮影の迎賓館の写真がデザインされた
    2023年に三条市が開いた渡辺義雄撮影写真新規収蔵展のポスターには渡辺さん撮影の迎賓館の写真がデザインされた

    迎賓館赤坂離宮と三条市には、写真を通じた縁もある。三条市出身で名誉市民の建築写真家、渡邉義雄(1907〜2000)は、現在の迎賓館として開館した翌年の1975年、赤坂離宮を撮影した大型写真集「迎賓館―赤坂離宮」を毎日新聞社から刊行した。

    渡邉は伊勢神宮や皇居宮殿などの建築写真で知られ、「迎賓館」は代表作のひとつ。半世紀前には三条出身の写真家がレンズを向けた迎賓館を、今度は燕三条でよみがえったエラールピアノが舞台とする。

    迎賓館では開館当初から燕三条製のカトラリーが使われている。現在も使用とメンテナンスが続き、以前から燕三条地域とは深いつながりがある。

    2台のエラールが置かれている1カ月の間ずっと羽衣の間の隣の食事をする部屋で、通常は迎賓館で使う食器が何点か置かれているが、今回はすべてカトラリーにして展示するという。

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  • 島根大生開発の島根のしじみと三条のそば「冷やししじみ蕎麦」 道の駅で販売した170食分から3万4000円を被災地支援に

    島根大生開発の島根のしじみと三条のそば「冷やししじみ蕎麦」 道の駅で販売した170食分から3万4000円を被災地支援に

    島根大学教育学部4年の山根織音(しおん)さん(21)が18日、新潟県三条市役所を訪れ、道の駅「漢学の里しただ」と共同開発した「冷やししじみ蕎麦」の売り上げの一部3万4,000円を令和8年熊本地震の被災地支援のため滝沢亮三条市長に手渡した。7月から下田地域で取り組んだインターンシップの成果報告も行い、約2カ月にわたる活動を振り返った。

    滝沢市長(右)に寄付を渡す山根さん
    滝沢市長(右)に寄付を渡す山根さん

    170食販売、1食200円を寄付

    「冷やししじみ蕎麦」は、山根さんの地元、島根県の名産である宍道湖(しんじこ)産シジミと、下田産そば粉を使ったそばを組み合わせた商品。道の駅の農家レストラン「庭月庵 悟空」で8月27日から販売した。

    山根さんの発案で、1食1,500円のうち200円を被災地支援に充てることにしており、17日までに170食を販売。200円×170食の3万4,000円を今回、寄付した。

    商品開発のために山根さんを通じて島根県の業者からまずシジミ5kgを仕入れた。さらに10kgを仕入れて販売を開始したが、売れ行き好調で10kgを追加。それも残りわずかとなったため、シルバーウィーク中に完売しないよう新たに10kgを発注した。

    山根さんは「島根ではシジミラーメンなど温かいだしで食べることが多く、冷たいシジミのだしはあまりない。冷たくすることで、さらにシジミのうまみが感じられ、道の駅のそばともすごく相性が良かった」と話した。

    暑い時期に合わせ「冷やし」に

    滝沢市長に「冷やしじみ蕎麦」やインターンシップについて話す山根さん
    滝沢市長に「冷やしじみ蕎麦」やインターンシップについて話す山根さん

    商品開発は、道の駅側から山根さんに提案したことがきっかけ。8月の暑い時期だったため、温かいそばより冷たいそばの方がよく出ることから「冷やししじみ蕎麦」に決まった。新聞記事を見て、島根県出身者が魚沼地域から食べに訪れるなど想像以上の反響もあった。

    滝沢市長も実際に味わったといい、山根さんに開発の経緯や島根でのシジミ料理について質問。山根さんの取り組みをねぎらった。

    下田地域の魅力と課題を調査

    山根さんは7月16日から三条市でインターンシップに取り組み、翌19日にふるさとへ戻るのを前に今回の寄付となった。

    インターンシップでは、移住促進やまちづくりに取り組むきら星株式会社を通じて活動し、下田地域の魅力発見と課題の発掘をテーマに、道の駅での業務や地域住民への聞き取り、小学校へのインタビューなどを行った。

    活動を通して、高齢化や人手不足といった課題は各地域に共通する一方、「同じ課題でも地域によって状況が違い、解決方法も変わってくる」と感じたという。

    滝沢市長に「冷やしじみ蕎麦」やインターンシップについて話す山根さん

    一方で、それぞれの地域ごとに違った魅力があることも実感。今後、小学校の統合が進むなかで、子どもたちが自分の住む地域とは異なる地域の良さを知ることが「下田地域全体への愛着につながるのでは」と話した。

    「もっと三条の魅力を知りたい」

    今回の活動を卒業研究にも生かし、小学校などへの聞き取り結果を卒業論文にまとめるつもりだ。とくに思い出に残ったのは、道の駅で農家や地域住民と交流したこと。当初は年齢の離れた高齢者との接し方に戸惑ったが、あいさつや商品の陳列を手伝ううちに会話が増え、野菜をもらうこともあった。

    山根さんは「人との新しいコミュニケーションの取り方を学ぶことができたし、人と関わる楽しさも感じた」と振り返った。

    三条での生活については「1、2カ月暮らせば地域のことが分かると思っていたけれど、まだ知らないことが毎日ある。もっと長くいたいと思うくらい、三条の魅力をもっともっと知りたい」と話していた。

  • 弥彦村長選、現職本間芳之氏が再選出馬を正式表明 「村政に道筋をつけることが使命」

    弥彦村長選、現職本間芳之氏が再選出馬を正式表明 「村政に道筋をつけることが使命」

    新潟県弥彦村の本間芳之村長(69)は18日、弥彦村議会9月定例会最終日の閉会あいさつで、任期満了に伴う来年1月の村長選に2期目を目指して立候補する意向を正式に表明した。本間氏は「こうした施策にしっかりと道筋をつけていくことが、私に与えられた使命であり、責任ではないか」と述べ、再選への決意を示した。

    本間村長
    本間村長

    村政3年余りを振り返り出馬決断

    本間氏は閉会あいさつで、今定例会で自身の進退について2人の議員から質問を受けたことに触れ、「これまでの私の村政運営に対して、村民の皆様から何らかのご評価を受ける必要がある」として、この間、3年余りの村政運営を振り返るとともに、支援者らから意見を聞いてきたと説明した。

    そのうえで就任以来、公約として掲げた「35の約束」を基本に「公平・公正で村民融和を第一に考え、明るく活力にあふれる村づくり」に取り組んできたとした。

    「住みたい、住み続けたい弥彦村」の実現へ

    本間氏は、ことし3月に策定した「第7次弥彦村総合計画」に言及。「住みたい、住み続けたい弥彦村の実現」を基本理念に、多様な地域資源を生かして「選ばれる村」を目指し、子育てや教育、福祉、農業・観光などの産業振興、生活環境整備などの施策を打ち出してきたとした。同計画では実際に、この基本理念の下で5つの基本目標を掲げている。

    とりわけ「“門前町・弥彦”活性化プロジェクト」について、本間氏は弥彦地区の周遊性を高め、「通過型」から「滞在型」観光への転換を図る事業と位置付け、「ようやく軌道に乗りつつある事業」と強調した。

    一方、人口減少や少子高齢化などの課題が山積する中で、「この弥彦村を将来の子どもたちに自信をもって引き継いでいくためには、こうした施策にしっかりと道筋をつけていくことが、私に与えられた使命であり、責任ではないか」と述べた。

    そして「熟慮に熟慮を重ねた結果、私は来年1月に予定されている村長選挙に、2期目を目指して出馬する決意を固めました」と正式に表明。「引き続き、村民の皆様の負託に応えるべく、全身全霊で村政に取り組んでまいる」と述べた。

    本間氏は2023年2月に村長に就任。前回2023年1月29日の村長選では2672票を獲得し、2202票だった対立候補を破って初当選した。