投稿者: masato

  • 燕三条 工場の祭典が観光庁長官賞 全国272件から産業観光の先進性を評価

    燕三条 工場の祭典が観光庁長官賞 全国272件から産業観光の先進性を評価

    新潟県の燕三条地域で工場を一斉に開放する「燕三条 工場の祭典」が、「第10回ジャパン・ツーリズム・アワード」の観光庁長官賞に決まった。過去最多となる国内外272件の応募のなかから、職人と使い手が直接、対話する機会の創出や、ものづくり文化の継承、次世代の担い手育成などが評価された。

    「燕三条 工場の祭典」が第10回「ジャパン・ツーリズム・アワード」観光庁長官賞を受賞
    「燕三条 工場の祭典」が第10回「ジャパン・ツーリズム・アワード」観光庁長官賞を受賞

    「燕三条 工場の祭典」実行委員会(捧開維実行委員長)は7日夜に開いた参加企業説明会で受賞を報告。今年の本祭を成功させるとともに、開催期間の10月1日から4日までの4日間にとどまらない「365日の産業観光」の確立につなげる考えを示した。

    職人と使い手が直接対話

    ジャパン・ツーリズム・アワードは、日本観光振興協会、日本旅行業協会(JATA)、日本政府観光局(JNTO)が主催する「ツーリズムEXPOジャパン」と連動し、観光を通じた地域振興などの優れた取り組みを表彰する制度。

    8月28日に審査結果が発表され、応募272件のうち52件が最終審査に進んだ。最高賞の内閣総理大臣賞1件をはじめ、国土交通大臣賞、経済産業大臣賞が各1件、次いで観光庁長官賞には「燕三条 工場の祭典」を含む3件が選ばれた。

    表彰式は9月24日、東京ビッグサイトで開幕する「ツーリズムEXPOジャパン2026」のオープニングセレモニーに続いて行われる。

    選考では、工場を継続して開放する取り組みが年々磨かれていると評価された。産業観光を通じて職人と製品の使い手が直接対話し、ものづくり文化の継承と経済、環境の循環を実現していることが高く評価された。

    さらに、若手経営者を中心とした運営体制への刷新や、教育旅行の強化による次世代の担い手育成にも積極的に取り組み、受け入れ件数も増えているとして、「持続可能な地域発展に資するモデルとして期待される」と講評された。

    2013年から工場を開放 これまでも高い評価 現行体制で初受賞

    「燕三条 工場の祭典」は2013年にスタートした。金属加工をはじめ、鍛冶、木工、印刷、農業などの現場を一般に開放し、来場者が職人の仕事を間近で見学したり、ものづくりを体験したりするオープンファクトリーイベントとして発展してきた。

    開始当初は54事業所だったが、2019年には113事業所、ことしは過去最多の158社が参加。「人が、ひらく。」をテーマに開かれる。

    これまでも産業観光や地域活性化の分野で高い評価を受けてきた。2014年に産業観光まちづくり大賞の最高賞となる経済産業大臣賞と、ふるさとイベント大賞の選考委員特別賞を受賞。2017年には地域再生大賞の優秀賞を受けた。

    デザインや広報のアプローチでも高く評価され、2014年にはグッドデザイン賞(地域社会づくり・地域活性化部門)を受賞したほか、2019年に「German Design Award」の金賞、2022年には世界三大デザイン賞のひとつ「レッド・ドット・デザイン賞」のブランド&コミュニケーションデザイン部門で、部門最優秀賞「Best of the Best」受賞に輝いた。

    「燕三条 工場の祭典」は2024年から、燕商工会議所と三条商工会議所の両青年部を主体とした実行委員会が運営しており、現行体制になってから3年目、初めての大きな受賞となった。

    捧実行委員長
    捧実行委員長

    捧実行委員長は評価された点について、「職人と使い手が対話できる機会をつくり続けたこと」「ものづくり文化を次世代につなぎ、地域に人やデータの循環を生み出したこと」「若い世代を中心とした運営や教育との連携など、次の担い手を探す取り組み」の3点を挙げた。実際の発言でも、単なる集客イベントではなく、工場を開き続けてきた地域全体の積み重ねが評価されたとの認識を示している。

    「単にたくさんの人が来るイベントだから評価されたわけではない。皆さんが工場を開き続け、来場者と触れ合い、地域全体で積み上げてきたものが、持続可能な地域づくりのモデルとして評価された」とした。

    さらに、「これは決して実行委員会だけでいただいた賞ではなく、ここにいる皆さま全員で勝ち取ったもの。この受賞をゴールにしたくない」と強調した。

    「365日の産業観光」へ

    捧実行委員長は今後について、「目指したいのは10月の4日間の本祭だけでなく、365日、燕三条のものづくりに触れられる地域にしていくこと。『産業観光地といえば燕三条』と言われる地域を、皆さんと一緒につくっていきたい」と述べ、「受賞を追い風に、今年の本祭も一緒に盛り上げていただきたい」と呼び掛けた。

    実行委員会は今回の受賞を、工場の祭典が単なる地域イベントから、全国的に評価される産業観光の取り組みへと新たな段階に入る契機と位置付けている。

    ツーリズムEXPOジャパンにも出展し、観光事業者や観光への関心が高い来場者に、燕三条ならではの工場見学、職人体験、地域文化を組み合わせた産業観光を発信する。全国から注目が集まる今回の受賞を追い風に本祭への誘客を進め、その先には年間を通じて人を呼び込む「365日の産業観光」と、地域一体となった持続可能なビジネスモデルの構築を目指す。

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  • 燕三条まちあるき秋編6コース 玉川堂、LAMBDA・JAPANの高付加価値コースも 煙管・鎚起銅器・鑢から加茂、良寛、紅葉まで

    燕三条まちあるき秋編6コース 玉川堂、LAMBDA・JAPANの高付加価値コースも 煙管・鎚起銅器・鑢から加茂、良寛、紅葉まで

    新潟県燕三条地域で「ものづくりのまち燕三条の魅力をあるいて再発見!」をテーマにした「燕三条まちあるき2026」の10月以降の新たな6コースが公開され、参加申し込みを受け付けている。これまでの定番コースに加え、燕市の玉川堂や加茂市の旅行会社LAMBDA・JAPANがかかわる高付加価値コースも用意し、燕三条とその周辺のものづくりや歴史、文化をより深く楽しめる内容になっている。

    燕三条まちあるき2026秋編
    燕三条まちあるき2026秋編

    「燕三条まちあるき」は、地元を愛するナビゲーターと一緒に地域を歩き、ものづくりの技術や歴史、食、風景など、その土地ならではの魅力を肌で感じてもらう取り組み。今回は10月10日から11月15日まで、燕市、三条市をはじめ、加茂市、新潟市南区、長岡市寺泊を舞台に6コースを設定した。

    玉川堂の番頭が燕の三大産業を案内

    今回は新たな高付加価値コースを2つ設定した。ひとつは10月17日(土)午前9時から正午までの「〜煙管・銅器・鑢〜 大正時代 燕の三大産業探訪ツアー」。大正時代の燕を代表する産業だった煙管(きせる)、鎚起銅器、鑢(やすり)にスポットを当て、鑢メーカーの石駒、伝統技術を受け継ぐ煙管工房の六張煙管、鎚起銅器の老舗・玉川堂と、燕駅周辺の3つの工房を訪ねる。

    玉川堂の番頭がナビゲーターを務め、燕のものづくりがどのように発展してきたのか、その歴史と真髄を伝える。JR弥彦線燕駅改札前集合で、定員10人、参加費6,000円。

    LAMBDA・JAPANが加茂の魅力を「大人の日帰り旅」に

    もうひとつは、10月17日午後1時から4時45分までの「燕三条の隣町・加茂へ。青海神社ご遷座1300年記念・加茂の魅力を巡るコース」。加茂市を拠点に観光商品の企画などを手がけるLAMBDA・JAPANの五十嵐巽代表取締役がナビゲーターを務める。

    同社はこのコースを、1300年の節目を迎えた青海神社を軸にした「大人の日帰り旅」と位置付ける。自らすいた和紙を御朱印の台紙にして御朱印を書いてもらい、神職から青海神社の歴史を直接聞くなど、加茂の文化に一歩踏み込んで触れる。定員8人、参加費6,000円。集合はJR加茂駅商店街側東口。

    新米雑炊、石川雲蝶、良寛、紅葉も

    このほか、10月10日(土)は「有願さまが住んだ円通庵と川港繁栄のあと(お昼は新米コメ雑炊 編)」。三条市代官島生まれの禅僧「有願さま」が晩年30年間を過ごした円通庵を訪ね、里芋入りの新米コメ雑炊も味わう。午前11時半から午後3時15分まで、定員10人、参加費1,500円。

    10月24日(土)は「石動神社(いするぎじんじゃ)と諏訪田製作所見学」。約400段の石段を上った先にある石動神社で「日本のミケランジェロ」と呼ばれる石川雲蝶の木彫作品を見学し、爪切りなどで知られる諏訪田製作所にも足を運ぶ。午前9時から正午まで、定員10人、参加費1,000円。

    11月14日(土)の「良寛たずねみち・寺泊(秋)」では、密蔵院から海を眺めながら良寛に思いをはせ、見学後にはカフェでコーヒーを楽しむ。午前9時から正午まで、定員10人、参加費1,000円。

    最後の11月15日(日)は「保内公園紅葉紀行」。園芸のまち三条市保内地域で、紅葉に彩られた保内公園の内外を散策し、熱帯温室のトロピカルプランツも楽しむ。午前9時から11時まで、定員10人、参加費500円。

    参加費はいずれも保険料込み。申し込みは「燕三条まちあるき」ウェブサイトで会員登録して予約する。先着順で、各コースとも開催日の2、3日前に受付を終了し、定員に達したら締め切る。

    問い合わせは燕三条地場産業振興センター燕三条ブランド推進部企画推進課、電話0256-36-4123(平日午前9時〜午後5時)。

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  • 秋祭りの楽しみは昼も夜も 燕で19日に初のビアガーデン、20日は縁日を拡大

    秋祭りの楽しみは昼も夜も 燕で19日に初のビアガーデン、20日は縁日を拡大

    新潟県燕市宮町にある戸隠神社の秋季祭礼に合わせ、同神社境内や宮町商店街で9月19日(土)に「つばめまちなかビアガーデン」、20日(日)に「えんにちひろば」が開かれる。商店街の有志が続けてきた縁日を拡大し、ことしは宵宮の夜に飲食店の味を屋外で楽しむビアガーデンを初めて企画。子どもたちが喜ぶ祭りの風景と、店を訪れるきっかけを、商店街の手でつくる。

    燕・宮町商店街で19日(土)に「つばめまちなかビアガーデン」、20日(日)に「えんにちひろば」
    燕・宮町商店街で19日(土)に「つばめまちなかビアガーデン」、20日(日)に「えんにちひろば」

    主催は任意団体「つばめまんなか商店街」。代表でフリーカメラマンの歸山芳文さん(40)がえんにちひろばを、メンバーで「Bar Healer(バー・ヒーラー)」店主の平原健太さん(37)がビアガーデンを担当する。2人とも宮町商店街を拠点に仕事をしている。

    子どもたちの笑顔を励みに、境内から商店街へ

    えんにちひろばの始まりは2023年。秋季祭礼に露店が出なくなり、歸山さんたちが「商店街でできることをちょっとやろう」と、キッチンカーを呼んだり、遊びのブースを設けたりした。雨天中止の年を含め、ことしで4回目の企画となる。

    初めは神社境内にテントを3、4張り並べるほどの規模だった。それでも、来た子どもたちは喜んで帰っていった。その姿に歸山さんは「やっぱりなくしちゃいけないな」と感じた。少しずつ内容を充実させ、昨年は約700人が来場した。

    平原さん経営の「Bar Healer」で歸山さん(左)と平原さん
    平原さん経営の「Bar Healer」で歸山さん(左)と平原さん

    ことしは境内に加え、商店街の通りにもテントを並べる。これまで神輿が出る時間などに限っていた交通規制を、準備から撤収までの時間帯に広げ、まちなかを会場にする。

    20日は「えんにちひろば」

    開催は20日午前10時から午後4時まで。「たのしいひろば」には7団体・店舗が参加し、射的や的当て、コーンホール、モルック、ミニボウリングなどを用意する。糸鋸やモールドールのワークショップ、古本絵本の販売、つばめベースでのゲートボールも楽しめる。

    県央地域の若手農業者らでつくる「どろんこ塾」は、農産物販売や宝探し収穫ゲームを行う。歸山さんは、秋祭りに五穀豊穣の雰囲気も取り入れたいと考え、収穫物を使って農業に触れられる遊びを企画している。

    えんにちひろば
    えんにちひろば

    「おいしいひろば」にはキッチンカー7台が集まる。阿部商店、キッチンカー多聞、気まぐれnono、旅する居酒屋ヤヘドン、CHINAMI、chou chou* Crepes、モグモグlaboratoryが出店し、唐揚げやクレープなどを販売する。

    19日は初のビアガーデン、店の味を屋外で楽しむ

    19日のビアガーデンは、平原さんが飲食店を巡るイベントを考えていたことから実現した。歸山さんが宵宮に合わせた開催を提案し、これまで本祭の日だけだった商店街の企画が、前夜にも広がった。

    午後4時から、参加店がテイクアウトメニューを提供。「美しい時間」前と宮町シェアオフィス前に屋外席を設け、各店で買った料理や飲み物を持ち寄って楽しめるようにする。店舗で通常通り飲食することもできる。

    つばめまちなかビアガーデン
    つばめまちなかビアガーデン

    「ビアガーデンって、やっぱり外で飲みたいじゃないですか」と平原さん。普段は持ち帰りに対応していない店にも、この日のためのメニューを相談し、容器は主催側で用意する。

    重視したのは、飲食店が無理なく参加できること。平原さんは一軒ずつ当日の対応や準備にかかる手間を聞き、主催側で補えることを確かめながら進めている。普段の営業や常連客を大切にしながら、テイクアウトで売り上げを増やしてもらう仕組みだ。

    参加するのは、つばめカフェ・のこのあ、喫茶軽食ルーム217、まちトープ、美しい時間、ピアポイント、Bar Healer、大万、タカバタケCHAYA、旅する居酒屋ヤヘドンの9店。このうちタカバタケCHAYAは屋外販売、ヤヘドンはキッチンカーで出店する。

    商店街で生まれたアイリッシュ音楽が秋の夜を彩る

    一夜限りのビアガーデンがお目見えする「美しい時間」前の駐車場
    一夜限りのビアガーデンがお目見えする「美しい時間」前の駐車場

    午後5時半ごろからは、宮町を中心に活動する「つばめアイリッシュ」が屋外会場で演奏する予定。同商店街でのアイリッシュ音楽の催しをきっかけに生まれたグループで、来場者のいる場所へ移動しながら演奏し、夜のまちなかを盛り上げる。

    屋外会場とキッチンカーは午後8時まで。各店舗の営業時間は異なる。

    その日だけで終わらず、普段の来店につなげたい

    平原さんによると、この辺りの飲食店には、近くにあっても「ここへは行くけれど、こちらには行ったことがない」という客も多い。今回のビアガーデンを、まだ知らない店を訪れるきっかけにしたいという。「今後の営業につなげるためにって考えたイベントでもあります」と、催しの後も足を運んでもらえることを願う。

    歸山さんも「僕だけだとできないので、健太さんが夜のイベントをやりたいと声を出してくれたんで、形にできた」と話す。つばめまんなか商店街の名前には、宮町だけでなく燕の中心部一帯に変化をつくりたいとの思いを込めた。

    秋季例大祭で夜店が出なくなった戸隠神社
    秋季例大祭で夜店が出なくなった戸隠神社

    歸山さんは、店にも来場者にも喜ばれる形になれば、来年も続けていきたいと考えている。子どもの遊び場を残す取り組みと、飲食店の日常につなげる新企画を、仲間と育てていく。

    20日は宮町・仲町の一部で交通規制

    戸隠神社の祭礼日程は、19日午後5時半から稚児・太夫舞奉納、午後7時から宵宮祭、午後7時半から歴代物故者慰霊祭。20日は午前11時から例大祭、午後2時から江戸神輿渡御、午後3時から町内子供みこしを予定する。

    「Bar Healer」で飲めるビール
    「Bar Healer」で飲めるビール

    20日は午前9時から午後5時まで、宮町から仲町の一部区間で交通規制を行う。両日の特設駐車場は、会場から徒歩約5分の燕庁舎(旧水道局)第二駐車場。

    問い合わせは、ビアガーデンが平原さんのメール「kenta.hh@gmail.com」、えんにちひろばが歸山さんの電話080-1064-4252へ。

    ■つばめまちなかビアガーデン

  • 「サウナNEWLAND新潟」運営のReFlo(新潟市中央区)が破産 負債約7800万円

    サウナ専門店運営の(株)ReFlo(レフロ、新潟市中央区、資本金100万円)は8月31日、新潟地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は債権者約30人に対して約7800万円。

    帝国データバンク新潟支店の調べでは、同社は2023年3月に設立。2025年1月に新潟市中央区でオープンしたサウナ専門店「サウナNEWLAND新潟」を運営していた。

    しかし、開業当初から集客が低迷し、収益性も低調に推移。経営の継続が困難となり、2025年10月中に事業を停止していた。現在は同所で別店舗が営業している。

    破産管財人は江花史郎弁護士(にいがた駅前法律事務所、新潟市中央区東大通1-2-23)。財産状況報告集会は11月10日午前11時。

  • 80代女性から200万円をだまし取った名古屋市の無職16歳少年を再逮捕

    新潟県警三条署と組織犯罪対策課は8日、静岡県静岡市の80代女性から現金200万円をだまし取ったとして、愛知県名古屋市に住む無職の少年(16)を詐欺の疑いで再逮捕した。

    調べでは、少年は何者かと共謀してことし3月18日、女性から現金200万円をだまし取った疑い。何者かが女性宅に複数回、息子を名乗って電話をかけ、現金を至急必要としているため、代理の者に渡してもらいたいなどとうそを言った。

    その後、少年が息子の代理人になりすまして女性宅を訪れ、現金を受け取った。少年は8月18日にも、三条署に詐欺の疑いで逮捕されている。

  • 三条市立大生が3次元CAD試験1級で大学団体部門の最高得点 合格者12人を14日に褒賞

    三条市立大生が3次元CAD試験1級で大学団体部門の最高得点 合格者12人を14日に褒賞

    三条市立大学(新潟県三条市上須頃、アハメド・シャハリアル学長)は8日、7月に実施された「3次元CAD利用技術者試験」で学生12人が1級と準1級に合格し、うち1級合格者1人が団体部門(大学)の全受験者の中で最高得点を獲得したと発表した。14日には同大で合格者をたたえる褒賞式を開く。

    三条市立大学
    三条市立大学

    試験は一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が実施。前期と後期の年2回、行われている。7月に実施された2026年度前期では、1級は198人が受験して合格者78人、合格率39.39%、準1級は244人が受験して合格者158人、合格率64.75%だった。

    褒賞式は14日午後1時から同大1階の学生ホールで行う。1級と準1級の合格者を対象に、褒賞や副賞贈呈、記念撮影などを予定する。

    同大では、学生の保護者らで構成する三条市立大学後援会の支援で、受験者に受験料の一部として6,000円を補助している。経済的な負担を軽減し、学生が資格取得に挑戦しやすい環境を整えている。

    同大は工学とマネジメントを融合した教育に加え、2027年度からデジタル領域の学びをさらに強化する方針。ものづくりとデジタル技術をつなぐ学びを充実させ、地域産業などで活躍する人材の育成につなげる。

  • 元イスラエル兵ダニー・ネフセタイさんが三条で講演 パレスチナ問題から平和を考える

    元イスラエル兵ダニー・ネフセタイさんが三条で講演 パレスチナ問題から平和を考える

    元イスラエル兵で平和活動家、木工作家のダニー・ネフセタイさんを講師に迎えた「第2回パレスチナ学習会」が9月10日(木)午後3時から6時まで、新潟県三条市本町2の三条別院旧御堂で開かれる。「ダニーさんの気づき〜他人事から自分事へ パレスチナ問題から考える〜」をテーマに、イスラエルで生まれ育ったネフセタイさんが、自身の経験をもとに平和について語る。

    第2回パレスチナ学習会
    第2回パレスチナ学習会

    主催は「パレスチナ問題を考える有志の会」(菊池要代表)。昨年に続いて2回目の学習会となる。午後2時半開場。参加費500円で、学習会継続のためのカンパも呼びかけている。

    イスラエル軍で3年間兵役

    ネフセタイさんは1957年、イスラエル生まれ。高校卒業後の1975年、徴兵制によってイスラエル軍に入り、空軍のレーダー部隊で3年間兵役を務めた。退役後はアジアを旅し、1979年10月に来日。日本各地をヒッチハイクなどで旅した後、日本語学校で学び、神奈川県の家具会社に勤めた。

    1988年に埼玉県皆野町へ移り、木工房を開設。現在は妻とともに注文家具や遊具、木工小物などを制作する一方、自らの軍隊経験などを踏まえ、平和や戦争について講演を続けている。

    著書に「国のために死ぬのはすばらしい?―イスラエルからきたユダヤ人家具作家の平和論―」、「イスラエル軍元兵士が語る非戦論 『抑止力』という考えはもうやめよう」、「どうして戦争しちゃいけないの?―元イスラエル兵ダニーさんのお話―」、絵本「ダニーさんのちゃぶだい―もの造り/ものの破壊―」などがある。

    主催者は開催趣旨で、ガザ地区をはじめとするパレスチナをめぐる状況を背景に、「イスラエルでの生活、イスラエルでは敵だと教えられてきたアラブの人たちと日本で共に学んだこと、立場の違う両方の視点を経験して気づいたことを聞く学習会」としている。

    午後1時から松葉幼稚園の園児と交流

    学習会に先立ち、同日午後1時からは松葉幼稚園を訪れ、園児との交流会「平和について考える『ダニー先生のお話を聞く会』」を行う。

    幼稚園では、ネフセタイさんの話を聞くことを通して平和について考え、「他者への思いやりやいたわりの心を育てる一助」とすることをねらいとしている。

    園児には事前に絵本「ダニーさんのちゃぶだい」を読み聞かせて当日に備える。ネフセタイさんの話を聞いた後、園児が感想を述べ、最後には感謝の気持ちを込めて歌を披露する予定。希望する保護者も参加する。

    著書や妻の手作り品、パレスチナ関連商品も販売

    三条別院での学習会では、ネフセタイさんの著書やDVDも販売する。「国のために死ぬのはすばらしい?」、「イスラエル軍元兵士が語る非戦論」、「どうして戦争しちゃいけないの?」、「ダニーさんのちゃぶだい」などを用意する。

    さらに、ネフセタイさんの妻が制作したペンダントやバッグなどの小物類、昨年の学習会で講師を務めた高橋真樹さんの著書も販売する。

    このほか、フェアトレードでパレスチナの生産者を支援する「パレスチナ・オリーブ」のオリーブオイル、石けん、ハーブとスパイスを混ぜた「ザータル」なども並ぶ予定だ。

    問い合わせは「パレスチナ問題を考える有志の会」の菊池要代表、電話0256-33-3356(浄圓寺内)。

  • 高校生に生の音楽との出会いを 加茂・山重で12月5日にTOKUらライブ、無料招待へクラファン

    高校生に生の音楽との出会いを 加茂・山重で12月5日にTOKUらライブ、無料招待へクラファン

    新潟県加茂市の老舗料亭「清雲亭山重」の山の蔵ホールで12月5日(土)、三条市出身のジャズミュージシャンTOKUをはじめた4人のプレイヤーによるライブ「The Timeless Nation feat. TOKU」が開かれるく。主催の清雲亭山重は、地元の高校生12人を無料招待し、当日の演奏を映像に残そうと、9月11日(金)からクラウドファンディングで支援を募る。

    老舗料亭「清雲亭山重」で「The Timeless Nation feat. TOKU」
    老舗料亭「清雲亭山重」で「The Timeless Nation feat. TOKU」

    出演する「The Timeless Nation」は、ギターの小沼ようすけ、ベースなどのKai Petite、ドラムの沼澤尚による3人組。今回は三条市出身でボーカルとフリューゲルホルンのTOKUを迎える。会場は築150年の旧酒蔵を改装した、国登録有形文化財の山の蔵ホール。歴史ある木造空間で、4人が即興性を生かした演奏を繰り広げる。

    企画したのは、燕市吉田出身で神奈川県逗子市を拠点に活動するグラフィックデザイナーの高橋秀幸さんと、高校時代の同級生で山重の女将の霜出朋子さん。音楽を楽しむ場をつくるとともに、次の世代へ「音楽との出会い」を届けたいと考えた。

    無料招待は県立加茂高校と県立三条東高校の生徒計12人。プロの生演奏の迫力やアーティストの熱量、同じ時間を共有する感動にふれてもらい、新しい夢や目標、何かを始めるきっかけにつながることを願う。

    霜出さんは「今回のライブは、ただ音楽を楽しんでもらうだけではなく、『音楽との出会い』を次の世代へつなげるライブにしたい」と思いを寄せる。

    クラウドファンディングは「CAMPFIRE」で10月19日(月)まで実施する。目標額は45万円。支援金は映像制作費や高校生の招待にかかる費用、手数料などに充てる。ライブはプロの映像クリエイターが撮影・編集し、完成した映像をYouTubeで公開する予定だ。

    支援は3,000円から。8,000円の高校生招待応援コースでは、映像のエンドロールへの名前掲載や先行視聴に加え、招待した高校生の寄せ書きの画像データを届ける。最前列14席の先行予約ができる11,000円のコースも用意する。

    当日は午後4時半開場、5時半開演。チケットは前方席11,000円、一般席9,000円で、全席指定、食事付き。別にドリンク代800円が必要。当日券は販売しない。一般発売は10月21日(水)から12月3日(木)まで、残りの前方席18席と一般席を山重オンラインショップで販売する予定。

    会場は加茂市仲町2の6。問い合わせは清雲亭山重(電話0256-52-0104)へ。

    関連リンク

  • 8日13:35 三条市「ビーム」脇のアンダーパスが冠水で通行止め

    8日午後1時35分現在、新潟県三条市下須頃のパチンコ店「ビーム」脇のアンダーパスが冠水のため通行止めになっている。

    三条市では正午前から雨が強く降り、1時間雨量で正午10.0ミリ、午後1時11.0ミリの雨が降っている。

  • 過去最多27組を4チームに 19、20日の三条凧合戦秋季大会で初の団体戦、組分け抽選

    過去最多27組を4チームに 19、20日の三条凧合戦秋季大会で初の団体戦、組分け抽選

    新潟県三条市の三条凧(いか)協会(須藤謙一会長)は6日、三条防災ステーションで、19(土)、20日(日)に同所で開く「三条凧合戦 秋季大会」の記者会見と組分け抽選会、揚げ師技術伝承会を行った。秋季大会では過去最多の27組が参戦。今回初めて団体戦を取り入れ、抽選で27組を白虎、朱雀、青龍、玄武の4チームに振り分けた。

    「三条凧合戦 秋季大会」の記者会見と組分け抽選会、揚げ師技術伝承会
    「三条凧合戦 秋季大会」の記者会見と組分け抽選会、揚げ師技術伝承会

    三条凧合戦は、350年以上の歴史を誇る伝統行事。毎年、春と秋の年2回、開かれる。春の本大会に対して秋季大会は、若手や新人の育成を主目的とした大会で、アットホームで活気あふれる雰囲気でにぎわっている。

    今回は19、20日の2日間の日程で開かれる。19日は午前8時半から開会式、9時から新人戦を行い、20日は15歳以下を対象にした「SANJO IKAGASSEN NEXT」を開催したあと、午後2時から新人戦を再開する。

    令和8年 秋の三条凧合戦組み分け票
    令和8年 秋の三条凧合戦組み分け票

    27組を白虎、朱雀、青龍、玄武に組分け

    6日の抽選会では、参加する各組の代表者が順番にくじを引いた。抽選には選手宣誓を決めるくじも入っており、春の大会に続いて三龍会が引き当てた。

    新人戦は19日に8回戦を行い、20日午後から残る2回戦を行って計10回戦を予定している。団体戦として勝敗を競う一方、各組ごとの成績も残す。

    記念写真
    記念写真

    「教えない」から組を超えて「教え合う」へ

    団体戦を導入した背景には、近年の三条凧合戦で進む、組の垣根を越えた技術交流がある。かつては凧の首の縛り方ひとつをとっても「ほかの組には教えない」というほど、技術はそれぞれの組の中で受け継ぐものだった。

    しかし最近は、若手不足や技術継承への危機感もあって、自分の組だけでなく、ほかの組の若手にも積極的に技術を教える流れが強まっている。ふだんは対戦相手になる組同士を同じ団体にすることで、技術やノウハウを交換しながら一緒に戦ってもらおうと、今回初めて団体戦を企画した。

    記者会見
    記者会見

    抽選会終了後には、その考え方を形にした「揚げ師技術伝承会」も行った。ベテランの揚げ師が若手や新しい組のメンバーに、凧の扱い方や揚げ方などを実地で指導した。

    子どもの「IKAGASSEN NEXT」は4回戦に倍増

    20日午前9時半からは、次世代の揚げ師を育てる「SANJO IKAGASSEN NEXT」を開く。昨年、初めて開催して約40人が参加し、好評だったことから、ことしは法被を増やし、60人、6組ほどの参加を目標にしている。6日現在の申し込みは20人弱で、まだ参加枠に余裕がある。

    ■IKAGASSEN NEXT 2026参加申込

    対象はおおむね10歳から15歳までの小中学生。三条市内外を問わず参加でき、男女も問わない。おとなの揚げ師が各組をサポートし、おとなの合戦で使う30枚張り(3.3×2.6m)、50枚張り(4.3×3.4m)より一回り小さな20枚張り(2.7×2.1m)の凧と、やや細い揚げ糸を使用する。

    こども揚げ師募集
    こども揚げ師募集
    こども揚げ師募集
    こども揚げ師募集

    昨年は2回戦だったが、ことしは1回30分、計4回戦に倍増。午前中に競技と表彰式まで行う。

    協会は「われわれが培い、受け継いできたものを後世に残せるよう、IKAGASSEN NEXTをさらに大きくしていきたい」としている。

    凧マルシェも両日開催

    大会ではこのほか、協賛凧争奪戦などの企画凧合戦も予定する。東日本大震災で被災した福島県双葉町の復興を祈願し、有名アーティストが描いた凧も揚げる予定だ。

    ■■
    須藤会長
    19、20日は会場で「凧マルシェ」も同時開催。ブラジリアンBBQ、タイ料理、ハンバーガー、カレー、笹団子、おにぎり、イカ焼き、ワッフル、雑貨など計10店が午前10時から午後3時まで出店する。

    秋季大会には例年2,000〜3,000人ほどが訪れる。須藤会長は6日の会見で、「皆さん自分の運も使っていただいて、19、20日と良い凧合戦を繰り広げてほしい」と期待した。

    イベントスケジュール
    9月19日(土)
    8:30~8:50 開会式
    9:00~12:10 通常合戦(新人戦)※雨天中止
    12:10~13:00 昼休憩
    13:00~16:10 通常合戦(新人戦)※雨天中止
    9月20日(日)
    8:30~ SANJO IKAGASSEN NEXT 受付
    9:00~ 開会式/組分け抽選会
    9:30~ SANJO IKAGASSEN NEXT 合戦開始 ※雨天中止
    12:30~13:00 SANJO IKAGASSEN NEXT 表彰式/閉会式
    14:00~15:30 通常合戦(新人戦)※雨天中止
    15:50~ 閉会式表彰式

    場所:ミズベリング三条(防災ステーション)/三条市上須頃167番地1

    ※雨天中止の場合は三条防災ステーションで凧の絵付けワークショップを行う。

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  • 「地方に人・金の負担をかけないで」 三条・燕・加茂3市長が給付付き税額控除で国定衆院議員に国負担を求める

    「地方に人・金の負担をかけないで」 三条・燕・加茂3市長が給付付き税額控除で国定衆院議員に国負担を求める

    新潟県県央地域の滝沢亮三条市長、佐野大輔燕市長、藤田明美加茂市長の3市長は7日、政府が導入に向けて検討を進めている「給付付き税額控除」について、地元選出の国定勇人衆院議員に対し、制度の実施に伴う自治体の事務、財政負担を極力生じさせない制度設計を求めた。3市長とも制度そのものには一定の理解を示す一方、「国で決めたことは国が責任をもって」と訴えた。

    左から藤田加茂市長、滝沢三条市長、国定衆院議員、佐野燕市長
    左から藤田加茂市長、滝沢三条市長、国定衆院議員、佐野燕市長

    今回の要請は全国市長会の呼びかけを受けたもの。全国市長会は1日、各支部・都道府県市長会を通じ、各市区長に地元選出の与党国会議員への要請活動を求めた。給付付き税額控除に関する法案の次期臨時国会への提出が迫っているとして、各市長に7日ごろまでの要請を呼びかけ、これを受けて新潟県市長会も2日、県内各市長に可能な限り要請活動を行うよう求めた。

    滝沢市長によると、県内各市長がそれぞれ地元国会議員に要請することになっていたが、「まとまった方がより声も届けられる」と三条、燕、加茂の3市長で国定氏に要請することにした。

    人と金の負担を「可能な限りなしに」

    政府は8月5日、給付付き税額控除の導入に向けた基本方針を閣議決定。国と地方の協議の場で制度設計の議論が進められている。

    一方、全国市長会では、制度の具体像が十分に見えない段階で議論が進み、実施時に市町村へ大きな事務負担や財政負担が生じるのではないかとの懸念がある。

    3市長が国定氏に手渡した要請書では、制度の意義や目的、具体的な仕組みを国民に十分、周知することをはじめ、市町村が恒久的に給付事務を担うことを前提とせず、国が直接給付を執行する仕組みの検討を要求。公金受取口座や税情報を活用して国自身が給付できる仕組みを構築することも求めた。

    国定衆院議員に要請を伝える3市長
    国定衆院議員に要請を伝える3市長

    さらに、給付回数を原則年1回とすること、市町村に新たな情報収集を求めない仕組みとすること、給付事務費やシステム改修費を全額国負担とすること、国が問い合わせに対応するコールセンターを設置することなど、具体的な負担軽減策を盛り込んだ。

    滝沢三条市長は要請について、「大きく2つある」とし、「役所側の給付事務の負担を制度設計するに当たって考えていただきたい。もう1点は財政負担について、自治体の負担ができるだけ少なくなるようにしていただきたい」と説明した。

    取材には「各自治体の負担、それは人的なところと財政的なところを可能な限りなしにしてほしい。それに尽きる」と話した。

    「国で決めたことは国が責任を」

    藤田加茂市長は「制度自体に反対するものではない」としたうえで、「自治体の負担は極力なくしていただきたい。国で決めたことは、最後まで国が責任を持ってやり通していただきたい」と求めた。

    加茂市のような比較的小規模な自治体では、新たな事務に対応するため職員を採用することも容易ではないとし、「新たな人を採用するのも難しい。結局、既存の職員がやることになり、人員の負担がすごく増える」と懸念した。

    国定衆院議員に要請を伝える3市長
    国定衆院議員に要請を伝える3市長

    佐野燕市長も、給付付き税額控除について「低所得者、中所得者ぐらいのところをしっかりカバーしていくという意味では、制度としてはいいと思う」と評価。その一方で、燕市は合併から20年で予算規模が約305億円から約500億円に拡大し、国や県から移譲された事業も増えていると話した。

    限られた職員でさらに業務を担い、市側にも財源負担を求められれば、「結果的にはいろいろなサービスを縮小しなければいけなくなる」と指摘。地方への負担は、当初の「負担をかけない」という表現から「最小限に」といった表現へ変化しているように感じるとして、「少し危惧している」と述べた。

    国定氏「地方の人と金の負担に影響を与えないように」

    国定氏は3市長からの要請を受け、「真摯に受け止め、まず党内での議論に生かしていきたい」と述べた。

    政府が想定する流れについて、まず2年間のつなぎ措置として飲食料品の消費税率を1%に引き下げ、その後、給付付き税額控除へ移行する方向だと説明。飲食料品の消費税率引き下げについても、地方消費税をどうするかが自民党内でも大きな議論になったと話した。

    そのうえで、最近の党内では、地方自治体に新たな制度を担わせるときの負担について、「お金の負担と人の負担、この両方をできるだけ地方に影響させないようにしなければならないという声が非常に強くなっている」と説明した。

    国定衆院議員
    国定衆院議員

    給付付き税額控除については、税額控除だけでは十分にカバーできない部分を給付で補完し、低中所得者層への支援を厚くできる制度との認識を示した。

    一方で、制度を実際に運用する自治体側の負担については、「地方の負担はないように、しっかりと整えていきたい」と明言。制度導入までには2年間の準備期間があり、「その間に皆さんと十分に意見調整しながら進めていきたい」と述べた。

    さらに、自民党内では前三重県知事の鈴木英敬衆院議員らとも地方負担について日常的に相談していることにふれ、「地方の事情は十分、理解している。私もその応援団の一員として支えていきたい」と話した。

    また、懇談のなかで小規模自治体の職員不足にもふれ、自治体事務の広域化についても党内で議論が出ていることを紹介した。

    要請書ではこのほか、飲食料品の消費税率を時限的に引き下げる場合、地方消費税や地方交付税原資の減収分を国が確実に措置すること、先行給付を含む市町村の給付事務に必要な財源を国が全額負担することなども求めている。

  • 「これ僕が作ったんだよ」子どもたちの手仕事が竹林のアートに 「たがみバンブーブー」で小学生があんどん制作

    「これ僕が作ったんだよ」子どもたちの手仕事が竹林のアートに 「たがみバンブーブー」で小学生があんどん制作

    新潟県田上町で12日開幕する竹あかりのアートプロジェクト「たがみバンブーブー」に向けて4日、メイン会場の「たがみバンブーブー竹林」で、町立田上小学校と羽生田小学校の4、5年生合わせて約130人が、アーティストの高橋匡太さん(55)の作品「まきまき竹あんどん」の制作を手伝った。

    田上小と羽生田小の児童が力を合わせてまきまき竹あんどん作り
    田上小と羽生田小の児童が力を合わせてまきまき竹あんどん作り

    「たがみバンブーブー」は、町内に広がる竹林を舞台に、竹を使ったあかりやアート作品を展示するイベント。放置竹林や廃棄竹といった地域課題にも目を向けながら、竹の切り出しや加工、作品制作、設置まで地域住民らが力を合わせてつくり上げている。ことしで5年目を迎える。

    「まきまき竹あんどん」の制作はことしで3年目だが、児童が竹林で制作に参加するのは、昨年は雨でできなかったため、実質2回目。田上小と羽生田小の6年生も3日に同様の制作を行う予定だったが、雨のため7日に延期された。

    4日、児童は学年別に2時限ずつを使って竹林を訪れ、田上小と羽生田小の児童が一緒になった班で作業。自然に生えている竹を柱にして、白いひも状の素材を竹の周りに隙間なく巻き付けていった。

    「まきまき竹あんどん」は、高橋さんがデザインし、2024年から同イベントに登場している作品。竹林にそのまま生える竹を生かし、複数の竹の間に繊維メーカーから譲り受けた生地の切れ端の白いひも状のモールのような廃材をぐるぐると巻いて大きなあんどんを作る。

    田上小と羽生田小の児童が力を合わせてまきまき竹あんどん作り
    田上小と羽生田小の児童が力を合わせてまきまき竹あんどん作り

    竹を柱に糸を一時的に巻き貯めておく昔の「糸枠」のような形状になり、中にあかりを入れることで、夜の竹林に浮かび上がる光の作品となる。

    ことしはデザインにも手を加え、従来のあんどんに加えて縦に伸びる柱のような造形を新たに取り入れた。竹林に30点ほどの作品が浮かび上がる姿は幻想的だ。

    高橋さんは、児童たちの作業について「2つの小学校で一緒に班になって作業しているのが、すごくチームワークがよくていい」と話す。仕上がりにも「みんなクオリティーが高く、ていねいにやってくれているので安心して見守っている」と目を細めた。

    児童には、自分たちの作業が単なる工作で終わらず、大きな作品の一部になることを感じてもらいたいという。

    高橋さん
    高橋さん

    高橋さんは「自分たちが力を合わせて作ったものが、一つの風景になったり、作品になったりするということを感じてもらいたい」と話し、完成後にあらためて竹林を訪れ、「これを自分たちが作ったんだ」と実感してほしいという。「家族の人にも、これ僕がやったんだよと言ってくれるとうれしい」と期待した。

    5年目「ブームから文化へ」

    「たがみバンブーブー」はことしで5年目を迎える。渡辺勇祐実行委員長は、イベントが地域に定着してきたことについて「一つのブームから文化になる」という言葉で表す。

    準備作業やワークショップに参加する住民にも変化を感じているといい、「これが自分の仕事だ、というような形で、皆さんが自分の仕事として手伝ってくださる。バンブーブーが文化になりつつある」と話す。

    渡邉実行委員長
    渡邉実行委員長

    4日で一般参加のワークショップも終了し、翌5日からは竹林への作品搬入、設置作業へ移行。建築関係者をはじめ多くの地域住民の力を借りながら、一気に会場づくりを進める。

    渡辺実行委員長(43)は、楽しそうに作業する子どもたちに「初めてまきまきをやる子も多いので、楽しんでやってもらっている姿を見ると、こっちもうれしくなる」と話した。

    「まきまき竹あんどん」については、今後さらに発展させた作品も構想しているという。

    高橋さんは1日から田上町入りし、イベントのオープニングまで滞在して作品制作を続ける。児童や地域住民らが手を動かして作った一つひとつのあんどんが、開幕とともに竹林の風景の一部として来場者を迎える。

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  • 東京大学運動会応援部が弥彦で合宿成果発表会 131人が演奏、チア、ドリル披露

    東京大学運動会応援部が弥彦で合宿成果発表会 131人が演奏、チア、ドリル披露

    新潟県弥彦村で夏季強化合宿を行っている東京大学運動会応援部が9月6日(日)、弥彦体育館アリーナで「夏季強化合宿成果発表会」を開く。リーダー、吹奏楽団、チアリーダーズの部員131人が、合宿で磨いた演奏や演技を披露する。入場無料、申し込み不要。

    東京大学運動会応援部夏季合宿成果発表会
    東京大学運動会応援部夏季合宿成果発表会

    東京大学運動会応援部は、9月1日から7日まで弥彦体育館アリーナを会場に夏季強化合宿を行っている。午前、午後、夜間にわたって練習を重ね、その成果を発表会で村民らに披露する。

    午前10時開場、10時半開演で、正午ごろ終了予定。第1部の「演奏ステージ」を皮切りに、第2部「チアリーディングステージ」、第3部「ドリルステージ」、第4部「デモンストレーションステージ」の4部構成で行う。

    吹奏楽の演奏に加え、チアリーダーズによる華やかな演技や、部員が一体となった応援のパフォーマンスなど、東京大学運動会応援部ならではのステージを楽しめる。

    応援部は、合宿地の弥彦村への感謝の思いを込めて成果を披露する。村では「家族や近所の方を誘い合わせて、ぜひ会場へ」と来場を呼びかけている。上履きが必要。

  • ツインバード、ジャパネットのTOB提案「取下げ明確に」 独自路線で企業価値向上

    ツインバード、ジャパネットのTOB提案「取下げ明確に」 独自路線で企業価値向上

    新潟県燕市の家電メーカー(株)ツインバード(野水重明代表取締役社長)は4日、(株)ジャパネットホールディングス(長野県佐世保市)から受けていたツインバード株式に対する公開買付け(TOB)の提案について、ジャパネット側による取り下げが明確になったとの認識を発表した。

    ツインバード本社
    ツインバード本社

    ジャパネットは、ツインバードを完全子会社化することを目的とする一連の取引の一環として、ツインバードの普通株式に対するTOBを提案。ツインバードは6月19日、TOBの開始予定を公表していた。

    その後、ツインバードは提案内容について検討を進め、8月31日の取締役会でTOBに反対することを決議。同日、「公開買付けの開始予定に関する反対の意見表明」を公表した。

    これを受けてジャパネットは9月2日、ツインバードの反対表明を踏まえた見解を発表した。

    当社の認識とは異なる記述が

    ツインバードは4日の発表で、ジャパネットのプレスリリースには両社の協議などの経過について「当社の認識とは異なる記述が含まれている」と指摘し、「当社の判断について正確なご理解をいただけてないところもございます」とした。

    一方で、「いずれにせよ、当該プレスリリースにより、ジャパネットによる本提案の取下げは明確になったものと考えております」とし、TOBを巡る動きが事実上、終結したとの認識を示した。

    TOB検討を「有意義な契機」と評価

    ツインバードは、ジャパネットが同社の技術力や商品開発力、「燕三条発のものづくり」の価値に着目してTOBを提案したことについて、自社の経営課題や成長戦略を改めて多角的に検討する「有意義な契機だった」と受け止める。

    今後はTOB提案の検討を通じて得られた示唆も生かしながら、8月31日に公表した「新 中期経営計画 2026-2030」に基づく施策を進める。上場企業として株主をはじめとするステークホルダーの期待に応え、さらなる企業価値の向上を目指すとしている。

  • 旧診療所が複合施設「Glow」に 古道具や本など3店入居、吉田のまちなか再生に新たな拠点

    旧診療所が複合施設「Glow」に 古道具や本など3店入居、吉田のまちなか再生に新たな拠点

    新潟県燕市の中心市街地再生モデル事業の一環で、同市吉田旭町の旧診療所をリノベーションした複合施設「Glow(グロウ)」が8月29日、グランドオープンした。昭和初期から地域に根ざしてきた建物の面影を残し、古道具、ドライフラワーと雑貨、本と絵の3店が入居する。手がけた株式会社GOOD LIFE(グッドライフ、蓮沼知大代表取締役)が吉田で空き家、空き店舗の再生に取り組み始めて約8年。点から始まった取り組みが、まちなかへと広がっている。

    左から「herb village 菜の香」の山田さん、「TOO GOOD TO WASTE」の岸川さん、GOOD LIFEの蓮沼さん、「本と絵 chichiya」の神林さん
    左から「herb village 菜の香」の山田さん、TOO GOOD TO WASTE」の岸川さん、GOOD LIFEの蓮沼さん、「本と絵 chichiya」の神林さん

    Glowのコンセプトは「まちにやさしい光を灯す複合施設」。単に古い建物をきれいにして新しい店舗をつくるのではなく、建物に残る記憶を受け継ぎながら、新しい人や活動、小さな挑戦が生まれる場所を目指した。

    昭和9年登記の旧診療所を再生

     JR吉田駅から徒歩3分、建物は木造2階建てで延べ約300平方メートル。登記上は1934年(昭和9)の建築で、2016年ごろまで診療所として使われていたとみられる。

    蓮沼さんが建物に興味を持っていることを知った所有者側から「使ってくれないか」と声がかかったことから活用が動きだした。2024年ごろに内部を見て建物の魅力を感じ、定期市にあわせて毎月のように開いているマルシェイベント「トコマルシェ」の会場に利用するなど、イベントで使いながら活用方法を探ってきた。

    GOOD LIFEが建物を借り、本格的な改修はことし7月ごろから進めた。何もかも新しく造り替えるのではなく、玄関をはじめ診療所時代の趣や什器をできるだけ残した。まだ空きスペースがあり、2階も改修すれば活用できる可能性がある。

    レトロな趣のある廊下
    レトロな趣のある廊下

    「1店舗目」から始まった吉田のリノベーション

    蓮沼さんが吉田で空き店舗の再生に乗り出したのは2018年。建築設計士ら5人で「ヨシダリノベーションプロジェクト」を立ち上げ、代表として吉田上町の元呉服店だった木造2階建ての空き店舗をDIYで改修した。

    当時から、1軒を再生して終わるのではなく、そこをきっかけに2店舗目、3店舗目と新しい店や活動が生まれることを思い描いていた。空き家そのものだけでなく、商店街に対する人々の意識も変えていこうという取り組みだった。

    翌2019年には吉田の商店街を舞台に、自治会や店舗と連携して空き家、空き店舗を活用するイベントにも参加。空き家再生についてのトークセッションにも登壇した。

    その後、コミュニティーカフェやトコマルシェなどへ活動を広げた。2025年3月には燕市主催で遊休不動産活用をテーマにしたセミナーが吉田で開かれ、GOOD LIFEが協力。蓮沼さんが参加者を案内してまち歩きを行うなど、新たな担い手を吉田へ呼び込む取り組みにもかかわってきた。

    空き家の古道具を次の人につなぐ

    「TOO GOOD TO WASTE」の岸川さん
    「TOO GOOD TO WASTE」の岸川さん

    「TOO GOOD TO WASTE(トゥー・グッド・トゥ・ウェイスト)」を営む岸川悠二さん(42)は東京都板橋区出身。全国で移住先を探し、2023年に燕市の地域おこし協力隊として吉田へ移住した。

    協力隊では空き家バンクの管理を中心に担当。そのなかで空き家に残された古い家具や道具を引き取り、きれいにしたり修理したりしてイベントで販売するようになった。まだ使える物を捨てずに次の人へつなぐ活動への反応は良く、取り扱う品も増えていった。

    レトロなレコードや雑貨が並ぶ
    レトロなレコードや雑貨が並ぶ

    2026年3月末で協力隊の任期を終え、4月に起業。Glowの工事中は近くの空き店舗を仮店舗として使い、完成に合わせて移転した。

    「倉庫みたいなところからスタートしたので、ちゃんと自分の城が持てた感じ」と岸川さん。古い建物を活用するGlowについても、使われなくなった建物が再び活用される姿を見て、「自分も使ってみようかな」と考える人が一人でも増えてほしいと期待する。

    診療所のカルテ棚も生かす「菜の香」

    「herb village 菜の香」の山田さん
    「herb village 菜の香」の山田さん

    Glowに入居する「herb village 菜の香」は、山田香菜さん(42)=弥彦村=が営むドライフラワーと雑貨の店。2019年ごろから弥彦駅前で営業していたが、建物の老朽化で移転先を探していた。

    旧診療所を見て「ほぼ一目ぼれ」し、2025年11月にGlowへ先行して入居した。

    カルテの棚も生かして商品を陳列
    カルテの棚も生かして商品を陳列

    山田さんは建物を「なるべく何も変えないように」使うことを心がけた。店内には診療所で使われていたカルテ棚、棚、時計、事務机などがそのまま什器として使われ、ドライフラワーや雑貨と昔の診療所の雰囲気が同居する。

    改修で使えるスペースが増えたことから、以前の店でも行っていたワークショップを再開し、複数の糸を組み合わせる「引き揃え糸」作りなどにも取り組みたいという。

    「本の話ができる場所」が欲しかった

    「本と絵 chichiya」の神林さん
    「本と絵 chichiya」の神林さん

    「本と絵 chichiya(チチヤ)」を開いた神林陽子さん(49)は吉田在住。燕図書館で働いて9年目になる。

    図書館の同僚と絵本の読み聞かせなどをするうち、もっと自由に本を通じた活動をしたいと思うようになった。2025年夏からマルシェなどで本の移動販売を始め、ことし3月にGlowで開かれた本のマルシェへの出店をきっかけに入居が決まった。

    中心に扱うのは大人向けの絵本。神林さんが好きな米国の絵本作家M.B.ゴフスタインの本をはじめ、新刊、古本、昔の「暮しの手帖」など数百冊を並べる。

    神林さんが愛するM.B.ゴフスタインの絵本
    神林さんが愛するM.B.ゴフスタインの絵本

    「chichiya」の店名は、母親の実家がかつて吉田で営んでいた牛乳店にちなむ。もともとはその場所で本屋を開きたいと考えていたが、縁あってGlowに入った。さらに改修中、旧診療所から偶然、牛乳を入れる箱が見つかり、「縁を感じた」と神林さん。店内には母親の実家に残っていた牛乳関係の品も飾る。

    移動販売では本を持ち運ぶため傷みやすかったこともあり、「本の話ができる場所が欲しかった」という。今後は古本を増やすほか、お話会なども開いていきたい考えだ。

    診療所内にあった牛乳受け箱
    診療所内にあった牛乳受け箱

    Glowからエリア全体へ 近隣にはゲストハウスも

    蓮沼さんは現在、自身を「挑戦できる街をつくる建築デザイナー」と表現する。近年は吉田に若い世代が営む店も増え、店から店へ歩いて巡れるようになってきた。

    Glowも単独の施設としてではなく、空き家や空き店舗を活用しながらエリア全体を再生する取り組みの一つに位置付ける。

    「Glow」正面
    「Glow」正面

    燕市中心市街地再生モデル事業では、Glowのほか、近隣にゲストハウスを整備する計画も検討中だ。

    蓮沼さんは旧診療所について「この建物自体がこの地域の資源」と話す。昔ここを診療所として利用していた地元の人にも足を運び、新しく生まれ変わった姿を見てもらいたいという。

    Glowにはまだ活用できるスペースも残る。空いている建物に新しい人が入り、その活動がまた次の人を呼ぶ。2018年に「1店舗目」から始まった吉田のリノベーションは、8年を経て少しずつエリアへと広がっている。住所は燕市吉田旭町1-8-31。